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わたしの再現答案リアル解説(R05事例4 60点) さとすぃ

本日解説するわたしの再現答案はこちらです(R05年度事例4 60点) さとすぃ

こんにちは、さとすぃです。
今回はR05年度事例Ⅳの私の再現答案について解説していきます。
なお、設問文は長文となってしまうため省略していますので、中小企業診断協会が公開しているこちらの試験問題をご確認頂ければと思います。

第1問

[設問1:解答]
① 売上高営業利益率 0.1159
② 有形固定資産回転率 71.90回
③ 自己資本比率 0.7756

生産性の指標が求められた令和3年度とは異なり、ベーシックな出題形式で安心しながら、収益性、効率性、安全性の観点で解答を考えていきました。数値面で答えを求めていきつつ、売上高営業利益率は第2問で、有形固定資産回転率は第3問で、それらの改善への出題がされているなと確認しながら解答を記述しました。

[設問2:解答]
D社は、新型コロナウイルスの感染拡大や顧客の健康志向に対する新製品により同業他社との競争が激化し、輸送や原材料等のコストが上昇したことで、収益性が低下している

設問1より、売上高営業利益率に関してか、有形固定資産回転率に関してかの選択が求められますが、与件文に多くの情報がのっており解答文が記述しやすい売上高営業利益率を選択して、解答をまとめました。
特に事例4は時間との戦いにもなるので、ここはスピーディーいくのを優先しようというバイアスも入っています。

第2問

[設問1:解答]
(1) 63.31
(2) 1,141,590
(3) 3,111,447
(4) 14.73

こちらの設問は(1)で高低点法と似たような形で正確に答えていく形でした。
(1)の変動費率で計算ミスをするとその後の計算までミスしてしまう可能性があるので、そこは注意深くいきました。

[設問2:解答]
(1) 中止すべきで ない
貢献利益が5000万円のプラスであるため
(2) 25000
売上高の増加額=10000/(4000/10000) 

この設問は問題用紙の5ページを丸ごと読み飛ばしてしまっており、「X製品の販売によってX製品の個別固定費の80%が回避可能である」という点を計算に盛り込めておりませんでした。
この点を計算にいれていれば間違いなく正解できていたはずの問題だったので、もし2次試験自体に不合格であればかなり後悔していたポイントだったと思います。
試験のその場で問題用紙のホッチキス止めをばらして散乱してしまってこと、時間がない中急いでいて入念な確認ができなかったこと、あたりが失敗要因といえます。

[設問3:解答]
売上高を基準に共通費を配布した場合、実際の使用量が配賦に適用されないため妥当ではない。活動基準原価計算を用いて、実際の共通費の使用量に応じて配賦すべきである。

活動基準原価計算は意思決定会計講義ノート(通称:イケカコ)で勉強した点であり、この試験の直前で受けていた令和5年秋のAASの2次試験公開模試でも出題されていた点でした。模試で出題されていた点は記憶にも強く残っていたので、すんなり記述できました。

第3問

[設問1:解答]
(1) 1536.39
減価償却費=11000/5=2200
現金収入=10000(1-0.4)-2200=3800
NPV=-11000+3800x(1-0.3)x3.993+2200x0.3x3.993-800x0.926+800x0.681-11000x0.1x(1-0.3)x0.681 = 1536.39
(2) -3955.81
(3) -111.27
投資すべきで ない

この設問文の中で解釈がうまくできず、大きく時間をとってしまった点は問題文6ページに記載されている「また、 5 年度末の処分価額は取得原価の 10 %である。」という点で、処分価額はキャッシュインとなるのか、キャッシュアウトとなるのかが全くわかりませんでした元々、この分野の仕事についていたわけでもないので、それまでに勉強していないワードがでてしまうとかなり迷ってしまいます。結果としてキャッシュアウトとしていますが、実は違ったようでこの設問は全体的に間違えてしまうことになりました。かなり痛い…

[設問2:解答]
(1) -162.275
5000万円の場合はマイナスとなるため対象外。
減価償却費 = 11000/4 = 2750
NPV= -11000x0.926 + 3800x(1-0.3)x(3.993-0.926)+2200x0.3x(3.993-0.926)-800x0.926+800x0.681-11000x0.1x(1-0.3)x0.681 = -162.275
(2) 2年度期首に、2年度以降の販売量が10,000個と判明した場合に投資を実行すべきである

設問2も設問1の流れと同様に間違える形となりました。
NPVの問題は一番最後にまわすようにしていたので時間も全くない状況下でしたが、部分点が少しでもとれていたらいいなと思います。

第4問

[設問1:解答]
①生産の固定資産の投資を必要としない事、②OEM企業の生産の規模の経済性により、コストダウンを図れる事

[設問2:解答]
①新市場により価格競争に陥らず、収益性が向上する事、②既存事業への依存度が低下し、経営リスクの分散実施

事例Ⅳの第4問は記述式であることがいいと思うのですが、安直に記載して点数を落とさないようにしっかり題意に沿うことへ注意していました。
設問1、2ともに財務的な観点で記載する事を注意しましたが、設問2の②は抽象度が高すぎて得点になっていたかかなり疑問な点かと思います。

おわりに

事例Ⅳは受験される方によってかなり戦略が異なり、①設問1、4に全力投球して足切りライン突破~60点を目標とされる方、②NPV以外の設問へ注力する方、③すべての設問へ解答していく方、と大きく3パターンに分類されるのかなと思います。

私は事例Ⅳへ苦手意識は特になく得点源にしたい思いもあったので、③のすべての設問へ解答しにいく方法をとっていました。
時間が限られる中でケアレスミスが発生しうるもの、ケアレスミスが起きたとしても合格点をとれるようにしようと考えていたので、結果として設問3の「処分価額」の解釈がわからなかった点も吸収して、なんとか60点をとれたのはよかったなと思います。

令和5年度の事例Ⅰ~Ⅳの再現答案リアル解説はここまでとなります。
また、今年度の試験受験前に投稿できる私の最後の投稿となりますので最後にエールの言葉を残して締めくくろうと思います。

①試験の合格点を取りに行くのではなく、試験の合格点をとるためにご自身ができる全力をだしきること
②いくつかのミスをしてしまっても合格点をとることができると余裕をもつこと

この2点は試験に向けてありな心がけかなと思いますので、いいなと思った方はぜひ胸に刻んで試験本番へ向かってもらえればと思います。皆さんのご武運をお祈りしています。

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