皆さん、1次試験お疲れ様でした。2次試験までには限られた時間しかありませんので、私が1年目に足を引っ張られた事例Ⅳの話をしたいと思います。前回は財務分析の話をしましたので、今回はCVPと営業レバレッジの話です。
1.CVP(Cost-Volueme-Profit)
変動費とは営業量ないし操業度(売上高ではなく、Volumeに応じて)の増減に応じて、総額が比例的に増減する原価要素※売上高に比例は言っていない!変動比率が一定とは言っていない!!
固定費とは営業ないし操業度の増減にかかわらず総額が変化しない原価要素
売上ー売上×変動費率ー固定費=利益 ※変動費率は変わる可能性がある。
※損益分岐点は額ではなく量で考えることもあり。下記式を覚えておくと良い。
損益分岐点販売量=固定費÷1個あたりの限界利益
私はCVPの問題は上記2つの式を使いこなせればほぼ解けると思っています。
2.営業レバレッジ
営業レバレッジは概念として理解するのが難しかったので、数式を用いて説明したいと思います。
営業レバレッジは売上高が1単位変化した時に営業利益がどのくらい変化するか示す指標
営業利益の変化率 = 売上の変化率 × 営業レバレッジ
(売上が1%変わった時、レバレッジ係数が10倍なら売上の10倍営業利益が変る)
※単位は【倍】
営業レバレッジ=営業利益の変化率 ÷ 売上額の変化率
=Δ営業利益/営業利益 ÷ Δ売上高/売上高
=Δ(変化後の限界利益-現在の限界利益)/営業利益 ÷ Δ売上高/売上高
※固定費は同じなので、営業利益で対比しても限界利益で対比しても同じ
=(変化後の売上-現在の売上)×限界利益率/営業利益 ÷ Δ売上高/売上高
=Δ売上高×限界利益/売上/営業利益 ÷ Δ売上高/売上高
=限界利益 ÷ 営業利益
=(売上ー変動費)÷(売上ー変動費ー固定費)
営業レバレッジが大きくなるのは下記2点
・固定費が大きい
・売上高が損益分岐点(数式で言うと分母が0)に近いほど、大きくなる
営業レバレッジが大きいほど売上の増減に対して営業利益が大きく増減する
営業レバレッジが大きい = ハイリスク・ハイリターン でも操業度が上がると大きな利益(固定費型ビジネス)
営業レバレッジが小さい = ローリスク・ローリターンでも操業度が上がっても利益が出にくい(変動費型ビジネス)
つまり、損益分岐点までは変動費型のビジネスモデルが良くて、損益分岐点以降は固定費型のビジネスモデルがよい!!
2次試験まで駆け抜けてください!