H23_駒田誠司さん

3回目の2次試験を受験した翌日、再現答案を作成しました。

その日から自分なりのベスト答案を作成してみました。
事例Ⅰで3箇所、本来、出来ていないと具合の悪い箇所が見付かりました。
中には大量失点を余儀なくされるものもあります。
手応えが悪かったので、覚悟はある程度していたのですが、3つ目が見付かった時、今年も諦めるしかないなと思いました。
他の事例もそんなもんだろうと思っていましたが、やはり同様でした。

過去2回、2次試験終了後、再現答案を作成した後は発表まで時間があるので、結構、開放的な気分に浸る事が出来ました。(特に2回目)ところが今回はそういう気分になれません。この時期、キチンと反省して、課題を抽出しておかないと来年も悲惨な結果になる事を鈍感な私でも過去2回の受験から学習したからではと思います。
抽出した課題と照合する形で24年度はAAS名古屋の本科生としてお世話になる事の他、受験する模試の回数、1次試験の受験の仕方あたりまで大筋で決めました。

12月9日、この日は自分の受験番号がない事を確認後、そのAAS名古屋の2次試験駆け込み寺に申し込み、ダメ出しは覚悟の上、鷺山先生からアドバイスを受ける準備をしていました。

【受験歴】

年度
1次試験
2次試験
学習スタイル
19
年度
×(中小のみ合格)
 
独学
20
年度
×(企経のみ合格)
 
独学
21
年度
BDBD 総合C
独学+船場勉強会
22
年度
×(中小・財務のみ合格)
CCDC 総合C
独学+船場勉強会
(一部M社通信)
23
年度
独学+船場勉強会
(+AAS名古屋合宿)

 

1次試験に2度失敗した後、学習の作業化を脱却する為、大阪の船場勉強会に参加しました。
その甲斐、あって1次試験にクリアする事が出来ました。
同勉強会では、2次試験対策も行っており、OBの方が熱心に教えて下さいました。
ところが、1次試験クリアこそが最大の課題であり、2次の勉強を全くしてこなかった私は教わった事が1年目は理解出来ず、定着を図る事が出来ませんでした。
2年目はスタート時に自らの課題が抽出出来なかった事、解法手順が定着しておらず、タイムマネージメントを行う訓練をしていなかった事、悪い意味での事例への慣れがあった事等により、自分としては結構、出来たと思っていたにも関わらず、あまりお目にかかれない程、悲惨な成績での不合格となり、2次試験の怖さを思い知る事となりました。

【3度目の2次試験に際して】
前年、不合格かつ多くの科目を残したため、1次試験が終了するまで、2次の勉強は全く出来ませんでした。
強いて言うなら、鷺山先生のブログを毎日、読ませて頂いた事くらいです。ただ、前年の惨敗でお灸を据えられた事により、2次試験に対する認識は変わっていった様に思います。

1次試験終了後、以下の事柄に取組ました。尚、都合3回でしたが、勉強会には前年より引き続き参加し、20~22年度の事例の添削をして頂いておりました。
主に取り組んだのは以下の事柄です。

①読むための1次知識の充実を図る。
②過去問は設問分解を除いて、3年分に集中する。
その際、使用するテキストはAAS名古屋の実況!合格者の設問分解 事例解法シミュレーション 全4事例セット -H21- とAASの合格指南書シリーズ 「読む力・考える力・書く力を学ぶ」 に絞る。
③タイムマネージメントを習得するため、雑誌企業診断の新作問題(主にAAS作成のもの)を土日を利用して行う、 また、T社模試を会場受験する。
④AAS名古屋の直前合宿に参加する 。

①については、昨年の再現答案より勉強会の先生から、1次知識が曖昧だから与件から適切なキーワードが抜き出せないと御指摘を受けていました。この点については、1次試験のテキスト等を利用し、1次試験終了後も引き続き充実を図る事としました。

