皆様、こんにちは!リットです。
前回の投稿はこちらです⇒二次試験の合格率アップ術、こっそり教えます│中小企業診断士合格アミーゴス (aas-clover.com)
二次試験まであと2週間を切りましたね。試験対策は進んでいますでしょうか?私が受験生だった頃、二次試験の2週間前くらいがある意味、一番緊張していた気がします。
特に二次試験は完全に独学だったため、「この勉強方法で合っているのか」「この回答で果たしていいのだろうか」「あと2週間で何をやるべきなのか」など自問自答が尽きませんでした。
同じような感覚に陥っている方も少なくないかもしれませんので、試験2週間前からの過ごし方とおすすめの勉強方法でも書いていこうと思います。
事例Ⅰ~Ⅳでの仲間はずれは?
過去の記事で何度も書いている通り、診断士試験の二次試験は相対評価で点数がつけられます。
つまり、自分の解答がいい出来だったとしても、周りも出来ていれば点数は伸びにくくなってしまいます。一方で、あまり出来が良くなかったとしても、周りの出来も良くなければ、それなりの点数を確保できるということになります。
そんな中、4つの事例の中で特殊な事例があります。それは事例Ⅳです。良く言われていることですが、この事例Ⅳは他の事例と明確に異なる点があります。それは確実に正解が存在している、という点です。
事例Ⅰ~Ⅲまでも所謂「模範解答」なるものは確実に存在するでしょう。ただ、あくまで模範の解答であって、他にも色んな解答パターンが複数あると考えられます。
それに比べて、事例Ⅳは明確な「確実な正答」が用意されています。何たって計算から導かれる数字での解答ですからね。もちろん途中式で点数がもらえたり、違う計算方法で解いて別解でも点数が入る可能性は十分ありますが、間違いなく「確実な正答」が用意されているはずです。
ここでの一番の違いは事例Ⅰ~Ⅲが「模範解答」であるのに対して、事例Ⅳは「確実な正答」であるということです。
これは事例Ⅳは他の事例と異なり、文章での解答方法と比較し採点上の揺らぎが少ないということです。
言い換えれば、やればやるだけ点数を確実に伸ばすことが出来る、ということです。
残り2週間でやることは
なので、私は試験2週間前あたりからは事例Ⅳへの投入時間をそれまで以上に増やしました。
一次試験終了~試験2週間前まで・・・事例Ⅰ~Ⅲ:事例Ⅳ=4:6
試験2週間前~試験前日まで・・・事例Ⅰ~Ⅲ:事例Ⅳ=2:8
まあ自分でもちょっとやりすぎかな、と思うくらい事例Ⅳをやっていたと思います。
因みに勉強方法は過去問(不揃いで13年分くらい)を延々と周回するだけ。二次試験の勉強開始時は「30日完成」を使用していましたが、最後の方はもう過去問だけ。
そしてそんな勉強を続けてきた事例Ⅳの結果はというと65点でした。残り2週間での怒涛の追い込みで合格点に達したのだと思っています。
まぁそれでも、こんなに時間を費やしても取れたのは65点…。納得できる点数ではありませんでした。
一応、言い訳をさせてもらうと、本番は想像以上に疲れと緊張が襲ってきます。
朝から事例Ⅰ~Ⅲをぶっ通しで解いてきて、やっとたどり着いた事例Ⅳ。どんな人でも疲れは溜まっている状態だと思います。そして一発限りの絶対失敗できない、というあの雰囲気。あれだけ頑張ったのに、わからない問題が出た時の焦り…
そして自分の家で過去問を解くのと、実際の試験は大きく違います。あの独特の雰囲気で本来の力を出すのは中々難しいですね。
多分、残り2週間の追い込みをかけなければ合格点は取れていなかったと思います。
と、少し話がずれましたが、事例Ⅳは色々なパターンで出題されます。まだ2週間もあれば、しっかり合格点に届くくらいの力は付けられますよ。
事例Ⅳのアドバイス
事例Ⅳの対策として自分の経験をもとにしてアドバイスをすると、
①経営分析・・・絶対に取りましょう。過去問だけでなく、実際の企業のB/SやP/Lなんかを使って練習するのもおすすめです。ここでコケるとかなり厳しい戦いになると思った方がいいと思います。
②CVP・・・ほぼ落とさないようにしましょう。ここが分かれ目になる可能性が高いです。 ※令和4年度はセールスミックスが大問2で出ましたが、ここが勝負の分かれ目になっている可能性が高かったと思います。
③NPV・・・どんなに頑張っても、試験当日に100%の解答をするのはほぼ不可能だと思っていいでしょう。私も滅茶苦茶NPVはやりましたが、試験では問題の意図を読み取ることできませんでした。実際、あれをすべて解けた人はかなり少なかったと思います。つまり、極論言えば、全然解けなくても大丈夫です。
④文章問題・・・とにかくそれっぽいことを書いて、少しでも点数を取りましょう。白紙は論外。
ここ数年は特にNPVが複雑すぎて、80分でほぼ解けないようになっています。予備校の解答速報ですら複数回答候補が出てきてしまうほど複雑です。
①②④をそれなりに解答できれば60点は取れると思います。(実際私は、NPVの大問3を丸々落としても65点でした)
NPVの深追いはやめて、それ以外の問題の見直しなどに時間を充てるのがお勧めです。
最後に
色々書きましたが今回言いたかったことは、事例Ⅳは他の事例と比較しやればやっただけ点数が伸ばせるので2週間前のこの時期からでもまだまだ十分取り組む価値がある、ということです。
不安な気持ちはみんな一緒。
とにかくあきらめずに最後まで全力で頑張りましょう!