本日解説するわたしの再現答案はこちらです(R05年度事例4 66点) モーニング
はじめに
おはようございます。『モーニング。』です。
いよいよ、今月末は2次試験本番ですね。みなさん勉強は順調でしょうか?ここからの3週間は勉強の追い込みに加えて、体調管理も非常に重要になってきます。特に、これまで猛暑がずっと続いていたところから急に朝晩の冷え込みを感じるようになってきましたので、風邪などひかないようにくれぐれもご注意ください。
かく言う私も、直前までの仕事の忙しさと勉強の両立で試験前々日あたりから喉の調子がおかしくなり、当日は喉の痛みをこらえながらの受験となりました💦(翌日病院を受診した結果、急性咽頭炎と診断され、約一週間の点滴生活となってしまいましたので、くれぐれもお気をつけください。)
今回は前回に続き、2次試験の事例Ⅳ(財務・会計)について解説します。僕の当日の四苦八苦をぜひご参考にしていただければと思います。
(参考)過去の記事は以下から。
▪【中小企業診断士までの道のり(自己紹介)】 https://www.aas-clover.com/tokyoblog/13228
▪【運営管理】オススメの勉強方法と語呂合わせ https://www.aas-clover.com/tokyoblog/14157
▪【中小企業経営・政策】オススメの勉強方法と語呂合わせ https://www.aas-clover.com/tokyoblog/14338
▪わたしの再現答案リアル解説(R05事例1 59点) モーニング https://www.aas-clover.com/tokyoblog/14246
▪わたしの再現答案リアル解説(R05事例2 60点) モーニング https://www.aas-clover.com/tokyoblog/14248
▪わたしの再現答案リアル解説(R05事例3 67点) モーニング https://www.aas-clover.com/tokyoblog/14250
事例Ⅳの勉強方法
以前にも、僕の教材リストをご紹介しましたが、事例Ⅳについては、過去問のふぞろいでの自己採点に加えて、問題種を2冊解きました。といっても、イケカコ(意思決定会計講義ノート)のような高レベルの教材ではなく、過去問を中心とした基礎レベルの問題集です。
・第2次試験事例Ⅳの解き方(TAC)
:過去問をベースにテーマごとに計算問題が解説付きで掲載。特に事例Ⅳが苦手な方にはオススメの1冊
・事例Ⅳの全知能&全ノウハウ(同友館)
:こちらもテーマごとに過去問から掲載。上記で物足りない人向け
モーニングポイント その1
この2冊の教材を平日の昼休みに30分程度、帰宅後に最低1問、休日の夜に30分~1時間程度、問題を繰り返し解いていました。事例Ⅳについては、少しでもいいので可能な限り毎日触れることが大切ですね。(ピアノとかの楽器や英語とかの語学と同じ感覚です)
※ビール飲んでても、計算ミスなく解けるレベルまで繰り返し解く(基礎的な問題だけでよい)。
本番80分の戦い方(事例Ⅳ)
これまで事例Ⅰ~Ⅲの解き方や当日の所感をお伝えしてきましたが、事例Ⅳについては解き方のスタンスも異なると思います。僕なりの事例Ⅳの解き方を試験当日の葛藤と合わせてご紹介していきます。
【手順①】準備(1分)
・受験番号を間違いのないように記入
・メモや計算を書きやすく・見やすくするために、問題用紙の1枚目のホチキスを外す
・与件文の冒頭を読んで、何の会社か把握
【手順②】設問解釈(4分)
・まずは設問から読む
・この段階では問われているポイント(経営分析(過去比較/他社比較)、CVP分析・NPVなど)や注意する観点(改善/悪化、収益性・効率性など、小数点第〇位四捨五入、記述問題の数・字数など)をマーカーでチェックする
・解答する順番もイメージしておく
➡(当日の所感)第1問はお決まりの経営分析。2期間比較で、悪化と改善か。落ち着いてここはスピーディーに正確に解答したい。第2問はCVP分析か。ここも落とさず点を取りたいな。第3問で投資判断か。NVPは複雑だけど、落ち着いて解答しよう。第4問は記述だな。しっかりと記述できるように時間配分に気を付けよう。
