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わたしの再現答案リアル解説(R05事例3 67点) モーニング

本日解説するわたしの再現答案はこちらです(R05年度事例3 67点) モーニング

目次

はじめに

 おはようございます。『モーニング。』です。

 少なからず迷走・ノロノロ台風10号の影響を受けた方も多いのではないでしょうか?特に九州や静岡付近にお住まいの方は被害も大きかったのではないでしょうか。一日でも早く元の生活に戻ることをお祈りしております。
 私自身も先日の東海道新幹線が運休となった際は、かなりの足止めを食らいました・・。🚄
 昨年も台風の影響で沖縄の1次試験が12月に延期されるというイレギュラーな対応も見受けられました。どんな状況になっても平常心で試験に臨める心構えを日ごろから持ち合わせておくことが大切ですね。

 さて、今年度1次試験を受験された方は、9月3日に合格発表があったと思います!喜びに浸ることも大事ですが、忘れてはいけないのは2次試験の申込です。1次試験に合格したら自動的に2次試験を受験できるわけではなく、別途申し込みが必要です。
 9月17日までが申し込み期限となっておりますので、お忘れないようにお申込みくださいね!まだの方は、すぐにお申し込みください!

(中小企業診断協会HPより)


 今回は前回に続き、2次試験の事例Ⅲ(生産・技術)について解説します。僕の当日の四苦八苦をぜひご参考にしていただければと思います。

(参考)過去の記事は以下から。
 ▪【中小企業診断士までの道のり(自己紹介)】 https://www.aas-clover.com/tokyoblog/13228
 ▪【運営管理】オススメの勉強方法と語呂合わせ https://www.aas-clover.com/tokyoblog/14157
 ▪【中小企業経営・政策】オススメの勉強方法と語呂合わせ https://www.aas-clover.com/tokyoblog/14338
 ▪わたしの再現答案リアル解説(R05事例1 59点) モーニング https://www.aas-clover.com/tokyoblog/14246
 ▪わたしの再現答案リアル解説(R05事例2 60点) モーニング https://www.aas-clover.com/tokyoblog/14248

事例Ⅲの勉強方法(息抜きを兼ねて)

 1次試験の運営管理もそうですが、僕と同じように製造業での勤務経験がない方は、事例Ⅲについてもなかなかイメージがつかないと思います。過去問の与件文を読んでいても、段取りとかラインとかCAD、NC、マシニングセンタなどなどの機器の名称とかピンとこないものがたくさん出てくると思います。
 そこで、勉強の息抜きや通勤などの時間を使って、事例Ⅲの製造業のイメージを膨らませるのにオススメなのが動画や実際の製造業のHPを見ることです。製造業の工場でのモノの流れの全体像や各種機器の使い方など丁寧に載せているところも多いです。
 <オススメ動画・HP>
 ・トヨタバーチャル工場見学 
 ・福井鋲螺HP
 ・【中小企業診断士】もう迷わない!事例Ⅲの切り分けはこう見極める! 
 ・【事例Ⅲ攻略】中小企業診断士 得点を伸ばし安定化させる方法【さっと】 
 他にもYouTube等で検索したらいろいろ出てくるのでイメージを膨らませるのにオススメです。

本番80分の戦い方(事例Ⅲ)

これまでに事例Ⅰ・Ⅱでもご紹介しましたが、僕は寺嶋直史先生の『解き方の黄金手順』をベースに、ふぞろいなど他の情報や過去問を解きながら自分なりの解答スタンスを確立していきました。以下に事例のⅢ解答手順を紹介します。

<作業パート:与件読解、情報整理・見える化>

【手順①】準備(2分)
 ・受験番号を間違いのないように記入
 ・メモを書きやすく・見やすくするために、問題用紙の1枚目のホチキスを外す
 ・与件文の冒頭を読んで、何の会社か把握
 ・与件文の段落に番号を赤ボールペンで記入
 ・切り離した問題用紙の白紙ページに、設問のレイヤー分けするためのピラミッドヒントとなるメモを赤ボールペンでメモ(下記)

➡(当日の所感)食品製造業かぁ。ちょっとイレギュラーだな。でも模試で食品製造業の問題が出たのでちょっとラッキーかも。4Mの観点からC社のいいところをしっかりと抑えておこう。


【手順②】設問解釈(8分)
 ・まずは設問から読む
 ・この段階では問われているポイント(分析、助言・提案など)注意する観点(時点、対象、字数など)を赤ボールペンでチェックする
 ・それぞれの設問がメモしたピラミッドのレイヤーのどこに相当するか赤ボールペンで記入する(下記右側)
 ・解答する順番もイメージしておく

➡(当日の所感)第1問はお決まりのSWOTからのC社の強み。生産面ということを忘れないように。第2問は要員数の減少と生産量の増加への対応か。”げもたこ”を意識した回答を使用。第3問は収益性低下に対する対応策か。因果関係を明確にしたうえでの回答が必要だな。第4問は販路拡大のための製品企画開発だな。X社とのシナジーも考慮したうえでの回答が必要だ。第5問は30点と一番配点が大きいぞ。X社との新規事業のための工場増築が論点か。妥当性とあるが、増築の方向での回答が求められているのかな。実現性を抑えたうえで、しっかりと社長の想いに寄りそった助言をしよう。


【手順③】与件文読解(15分)
 ・1回目の与件文読解
 ・SWOTに相当する表現を赤ボールペンでチェックする
 ・同時に特徴的な表現(とりわけ・・など)時期や距離、人数などの数字も赤ボールペンでチェックする
 ・特に、事例Ⅲにおいては、できていない現状に対して適切にできる(QCDの最適化)よう改善提案・助言をできるように、現状の生産工程や体制をしっかりとチェックしていく必要がある

