わたしの再現答案リアル解説(R05事例1 59点) モーニング

本日解説するわたしの再現答案はこちらです(R05年度事例1 59点) モーニング

目次

はじめに

おはようございます。『モーニング。』です。

 1次試験まであと3週間。かなり暑くなってきましたので、冷房による冷えなど体調管理にはくれぐれも気を付けて、栄養・休養をしっかりととりながら、最後の追い込み頑張ってください🔥

 今回からは2次試験の解答解説を行っていきたいと思います。
1次試験とはまた違った緊張感で迎える2次試験本番。特に本番当日のコンディションに左右されるのが中小企業診断士の2次試験です。
 そして、そんな緊張感のなか、トップバッターとして迎え撃つのがこの事例Ⅰ(組織・人事)です。本番をイメージしながら勉強するのが1番ですので、僕の当日の四苦八苦をぜひご参考にしていただければと思います。

(参考)過去の記事は以下から。
 ▪【中小企業診断士までの道のり(自己紹介)】https://www.aas-clover.com/tokyoblog/13228
 ▪【運営管理】オススメの勉強方法と語呂合わせhttps://www.aas-clover.com/tokyoblog/14157
 ▪【中小企業経営・政策】オススメの勉強方法と語呂合わせhttps://www.aas-clover.com/tokyoblog/14338

2次試験の勉強方法

 2次試験と1次試験の1番の違いは、『時間管理』です。

 80分間で事例の与件文を基に、4~5問の解答を作成するというのが中小企業診断士の2次試験。1次試験に合格した人であれば、時間をかければそれなりの解答を作ることは可能ですが、緊張の中1次試験の知識初めて読む与件文を合わせて100字前後の解答を作成する作業はなかなか大変です

 この80分の使い方が点数に大きな影響を与えます

モーニングポイント その1
 2次試験の勉強は過去問だけで十分。普段から『80分の時間管理』をしながら過去問を解くことが重要。忙しいビジネスパーソンは日々の中で『80分の時間を確保』することが最大の課題。

 本番当日の80分の戦略を立てるには、普段から80分で過去問を解く必要があります。でも、仕事や家事・子育てで忙しいビジネスパーソンにとって、毎日まとまった勉強時間を確保することがそもそもハードルが高いです💦

 1次試験の時は、通勤時間やちょっとした細切れ時間をうまく活用しながら勉強できる人は、合格を勝ち取ることができたと思います。でも2次試験はそれだけだと不十分。もちろん各事例に必要なフレームワークや100字の解答作成練習など、短い時間でもできることはありますが、本番と同じ状況で過去問を解くためには日々の勉強時間においても80分確保する必要があります。

モーニングポイント その2
 80分時間を確保できるよう生活リズムを変える。僕の場合は、朝早起きして5時半~7時を勉強時間として死守。自分の生活リズムを見直して、誰にも邪魔されない80分を見つける。

 まずは自分や家族の日々の生活の棚卸をしましょう。その中で、80分確保できる時間帯はいつなのか。(おそらく、深夜か早朝しかないはず・・)僕はもともと朝型だったのですが、さらに起床時間を1時間ほど早めて80分を捻出しました。家族や仕事・職場の協力も必要で、家族には7時までは勉強時間として自由にさせてもらい、仕事もフレックスで出社時間を常時遅らせてもらいました。
 あなたも時間を捻出して集中して勉強できる環境をなんとしても作りましょう!まず取り組むべきは合格のための戦略立案、計画策定です。

本番80分の戦い方(事例Ⅰ)

僕は寺嶋直史先生の『解き方の黄金手順』をベースに、ふぞろいなど他の情報や過去問を解きながら自分なりの解答スタンスを確立していきました。以下に事例Ⅰの解答手順を紹介します。

モーニングポイント その3
 解き方の黄金手順にもありますが、80分の中で作業パートと思考パートに分けて対応することが大切。情報はたくさん出回っているので、複数年度の過去問を解きながら、自分なりにしっくりくる解答スタンスをつかむことが必要です。

<作業パート:与件読解、情報整理・見える化>

【手順①】準備(2分)
 ・受験番号を間違いのないように記入
 ・メモを書きやすく・見やすくするために、問題用紙の1枚目のホチキスを外す
 ・与件文の冒頭を読んで、何の会社か把握
 ・与件文の段落に番号を赤ボールペンで記入
 ・切り離した問題用紙の白紙ページに、設問のレイヤー分けするためのピラミッドヒントとなるメモを赤ボールペンでメモ(下記)

➡(当日の所感)蕎麦屋か。蕎麦は好きだけど、蕎麦屋の事例は初めてだな。蕎麦の商品力とサービス力での差別化かな。


【手順②】設問解釈(8分)
 ・まずは設問から読む
 ・この段階では問われているポイント(分析、助言・提案など)注意する観点(時点、対象、字数など)を赤ボールペンでチェックする
 ・それぞれの設問がメモしたピラミッドのレイヤーのどこに相当するか赤ボールペンで記入する(下記右側)
 ・解答する順番もイメージしておく

