わたしの再現答案リアル解説(R05事例4 64点) すみだ

本日解説するわたしの再現答案はこちらです(R05年度事例4 64点) すみだ

こんにちは、すみだです。
前回に引き続きわたしの再現答案についてご紹介させて頂きます。今回は事例4(64点)です。

わたしと事例4

 普段わたしは仕事で意思決定会計を扱うことが多く、事例Ⅳ自体決してすごい得意と言えるほどではありませんでしたが、どちらかというと好きな部類に入る事例です。特に他の事例と異なり、正解・不正解が目に見えてわかるので意欲的に取り組んだ記憶があります。事例Ⅳは独学で取り組みましたが、「30日完成! 事例IV合格点突破計算問題集」(同友館)、「中小企業診断士2次試験事例IVの全知識&全ノウハウ」(同友館)を中心に取り組んでいました。今回は各設問への対応の仕方や感想についてお伝えできればと思います。

第1問 経営分析

 第1問は例年と同じく、経営分析に関する問題でした。経営分析というと、令和4年の問題で「生産性に関する指標」について問われ、ほとんどの受験生が顔面蒼白になったことが思い出されることかと思いますが、令和5年の問題は割とオーソドックスな問題だったかなと思います。わたしが経営分析で気をつけていたのは以下の2点です。

気をつけていたこと① 計算する指標を絞る

事例Ⅳは(も)、時間との闘いの事例です。以下に工程をシステマチックにするかが重要で、できる限り現場では考えずに各工程に取り組めるようにしておきたいです。わたしの場合、計算する指標は9つに絞っていました。過去問を見ても、基本的にこれで網羅できてるような気がします。
収益性:売上総利益、売上営業利益、売上経常利益
安全性:流動比率、当座比率、自己資本比率
効率性:棚卸資産回転率、有形固定資産回転率
生産性:労働生産性

気をつけていたこと② 計算機を使いこなす

計算機メーカーによって微妙に機能が異なりますが、使い方次第では工程がだいぶカットできます。まだ本番用の計算機を買われていない方は、機能を元に選ぶのもアリです。1つ注意があります。受験の手引きに計算機のレギュレーションが示されています。わたしは1回目の2次試験受験のとき、前日にレギュレーションに則っていないことに気づき買いなおした記憶があります。大きさや機能について制限があるので、確認が必要です。

第2問 CVP分析(損益分岐点計算・セールスミックス)

今年の落とし穴はこの設問でした!!!本当に本番焦りました!!!以下、ネタバレになりますのでまだ解いていない方は読み飛ばしてください。。。

この年の損益分岐点計算の問題は、、、令和3年と令和4年で損益分岐点売上高が微妙にずれるのです!!最初は電卓の操作ミスだと思うも、、、何回たたいても何回たたいても、、、数字が合わないのです!そしてこの年はほかの年と比べ、以上に桁数が多いのです!!!時間が、時間だけが過ぎていくのです、、事例3が終わったときに「今年はいけたかもしれん」とか、事例4に少しだけ沸いた謎の安堵感が、事例4が始まって約30分程度たった16時30分頃に消え去り、焦りが、焦燥感が、脳を焦がしていくのです。正常な機能を失わせていくのです。

たぶん一生忘れないと思います。笑
こういったときの対処として、たぶん正しいのがその問題に掛ける時間を決めてしまうことです。とりあえず欄が埋められないわけではないので、それっぽい数字が出た時点で検算を何度もするのはやめ、次に進むことにしました。恐らく、令和6年もどこかに鬼畜じみた問題が混じるはずです。相場の言葉にもありますよね、「見切り千両、損切り万両」。とにかくできる限り解けそうな問題を見つけ、可能な限り解答欄を埋めることが点数に繋がるはずです。

セールスミックスは比較的易しい問題だったと思います。

第3問 意思決定会計

まあそんなこんなで、この問題にはあまり時間が使えなかったわけです。解いてみると例年より簡単そうな問題だなと思ったものの、もう第2問で判断力は失われてしまったので、正しい値を導くことはできませんでした。ただ!そんなときでも!得点につなげるアプローチはあるはずなのです。それは「計算欄をただの計算欄として使わない」、ということです。大事なのはどういう計算プロセスを踏もうとしているのかを示すことです。たまに他の方の解答を見ると、本当に計算しか書いていない方がいます。事例Ⅳは数学のテストとは違うと思っています。正しい値を導くことと同じくらい、正しくアプローチができるかどうかが問われているはずです。そのためには、その式の意味をちゃんと示してあげることが大事なのかなと思います。

第4問 記述問題

ここもできる限り得点したい科目です。この年のOEMのような内製⇔外注みたいな論点は頻出です。ある程度問われる論点は絞れるはずなので、何とか対策して臨みたいですね。

まとめ

よほどでないかぎり、平常心が一回は失われるはずです。笑
そうなったとき自分がどのように対応していくのか、メンタル面からも準備をしておくことをお勧めします。

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