皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
そろそろ8月の試験も近づいてきて、焦ってくる時期になってきますが、戦いは長いので、「焦らず、たゆまず、怠らず」の精神で頑張るしかないですよね。本日も前回に続いて、私が1次試験の勉強にあたって心掛けていたことをシェアしたいと思います。少しでも皆様のお力になれればと思います。
運営管理
大きく分けて生産管理と店舗・販売管理で構成されています。普段は金融機関に勤めているため、工場生産に関する知識、経験はゼロであり、生産管理は結構苦労しました。一方で、店舗・販売管理は、アルバイトなどでも馴染みがある店舗・小売りの話であり、イメージしやすい内容で全く苦になりませんでした。
生産管理は2次試験の事例Ⅲでがっつり出題されますので、企業経営理論や財務・会計と同じく、確りと内容を理解しないと苦労が続くことになります。私の場合は、運営管理(生産管理)で1次試験でも苦戦し、2次試験でもそのまま足を引っ張ることになりました。。。
【意識したポイント】
- 2次試験にも出題される生産計画、生産統制、品質管理、生産に関する情報システムは特に時間をかけて理解、知識習得を図る。
- 生産技術に触れる機会がない方は、工作機械などの実際の稼働シーンなどを動画で確認することで、イメージを定着させる(文字情報だけではなかなかイメージを持てないですね。
- 店舗、販売はベーシックな問題が多い。ざっとテキストを読んで、あとは問題演習で定着を図る。
- 店舗施設に関連する規制、店舗情報システム等の細かい知識は直前で詰め込み。細かい話が多く、記憶力勝負になるため、直前で習得。
経営法務
私は仕事で関わる機会(金融機関では珍しく特許申請実務を行ったこともあります。)もあり、苦労することなく得点源にすることができた科目でした。領域としては会社法・金商法、知財関連が中心で領域も限られているので、ポイントを抑えて知識を習得すれば、比較的得点に結びつけやすい科目なのかなと思います。2次試験では出番はないので、ポイントを絞って頻出領域を深く掘る形にできると効率的かと思います。
【意識したポイント】
- 法の目的、趣旨などをざっと理解したら、あとは過去問や問題集を解くことを心がける。
- 上場企業などにお務めの場合には、会社の定款、社内規定(取締役会規程、委員会規程など)、対外的に会社のガバナンス状況を説明している資料などをざっと見ると、会社法や金商法で定めていることの「意味」や「影響」がイメージしやすい。
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知財は種類ごとに整理を行いつつ、バラバラで覚えるのではなく、それぞれの相違点を理解し、相対感の中で理解すると分かりやすい。
経営情報システム
一般的な情報システムの知識を問う内容となっており、こちらも他の資格試験等で勉強していた実績があると、得点源にできる科目になるかと思います。私はIT関連の資格試験の受験経験はなく、仕事でも深く関わったことがなく、結構苦労しました。2次試験で直接的に問われることはないですが、各事例でIT、デジタルに関連した設問は頻出ですので、暗記するだけでなく、確りと理解する必要があると思います。
【意識したポイント】
- 自分の苦手な領域を特定し、集中して理解、記憶に励む(私はプロジェクト管理等のフレームワークは理解していたのですが、基本的な技術知識が乏しかったので、技術知識に時間をかけるようにしました。)
- 固有名詞(規格の名称、プロトコルなど)は頑張って記憶(私はこの科目に関しては、問題を解いてもあまり知識として定着させることができなかったので、テキスト中心に記憶しました)。
- スマートフォン、ソーシャルメディアは改めて知識として定着させなければならないことは多くないが、2次試験で活用することを念頭に体系理解を意識。
中小企業経営・中小企業政策
正直に申し上げれば、この科目に勉強時間を割くことは、ほとんできませんでした。足切りに抵触しないレベルに頑張ることを目指してしまったものであり、学習は直前の追い込みのみです。申し訳ありません。。。
結果、足切りにならない程度の点数となり、計算どおりの結果となりました。幅広い分野から知識を問われますが、計画的に勉強できれば、着実に点数に結び科目だと思います。
合格後に、国家資格である中小企業診断士の存在価値の一つに、国策を確りと理解し、中小企業をはじめとするステークホルダーに浸透させていくことがあると理解できるようになりました。その観点からは、一人前の中小企業診断士になるために、確りと勉強しておかなければならない科目です。私を反面教師として、皆さんには頑張っていただきたく思います。
以上が1次試験対策(一部は対策になっていませんが。)として、皆様に共有したかったことです。
それでは、皆さん頑張ってください!