わたしの再現答案リアル解説(R05事例3 68点) さとすぃ

本日解説するわたしの再現答案はこちらです(R05年度事例3 68点) さとすぃ

こんにちは、さとすぃです。
今回はR05年度事例Ⅲの私の再現答案について解説していきます。
事例Ⅲはそれまでにこなしていた事例Ⅰ、Ⅱと異なり試験時間が不足してしまったため、第4問と第5問の解答設計が終わらずに解答を記入していくこととなりました。
そのため、今回の試験の中で最も手応えが悪く、足切りラインの40点はなんとか超えていてほしいと願っていた事例となります。

第1問

[設問文]
C 社の生産面の強みを2つ 40 字以内で述べよ。
[解答]
①料理人経験のある工場管理者、②ホテルや旅館の厨房と同様の設備レイアウトの加工室

与件文からは以下を参照し、この後の設問と関連性がありそうな部分を記述しました。
ただ、②のレイアウトについては強みと言っていいのかはわからなかったのですが、生産面に限定した強みが与件文からは他に読み取れなかったのと、第5問でゾーニング面は良い点として記載する形としたので、この2点での記載となりました。

  • 第5段落:料理人経験のある工場管理者
  • 第6段落:設備レイアウト

第2問

[設問文]
C 社の製造部では、コロナ禍で受注量が減少した 2020 年以降の工場稼働の低下による出勤日数調整の影響で、高齢のパート従業員も退職し、最近の増加する受注量の対応に苦慮している。生産面でどのような対応策が必要なのか、100 字以内で述べよ。
[解答]
対応策は①機械化可能な製造工程に設備導入し、自動化②製品仕様のレシピを整備し、加工手順と共に標準化とマニュアル化、③週次の生産計画を立て、生産量に応じて製造班の作業量平準化。以上により生産性向上を図る。

生産面での対応策と設問にあったので「生産性向上」を目的として、極力多面的な解答となるように観点をばらけさせつつ、以下の与件文の関連個所を改善できるように解答を組み立てました。

  • 第7段落:汎用調理器具を使って手作業
  • 第8段落:直接作業方法を指導、監督
  • 第9段落:販売先料理長による出来栄えチェック、変更指示
  • 第10段落:メモ程度のレシピ
  • 第11段落:生産計画

第3問

[設問文]
C 社では、最近の材料価格高騰の影響が大きく、付加価値が高い製品を販売しているものの、収益性の低下が生じている。どのような対応策が必要なのか、120 字以内で述べよ。
[解答]
対応策は①生産量に必要な食材や調味料の標準化を図ること、②生産統制の情報システム化を行い、材料や調味料の入出庫記録をつける事、③工場管理者が製品の出来栄えのチェックを行い、廃棄ロス・コスト削減を図る事

この設問では「収益性向上」への対応策でありながら、すでに「付加価値が高い製品を販売している」とあったので、「コスト削減」を目的として解答を組み立てました。以下の与件文を参照していますが、第2問とも完全には重複しないようにすることと他の設問で「情報システム化」を記載できそうな問題がなかったのでこの問題で解答に組みこむこと、などを注意していたと思います。

  • 第3段落:材料調達や在庫管理の簡素化
  • 第9段落:納入期間中の出来栄えチェック、食材、製造方法の変更指示
  • 第10段落:メモ程度のレシピ
  • 第11段落:生産計画、在庫管理

第4問

[設問文]
C 社社長は受注量が低迷した数年前から、既存の販売先との関係を一層密接にするとともに、他のホテルや旅館への販路拡大を図るため、自社企画製品の製造販売を実現したいと思っていた。また、食品スーパー X 社との新規事業でも総菜の商品企画が必要となっている。創業から受託品の製造に特化してきた C 社は、どのように製品の企画開発を進めるべきなのか、120 字以内で述べよ。
[解答]
対応策は、食品製造業で製品開発の実務や管理の経験がある中途採用した外部人材を中心に旅館やホテル、スーパーから顧客ニーズを収集して共同開発も行い、 地元の食材を使った季節性のある地域ブランドのメニューで高付加価値化を図り、販路拡大を実施する事。

この設問は他の年度の事例Ⅲですと、一番最後にでてくる設問だなと感じながら解答を考えていました。
与件文の以下あたりの内容を参考にしつつ、「販路拡大」は設問文からそのまま利用しました。
ちなみに「共同開発」は試験時間の残り2, 3分のところで気づいた内容で、解答文の途中だけを消して文字数調整しながら組み立て直したものになります。時間がない中で文章の途中のみを変更するのはリスクが高すぎて本来はやるべきではないのですが、この事例全体的にできていた感覚が全くなかったのでリスクオンでキーワードを盛り込みにいきました(結果、間に合ってよかったです)

  • 第3段落:地元食材を使った特色あるメニュー
  • 第13段落:企画開発を共同、季節性、高級感、外部人材

第5問

[設問文]
食品スーパー X 社と共同で行っている総菜製品の新規事業について、C 社社長は現在の生産能力では対応が難しいと考えており、工場敷地内に工場を増築し、専用生産設備を導入し、新規採用者を中心とした生産体制の構築を目指そうとしている。この C 社社長の構想について、その妥当性とその理由、またその際の留意点をどのように助言するか、140 字以内で述べよ。
[解答]
C社社長の構想は妥当である。理由は①現在の生産能力では新規事業の対応が困難な事、②食品衛生管理上交差汚染を防ぐ必要がある事。留意点は、全社全体で生産計画法を立案して調達や納品を共通化すること、②定期的な人員の配置転換を行い、ナレッジを共有する事、により開発力や生産性を向上すること

この設問でも以下の与件文を参照しつつ、「妥当性」「理由」「留意点」を記載していきました。第15段落で新規事業へは「現在の生産能力では対応が難しい」と記載されていたので、シンプルに「妥当性はある」と解答づけて、理由、留意点は多面的になるようにそれぞれ2つ記載しました。

  • 第6段落:食品衛生管理上交差汚染、設備レイアウト
  • 第13段落:外部人材
  • 第14段落:新規事業の生産計画、納品
  • 第15段落:生産能力

おわりに

いま振り返ってみても、この事例Ⅲは80分の試験時間に対し、試験ボリュームも大きければ、難易度そのものも高いなと感じます。
実際に、解答をうまく組み立てられずタイムマネジメントでも破綻していったため、第4, 5問は解答骨子をしっかり組み立てられないまま直に解答を記述していくという形となっていました。
今後出題される事例でも同様に難易度が高いケースも考えられるので、そういった場合の心構えをしておくのは大事かなと思いました。タイムマネジメント上、解答設計ができていない状態でも残り40分になったら解答を記述し始めるというマイルールを守れたことは最終的な得点につながったと振り返っています。

また、他に今回良かったところは、時間がなかったが故に第5問の妥当性があるかどうかは、解答を記述しやすい方を選択しようとうまく割り切れたところもあったかなと思います。

次回は、R05事例Ⅳの再現答案リアル解説をしていく予定です。
もしよろしければまた読んでいただけるとうれしいです。

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