【手順③】与件文読解(10分)
・与件文読解
・経営分析で悪化と改善を求められているので、定性的な表現やSWOTに相当する表現をマーカーでチェックする
・市場ニーズの変化や競合他社の動向、自社の生産・設備の実態に関する記載もチェックする
・特に、事例Ⅳにおいては、与件文の最後に財務諸表が示される。ポイントになりそうな項目にあらかじめチェックをいれておくと後から見落とすリスクを軽減できる
➡(当日の所感)OEMの生産体制や販売方法として直接卸やECサイトでの販売は特徴的だな。競争激化やコスト高の課題もあって、今後自社生産のための設備投資をするかどうかが大きな課題になっている。社長の想いを踏まえて適切な助言ができるように、落ち着いて対応しよう。
【手順④】設問解答(60分)
・基本的には前から順番に解答
・単位や問われている対象などに注意しながら慎重に解答する
・また、全く解法が分からない場合は、潔くあきらめて次の問題にいく
・むずかしい計算問題に時間をかけすぎて、簡単な問題を解かずに終わることのないように時間配分には十分に留意する
➡(当日の所感)第3問のNPVの解答用紙せまっ!どの程度の記載が求められているんだろう・・。省略して間違ってたり、計算ミスしたりしたときの部分点が取れないリスクもあるかあ、細かい字でなるべく省略せずに書いておこうかな。それでも、販売量の違いや運転資本や設備の処分などによる年数の場合分けもあって複雑だな。
やばっ。計算ミスしてる。途中からもう一回やり直さないと。第3問(3)は難しいな。あ~(2)で時間もとられたし、残り時間も少なくなってきた。第4問の記述問題も残ってるから先にこっちを解答しよう。やばい時間がない・・・パニック!!!
モーニングポイント その2
NPVの問題は、丁寧に表を書く!
CIF(キャッシュインフロー:入ってくるお金)
COF(キャッシュアウロフロー:出ていくお金)
※この時に初期投資や更新、売却等の設備や土地に関するキャッシュの変化も忘れずに記載する
年度ごとに現価係数を乗じて現在価値を算定
➡CIFーCOF>0 となれば投資を実行
【手順⑤】見直し(5分)
・計算ミスがないか、論理破綻していないか、誤字脱字がないかチェック
・最後に受験番号ももう一度チェック
➡(当日の所感)見直しというか、全然時間がなかった。
モーニングポイント その3
家など落ち着いた状況であれば、難しいと言われている過去問の初見でも解けたのに、本番となると焦ってしまって解けなくなるのが、この事例Ⅳの怖いところ。
だからこそ、時間配分がと~~~っても重要になります。勉強しているときは、時間配分に気を付けていたのにもかかわらず、本番ではなんとか解こうという気持ちで時間を忘れて計算に集中してしまって、時間配分をミスってしまったのが、反省です。
練習から時間配分に気を付けるとともに、本番では難しい問題は潔くあきらめるのが肝心!60点以上を目指すということを忘れないで、解ける問題に十分に時間を充てましょう。
試験終了後の手ごたえ・感触
前半の経営分析CVP分析あたりはよかったけど、やっぱりNVPが魔物だった。まず解答用紙の解答欄の狭さに惑わされた。あの狭い用紙に、あれだけの分量の計算をさせるなんて・・・解法が間違っていてもっとシンプルに解けるのか?という気の迷いも生じてしまった。
そして、NVPは計算量が多いのに加えて、特に(3)は難易度も高かった。ある程度であきらめて、他の問題に着手&見直しをした方がよかったな。明らかに第4問にかける時間が少なすぎた。。。(OEMは受託と委託を勘違いした解答になってしまった・・・)
おわりに
以上、いかがだったでしょうか?
今回は2次試験の「事例Ⅳ 財務・会計」の解答解説についてご紹介させていただきました。
1つでも、あなたの参考になるところがありましたら、幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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