口述試験情報

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口述試験【生情報】その①(29年度)

①当日の質問内容

事例1(A社)より


・新商品開発のために、組織的観点から必要なことは何か?
「 組織構造としては、新商品を開発する部隊を構築すること。 組織文化としては、新商品開発をおこなう土壌を醸成すること。」
・例えば、新商品開発のために、QCサークルといった小集団活動が有効かと思われるが、それを成功させるために必要なことは何か?
「 新商品開発をした他社事例の勉強会などをおこなうことが有効」
・A社では非正規社員を正規社員として雇用することを検討しているが、その上でのリスクは何か?
「 A社の企業文化へなれずに辞めてしまうリスクがあるため、早くなれる様にサポートすることと、採用することで人件費がかかることが、収益悪化となるリスクがあるため、収益性を鑑みた採用人数にする必要があること。」


事例2(B社)より
・競合である大手SCとの品質の違いは何か?
「 B社は、地域密着型で井戸端会議等を活用することで、お客様のニーズを吸い上げて一人一人にあった高付加価値で品質の高い商品を提供できる点がポイントである。」
・建築業との連携で考えられることは何か?
「ターゲットとしては二つあります。一つ目は、シルバー世代向けに、介護様に改修する機会に応じて、商品をモデルハウス等で展示することです。二つ目は核家族化によって増加している建築需要に対して、子育て世代へベビー向け商品を提供していくことです。」

②試験当日の感想や気づき

受付後の30分ほどの待ち時間が長く感じられました。とにかく「会話を楽しもう」と思いながら臨みました。
前から聞いていた通り、2名のうち1名は温和な雰囲気で1名は厳しい雰囲気を醸し出していました。
最初に「中小企業診断士として質問に対して診断・助言してください」と言われました。
こちらからの回答に対して、納得した場合は頷いてくれますが、方向性が異なった場合は視点を変えて質問を追加し導こうとしていたと思います。


 

③口述試験用の対策(アドバイス)

AASのQ&A問答集も参考にしつつ、与件文を繰り返し読むことで設問とは異なる視点で、どういった物語があるのかイメージを膨らませました。また、与件の中に出てくる「キーワード」(HACCAP、ボランタリーチェーン、圧縮帳簿)はその意味を答えられる様に暗記していました。


 

口述試験【生情報】その②(29年度)

①当日の質問内容

[事例Ⅰ]
1.A社の組織構成の特徴について
2.機能別組織のメリットについて
3.今後新商品開発を行うために、どのようなことが必要になるか
[事例Ⅲ]
1.CADを使うメリットについて
2.単能工であることのメリットについて

②試験当日の感想や気づき

たまたま当たりだったのかもしれませんが、優しそうな面接官お二人による口述試験でした。
時間はほぼぴったり予定時刻に始まり、10分弱で終了。
事例Ⅰはやや短めに答えてしまったせいか、お二人で目配せして「ではもう一問」という感じで
追加されたようです。やはり各事例から2問が標準なのだと理解しました。
お二方とも、私の解答に頷いていただけたので、思ったほど緊張せず気楽に取り組めました。

③口述試験用の対策(アドバイス)

事前にTACの口述試験セミナーに参加。
模擬面接はAASとTACで受講しました。
筆記試験での合格の翌日から、与件文を一通り整理してPCで表にまとめました。
また気になる知識についても一通り整理し、可能な限り覚えるようにしました。
試験の2~3日前は、AASとTACの想定問題集の質問を音読し、口に出して解答するようにした
せいか、試験当日の朝にはほぼ大体の内容を説明できるようになっていました。
(あくまでも大体です)
当日は試験会場に1時間前に入り、口述試験の直前(6分前)まで、整理した与件文の内容を
しっかりと頭に入れて臨みました。

口述試験【生情報】その③(29年度)

①当日の質問内容

事例Ⅱ
・B社の競合の弱みと、それに乗じてB社の取るべき施策。
・データベースの活用方法、既存ビジネスと新規ビジネスに分けて。
事例Ⅰ
・すみません、忘れました。
・A社は非正規社員の3名について、正社員への登用を検討している。
非正規社員を登用する上でのリスク。