➡(当日の所感)現経営者や工場管理者のホテルや旅館での料理人経験は強みになりそうだな。一方で、販売先料理長からの口頭指示やメモ程度のレシピしかないことや、在庫の入出庫記録がないことなどいろいろと問題はありそうだ。このあたりとしっかりと改善していかないと。あとは、ゾーニングされている加工室などをどう使うかが点数に影響が出そうだな。

モーニングポイント その1
 事例Ⅲの企業は従業員規模がそこそこ多く、生産性(コスト意識)や納期に課題がある場合が多いです。一方で、品質面での強みなどどこかに活かせるポイントがあるため、その強みを活かして、生産性改善や生産管理の強化などQCDを最適化する助言をする傾向となっています。

 このように問題がパターン化されているので、繰り返し過去問を解いて練習することで、事例Ⅲが苦手な人でも案外安定して60点以上を取ることが可能です。

 事例Ⅲでありがちな問題点と課題(対策)は以下の通り

 ①納期遅延 ➡ 遅延解消(プロセス削減、社内連携、業務負荷軽減など)
 ②収益性が低い ➡ コストダウン(生産計画・生産統制の統一、調達配送の一元化、歩留まり改善、段取り改善、ロットサイズ適正化、在庫管理適正化など)
 ③生産性が低い ➡ 生産性向上(多能工化、形式知・DB化、標準化・マニュアル化、OJT、ボトルネック解消、5S、SLPなど)
 ④品質が悪い ➡ 品質改善・クレーム減少(標準化・マニュアル化・ルール化、教育・スキル向上、点検、メンテ、ジョブローテなど)
 ⑤売上低迷 ➡ 売上拡大(新規受注、販路拡大など)
➡与件文からこのような状況が見受けられたら、因果関係を明確にして、上記の()内に示した対策を回答に用いると、得点UPにつながります。


【手順④】設問と与件文の関連付け(10分)
 ・設問ごとにマーカーに色を決めておき、設問に記載された解答のポイントにマーカーを引く(マーカーは6色用紙しておく)
 ・2回目の与件文読解で設問に対応する箇所に同じ色のマーカーを引く(例えば、第1問と第3問で解答要素が同じになるなど、設問間で要素が重複する場合は、与件文に複数色のマーカーを引いてもOK)
 ・切り離した問題用紙の白紙ページに適宜1次試験の知識など解答に必要な要素を整理してメモ書きしておく

➡(当日の所感)増加する受注量への対応(第2問)や収益性低下への対応(第3問)はお決まりのパターンだな。後半は製品企画と工場増設の対応か。財務ではなく生産面からの回答が必要だな。

モーニングポイント その2
 ここまでで、SWOT、設問で問われていること、与件文に記載された解答の要素が、問題用紙上で見える化された状態になっている。



<思考パート:解答の組み立て・作成>

【手順⑤】解答イメージ作成・設問間の解答書き分け(15分)
 ・設問で問われているレイヤーを意識しながら、作業パートで情報整理したメモ等を見て、解答に必要なキーワードを追加し、解答のイメージを作る(この段階で解答のイメージがつかない場合は難易度が高いと判断して、解答の優先順位を落としてOK。60点を取ることが大切。)
 ・どの設問でどの要素を使って解答するかもこの段階で決めておく

➡(当日の所感)解答順序は2→3→4→5→1にしよう。
第2問:生産量を増やすためには、作業の標準化・効率化が必要だな。レシピをDB化して作業の標準化が基本かな。あとは、販売先ごとの製造班というのはポイントになりそう。専門化による作業の効率化が図れるかな。
第3問:収益性の低下に関しては、食品や調味料の共通化・標準化による改善。あとは入出庫管理と5Sの徹底により在庫管理の最適化を図ろう。
第4問:製品企画開発ということで、C社とX社のシナジーの発揮が重要だな。開発に当たってはX社の既存顧客からニーズを集約するのがよさそうだな。あとは新規採用した外部人材の活用は必須かな。
第5問:これは工場増設の方向での回答作成の方がよさそうかな。今後の受注増加の理由を含めて妥当性があることを訴求しつつ、留意点として、生産統制の強化とQCDの最適化を軸に回答を作成しよう。
第1問:40文字しかないから、これまでの解答を踏まえて、強みを整理しよう。


【手順⑥】解答作成(25分)
 ・解答イメージを基に、解答用紙に解答を記入する

➡(当日の所感)第2問の回答は悩ましいかな。でもなんとかまとまった回答が書けたかな。


【手順⑦】見直し(5分)
 ・誤字脱字や解答文だけを読んで意味が通じるか論理破綻していないかチェック
 ・最後に受験番号ももう一度チェック

➡(当日の所感)時間も余ったし、誤字脱字がないようにしっかりと見直そう。

試験終了後の手ごたえ・感触

お昼休み明けの試験だったけど、お昼ご飯を食べすぎないように注意して、うまく集中力を維持して臨むことができたかな。とりあえず、ここまでは大コケはないと思うから、最後の事例Ⅳも落ち着いて対応しよう。

おわりに

以上、いかがだったでしょうか?

今回は2次試験の「事例Ⅲ 生産・技術」の解答解説についてご紹介させていただきました。
1つでも、あなたの参考になるところがありましたら、幸いです。
次回は「事例Ⅳ 財務・会計」の解答解説をご紹介する予定です。

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