R05事例4の解説
本日解説するわたしの再現答案はこちらです(R05年度事例4 79点) おたけ
第1問(配点20点)
(設問1)令和3年度と比較して悪化したと考えられる財務指標を2つ(①②)、改善したと考えられる財務指標を1つ(③)記入せよ。
(設問2)設問1で解答した悪化したと考えられる2つの財務指標のうちの1つを取り上げ、悪化した原因を80字以内で述べよ。
答案
(設問1)
(a) | (b) | |
① | 自己資本比率 | 77.56(%) |
② | 売上高営業利益率 | 11.59(%) |
③ | 有形固定資産回転率 | 71.90(回) |
(設問2)
売上高営業利益率は、実店舗やネット上での同業他社との競争激化により販売が低迷しているが、将来の成長を見込み当面は人件費等の削減は行わない方針のため、悪化している。
(解説)
財務指標の計算方法は、①最初から計算する項目を決めて網羅的に計算する、②問題文に関連する項目のみ計算する、2通りの方法がありますが、渡しの場合は①のやり方で計算したあと、問題文の内容に関連する財務指標を答案にしていました。ただし、あまりにも網羅的に計算しすぎると時間がかかるため、計算項目はある程度絞っておいた方が良いと思います。また、問題文に関連する財務指標を選ぶことで設問2の記述も書きやすくなります。
第2問(配点30点)
(設問1 )⑴変動費率および⑵固定費を求め、⑶令和4年度の損益分岐点売上高を計算せよ。また、⑷求めた損益分岐点売上高を前提に、令和3年度と令和4年度で損益分岐点比率がどれだけ変動したかを計算せよ。
答案
(1)63.31
(2)1,141,590
(3)3,111,447
(4)14.73
(設問2 )D 社のサプリメントの製品系列では,W 製品,X 製品,Y 製品の 3 種類の製品を扱っている。各製品別の損益状況を損益計算書の形式で示すと、次のとおりである。ここで、この 3 製品のうち、X 製品は営業利益が赤字に陥っているので、その販売を中止すべきかどうか検討している。
答案
(1)中止すべきでない
貢献利益がプラスで共通費を回収できるため。
(2)20000
X製品の貢献利益=20000-15000=5000 万円販売中止の場合、回避できない個別固定費 =15000×0.2=3000 万円よって、5000+3000=8000の利益の増加が必要。
そのため、Y製品の売上=8000÷(4000÷10000)=20000万円の増加が必要。
(設問 3 )D 社では、売上高を基準に共通費を製品別に配賦している。この会計処理の妥当性について、あなたの考えを 80 字以内で述べよ。
答案
共通費のため個別に対応させることが難しいが、ABC原価計算などでより精度の高い利益として収益性を判断することが重要であり、妥当ではない。
第 3 問(配点30 点)
(設問1 )年間販売量が⑴10,000 個の場合と、⑵5,000 個の場合の正味現在価値を求めよ。⑴については、計算過程も示すこと。そのうえで、⑶当該設備投資の正味現在価値の期待値を計算し、投資の可否について、カッコ内の「ある」か「ない」に○を付して答えよ。
答案
(1)2585
減価償却費=11000÷5=22000万円
増加する税引後CF=((1-0.4)×10000-2200)×(1-0.3)+22000×0.3=3,320
正味現在価値=-11,000-800×0.926+3,320×3.993+(11,000×0.1×0.7+800) ×0.681=2,585.13万円
(2)△5,702
(3)99
投資すべきで ある
第 4 問(配点 20 点)
(設問1 )D 社は、基礎化粧品などの企画・開発・販売に特化しており、OEM 生産によって委託先に製品の生産を委託している。OEM 生産の財務的利点について 50 字以内で述べよ。
(設問2 )D 社が新たな製品分野として男性向けアンチエイジング製品を開発し販売することは、財務的にどのような利点があるかについて 50 字以内で述べよ。
答案
(1)利点は、生産費用を変動費化でき売上の減少時の安全性が高く、不況時に強い原価構造を作れること。
(2)利点は、高付加価値な商品で収益性を向上でき、新たな収入源により経営リスクを軽減できること。
事例Ⅳの勉強法
事例Ⅳはあまり解説がないため、私の勉強方法について記載します。
私はもともと本業で経理をしており、日商簿記1級、USCPAの資格をもっていたのでアドバンテージがある状態で学習に望みました。そのため、今まであまり学習していなかった項目としては財務分析くらいでした。
ただし、勉強方法はみなさんと同じ通りで、過去問と問題集を繰り返し(3-5回転くらい)解きました。
問題を解くときは下記サイトで提供されているエクセルを使うことで、早く回転させることができました。
事例Ⅳは計算方法がある程度決まっているので、自分で考えるというより何回も解いて勝手に計算式が頭に思い浮かぶレベルに持っていくのが大切です。
https://fuxin24.net/jirei4-5/
最後に
いかがでしたでしょうか。
事例Ⅳである程度の点数が取れると2次試験は点数が安定するので、是非頑張って取り組んでみてください。