その学習法で大丈夫?自分の弱点を正確に捉えていますか?

みなさんこんにちは!吉田晴香です。

令和6年度二次試験まで残り41日。焦りや不安が募っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特にこの時期、最後の模擬試験が終わり、その結果を見て「本当にこのままで大丈夫だろうか」と感じた方も多いかもしれません。

模試は、現時点での自分の立ち位置を把握し、どこを改善すべきかを明確にする貴重なツールです。しかし、模試の結果に振り回されてしまっては、適切な対策が打てず、合格への道から遠ざかってしまいます。

本当に大事なのは、結果をどう活かすかです。

その結果に至った自分の解法プロセスを見直し、自分の弱点を正確に把握して、効率的な学習に繋げることが重要です。

そこで今回は、自分の解法プロセスを徹底的に分析し、弱点を改善するための具体的な着眼点をお伝えします。

大丈夫。焦らず、自分のペースで進んでいきましょう!

目次

間違った方向に突き進んでいませんか?

模試の結果を受けて、あるいは自己採点して、まずやるべきことは自分の弱点の把握です。

・どの科目で点数が低かったのか?(あくまでも相対評価で!)
・具体的にどの設問でつまずいたのか
・具体的にどんな要素が不足していたのか

をきっちり把握しましょう。

この「具体的にどんな要素が不足していたのか」がとても重要なのです。


20点満点のところ10点しか取れなかった。あと5分、時間があればなぁ…

たとえば、結果を受けてこんな感想をもったとします。


しかし、その真の原因を自分で把握していなかったとしたらどうでしょう?

じゃあ “あと5分”を捻出するために、与件読みをもっと早くしよう

と思うかもしれません。

注意しなければならないのは、“あと5分”があれば、合格答案に必要な要素を答案に盛り込み、10点をたとえば14点にできたのか?ということです。

そもそも与件文の読み込みが甘かった、題意を外していた、ということであれば、いくら時間があっても10点のままでしょう。

むしろこの場合、 “あと5分” を捻出するために、与件読みをもっと早くしよう、という改善策は、さらに与件読みが甘くなるリスクさえあります。

このように、自分の解法プロセスを分解して、真因を特定したうえで改善策を打たなければ、間違った方向に突き進んで、合格から遠ざかってしまうことになるのです。

解答プロセスの原因分析

では、どのように分析するのか?

以下に合格答案を構成する重要な12の着眼点とその例えを挙げてみました。

このチェックポイントを参考にして、自分にどの要素が不足していたのかをしっかり振り返ってみてください。

合格答案を構成する重要な12の着眼点

  • 空欄:タイムマネジメントのミスはないか。
  • 戦略レベル:戦略レベルでの解答が求められていたのに、具体的な施策に落とし込み過ぎたなどないか。
  • 因果:論理の飛躍や因果関係におかしな部分はないか。
  • 題意:設問の要求を正しく理解し、その意図に沿った解答に落とし込めているか。
  • 制約条件:時制やターゲットなどの細かい条件に漏れはないか(特に事例Ⅱ)
  • 知識:不足していた1次知識がないか(特に企業経営論、運営管理、財務・会計)。
  • 文章量均等:指示された字数に対して適切なボリュームで解答できているか。
  • 与件リンク:設問で要求されている与件情報を特定し、解答に反映できているか。
  • 一貫性:全体の解答の中で矛盾がないか、設問同士の関連性を見落としていないか。(特に事例Ⅲの設問1とラス問や設問1・設問2と枝問になっている場合)
  • 誤字脱字:解答が読みやすく、誤字脱字がないか。
  • 与件誤読:与件文を誤読していないか、勝手な思い込みで解釈していないか。
  • 計算ケアレスミス:端数処理や単位の間違い、電卓処理のミスがないか。

自分の解法プロセスを分析することは、事例問題を解くのとは違うので、なんとなく勉強した感じがしなくて、試験までの時間が無い中で焦りが出るかもしれません。

ですが、急がば回れ、です。

得点につながらなかった真の原因がどこにあるのかをしっかりと分析して、そこを潰すようにしてください

事例毎に、もっと言えば設問毎に、チェックがつく項目は違ってくると思います。
1事例当たり2~3つ振り返ってみると、ご自身の弱点の傾向も見えてきます。

不足している要素に優先的に取り組んで、答案の”質”を高めていっていただきたいと思います。

模試の結果はあくまで現時点の成績

模試の結果が悪いと「本当に合格できるのだろうか?」と不安に感じ、ABCD判定や偏差値に一喜一憂してしまうのは当然のことです。
私も初めて2次試験に挑む前に受けた模試の結果は事例Ⅳ以外すべてD判定で軽く絶望したことを覚えています。

しかし、模試の結果が全てではありません。
模試はあくまで現時点での実力を測るものに過ぎません。

真の原因を冷静に分析し、その克服に向けて計画的に学習を進めれば、大丈夫。本番で確実に成果が現れます!

大切なことは、努力し続けてきた自分を信じること、そして心は熱く・頭は冷静に、です。

焦らず一歩ずつ、確実に前進していきましょう!

一緒に頑張りましょう!!

それでは、またお会いしましょう!

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