➡(当日の所感)経営統合か。PMIはイメージしておこう。統合前のことなのこれからのことなのかは注意して解答を作成しないと。


【手順③】与件文読解(15分)
 ・1回目の与件文読解
 ・SWOTに相当する表現を赤ボールペンでチェックする
 ・同時に特徴的な表現(とりわけ・・など)時期や距離、人数などの数字も赤ボールペンでチェックする

➡(当日の所感)A社の強みと課題は明確だな。時点を間違えないように注意しないと。組織文化に関する記載が多いので、ここは解答に絶対使う必要があるな。X社の課題も明確。要素はたくさんあるので、どう使い分けるかが肝心だな。


【手順④】設問と与件文の関連付け(10分)
 ・設問ごとにマーカーに色を決めておき、設問に記載された解答のポイントにマーカーを引く(マーカーは6色用紙しておく)
 ・2回目の与件文読解で設問に対応する箇所に同じ色のマーカーを引く(例えば、第1問と第3問で解答要素が同じになるなど、設問間で要素が重複する場合は、与件文に複数色のマーカーを引いてもOK)
 ・切り離した問題用紙の白紙ページに適宜1次試験の知識など解答に必要な要素を整理してメモ書きしておく

➡(当日の所感)第3問は経営統合に先立ってX社の留意する点の助言問題で、第4問はどのように統合を進めるかの助言か。第4問はより具体的な手法が問われている気がするけど、ここの書き分けは悩ましいな。第1問のSWOT分析は要素はたくさんあるけど、30字はかなりポイントを絞る必要があるな。最後に解答を考えた方がいいかも。

モーニングポイント その4
 ここまでで、SWOT、設問で問われていること、与件文に記載された解答の要素が、問題用紙上で見える化された状態になっている。



<思考パート:解答の組み立て・作成>

【手順⑤】解答イメージ作成・設問間の解答書き分け(15分)
 ・設問で問われているレイヤーを意識しながら、作業パートで情報整理したメモ等を見て、解答に必要なキーワードを追加し、解答のイメージを作る(この段階で解答のイメージがつかない場合は難易度が高いと判断して、解答の優先順位を落としてOK。60点を取ることが大切。)
 ・どの設問でどの要素を使って解答するかもこの段階で決めておく

➡(当日の所感)解答順序は2→3→4→1にしよう。
第2問:先代と比較した差別化戦略と狙いを抜け漏れがないように。
第3問:解答は「留意点は・・」から始めよう。特に組織風土に関する要素は必要だな。次の第4問をどう書き分けようか悩ましい。
第4問(設問1):第3問より具体性を上げて答えよう。
第4問(設問2):マーケっぽいヒントがいっぱいあるな。ここは組織・人事の問題だから、マーケに寄りすぎてもいけないな。でもこんなヒントが与件にあるのに、使わないわけにもいかないし。どの要素を使って解答すべきか悩ましい。
第1問:これまでの解答を踏まえて、つながりがある要素を抽出しよう。


【手順⑥】解答作成(25分)
 ・解答イメージを基に、解答用紙に解答を記入する

➡(当日の所感)やばい。意外と時間がない。あんまりまとまってないけど、もう解答用紙に書かないと時間切れになっちゃう・・・。


【手順⑦】見直し(5分)
 ・誤字脱字や解答文だけを読んで意味が通じるか論理破綻していないかチェック
 ・最後に受験番号ももう一度チェック

➡(当日の所感)なんとか書き終えた。でも第3問と第4問(設問1)はこれでいいのか。ちょっと書き直そう・・。

試験終了後の手ごたえ・感触

 これまで当日の所感を読んでいただくと分かるように、A社の自主的に問題点を提起し解決するような風土などの強みや、原材料の仕入れが不安定という問題、またX社が過去のA社と同様な組織上の課題を抱えていることや観光客が増えている機会などは分かりやすかったが、経営統合に関する設問が第3問と第4問にあり、書き分けが悩ましかったです。また、SNSなどの事例Ⅱのマーケティングに出てくるキーワードもあったが、組織・人事の問題であることから、最後の設問の今後の事業展開の戦略助言の解答もマーケティングに寄らないように解答するのが悩ましかった・・。

 そして、最初の試験ということもあり、緊張・焦りで時間が足りなかった・

以上から、大外しはしてないと信じたいが、自信が持てる解答を作成できた手ごたえはなく、やや不安が残る状態で事例Ⅰを終了しました。気持ちを切り替えて、事例Ⅱに臨もう。

おわりに

以上、いかがだったでしょうか?

今回は2次試験の「事例Ⅰ 組織・人事」の勉強方法・解答解説についてご紹介させていただきました。
1つでも、あなたの参考になるところがありましたら、幸いです。
次回は「事例Ⅱ マーケティング」の解答解説をご紹介する予定です。

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