②試験当日の感想や気づき

個人的に不出来な感のあった事例Ⅳからの出題を予想して
いましたが、実際には事例Ⅰ、Ⅱから各2問ずつの出題でした。
2名の試験官とも圧迫するようなことはなく、穏やかに対応して
いただきました。
診断内容を端的に分かりやすく話す良い機会になると思うので、
高い合格率だからと言って手を抜かず、 きちんと対策する方が
良いと感じました。

③口述試験用の対策(アドバイス)

筆記試験合格発表後から対策をスタート。
都合がつかず、各受験機関の口述模試を受けることなく本番に
臨みました。
与件文、設問文を声に出して3回ほど通読し、AASほか受験機関の
想定問答集で本番をイメージしながら受け答えの練習をしました。
単に受験機関の模範解答を暗記するだけでは、恐らく試験官に
見抜かれてしまうと思いますので、自分の言葉で説明できる
練習をしておいた方が良いと思います。

口述試験【生情報】その④(29年度)

①当日の質問内容

事例3
・一般的な下請け業のもつ特徴
・C社における新規事業の企画面に関する助言
事例4
・他社と比較して、売上総利益が低い一方で営業利益率が高くなる理由
・設備投資時にその投資のキャッシュフローを求めるときの留意点

②試験当日の感想や気づき

試験管のお二人に威圧的な雰囲気はなく、優しく接してくださいました。終始緊張ていましたものの、楽しみながら口述試験に望めたと思います。
質問に対する回答をしているときより、回答を考えている時間に試験管の視線を感じました。そのため、考えているときの仕草や悩んでるときの挙動(回答までにかかった時間)から、社会人としての基礎的な振る舞いができているかをチェックしている可能性があると思います。

③口述試験用の対策(アドバイス)

以下の対策を行いました。
・事例の理解
与件文の内容をもとに、発生したイベント(工場移転など)を時系列に整理しました。
時系列にイベントを整理することで与件のストーリーが理解できるようになりました。


・質問対応
AASなど予備校の口述対策資料を入手し暗記しました。

口述試験【生情報】その⑤(29年度)

①当日の質問内容

事例4
* D社の収益性が同業他社と比較して悪い理由について
→与件文の営業面/生産面の課題から売価とコストに問題があるという流れで回答しました
* 減損損失がD社の財政状態に与える影響について
→面食らいました。
かなり助け舟を出してもらいながらの回答になりました。
固定資産を減らす方向になるので、固定比率への影響を言及。
他には、ありませんか?キャッシュアウトを伴いますが?から、現金なので流動比率/当座比率について言及。
本当は何を答えるべきだったのか?
事例2
* B社が有する情報データベースを活用した施策を提案して下さい
→あまりに漠然とした質問で困りました。
ボランタリーチェーン本部が婦人服/婦人用ハンドバッグ/宝飾品を扱っているので、
外出のためのトータルなコーディネイトの提案ができるという流れで回答しました。
が、終わらず、他にはありませんかね?となり、今後のメイン・ターゲットとして子育て世代
の選定と情報データベースの結びつけをかなり強引に行ってなんとか終了...
* B社が今後活用できる経営資源(強み)を1つだけ挙げて下さい ... ちょっとうろ覚えです
→2つ目と3つ目が明らかに2分以上かかっていたので、手短にと言われました。
全体で、10分は超えていたと思います。

②試験当日の感想や気づき

仙台で受けました。
2班で、待合室は1つ。
待合室から呼ばれるとそのまま部屋へ入る形。
面接官と受験者の間にはテーブルが縦に並べてあり、
手元と足元が隠れるので話しやすかったと思います。


助け舟は出してもらえたので、
会話のキャッチボールを成立させるのも大事だと思います。

③口述試験用の対策(アドバイス)

* 再現答案の作成
* 設問分解A→与件文色ぬり→戦略フローシート
* 各社の模範解答を比較
* 口述セミナーに参加して想定問答集を入手
* 各事例毎にSWOT、1次知識をメインに自分でwordで問答を作成
* 与件文と想定問答集を通読
* 模擬面接は計4箇所で受けました