②については、集中させると、実践練習には繋がりません。
ただし、与件や設問文への理解は深まったと思いますし、前年は気が付かなかった事柄に気が付く事が多々、あったと思います。

③については、②とは対称的に使い捨て感覚で進めました。与件より適当な箇所から引用出来ているか否かくらいしかチェックしませんでした。
設問分解や与件を読む時間や回数、解答開始時間の自分なりの基準を持つ事が出来たと思います。本番では予定通りのマネージメントが出来ず、苦戦しましたが、前年に比べ、安易に一次知識に頼る事は減った様に思います。T社模試も復習はほどほどにしました。(成績は上位30%程度)

【合宿に参加してみて】
④のAAS名古屋の直前合宿に参加し様と思った動機は、昨年より鷺山先生のブログを読ませて頂いていて、勉強会で日頃、主に教えて頂いている先生と鷺山先生が与件文や設問文への捉え方が似ていたからです。その旨を話すと勉強会の先生も賛成してくれました。
また、合宿に少しでもいい状態で臨める様に勉強を進めた事は、何となく試験当日を迎えてしまった前年に比べ、とても良かった様に思います。

1日目、2日目とも80分で解く、解答解説、グループワークでした。
80分で解くはいい実践練習になりましたが、それ以上に解説やグループワークは良かったです。
グループワークでは、多くの方が本科生でとてもレベルが高く感じられましたが、同時に2次受験者のレベルを肌で感じる事が出来た様に思います。また、ディスカッションの中での気付きも多々、あった様に思います。
AASの先生方の解答解説は、与件文のキーワード、題意、制約条件など日頃、勉強会の先生からお聞きしている事の重要性を改めて認識する事が出来ました。
また、返却された答案からも、その事を認識する事が出来ました。

あと、私は恥ずかしながら、結論先出しの解答を作る事が出来なかったのですが、その悩みを解消できた事、前年の成績に拘る事がナンセンスである事を教えて頂けた事は本番に向けてとてもプラスになりました。

成績は中位程度でしたが、レベルの高い受験生の中での成績であり、少なくとも前年よりはレベルが上がっている事への確信が持てました。

【合宿後取り組んだ事】
もし自分に合格のチャンスがあるなら、合宿の復習がカギだと思っていました。そのメインになったのが、本番に臨むにあたってのルールとツール作りです。

「与件文の言葉」、「設問の題意」、「制約条件」はルールとしました。
ルールとは絶対に守るべきものという意味です。
他方、「設問間の繋がり」と「戦略レベルの特定」はツールとしました。
ツールとは困ったときに使う、使う方が有効と思われる際に使うものという意味です。

22年の事例Ⅱですと今でも私には設問間の繋がりは分かりません。正直なところ愚直に各設問に答えていく以外ないと思います。反対に事例Ⅲの場合、「設問間の繋がり」、「戦略レベルの特定」が分からないと非常に答えにくいものになると思います。なので、この使い分けが出来る様にトレーニングを行いました。

あと、成績優秀者の答案がDL出来る様にメールが送られてきたのですが、成績優秀者の方と自分とがどこが違うのかは結構、比較しました。私の場合、0点になる設問が結構、多かったのですが、成績優秀者の方はそれが少なかった様に思いました。点が取れるところでキッチリ得点し、苦しい場面では、無理をせず、部分点を稼ぐ、この事は明確にイメージ出来たと思います。

【合格後に思う事】
今でも自分が合格出来た明確な理由はわからないのですが、何人かの不合格者の答案と比べた場合、与件の言葉は比較的、適切に使えていた様には思いました。上記、合宿で教わった事、また合宿後の復習により、ギリギリのところで踏みとどまる事が出来た様に思います。

他の受験機関の事はあまり良く知りませんが、AAS名古屋は合格させるというより診断士を作る事に主眼を置かれている様に思います。苦労して取得した資格なので、有効に活用したいのですが、診断士とはという事について、受験を通じて教えて頂いている様に思いました。
そういう意味では是非、本科でお世話になりたかった様に思います。

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