こんにちは、ずんぴーです。1年間続けてきたブログももうすぐフィナーレです。
2月に実務補習を受ける予定の方も多いんじゃないでしょうか?
今年合格された方とお話ししていると、「実務補習ってどんな感じでした?」と質問いただくことが多いです。
たしかに気になりますよね。
毎日深夜まで作業してるとか、先生が怖かったとか、いろんな怖い噂が耳に入ってきますし。
ということで、今日は実務補習の体験談について書いていきたいと思います!
私は2024年2月に5日間コースの実務補習を受けました。
なるべく早めに熱が高いうちに実務補習を受けてポイントを取った方がいいだろうという判断で、2月の実務補習に申し込みました。
(ちなみに残りの10ポイントは民間の実務従事で取得)
守秘義務的に問題のない範囲で、だいたいどんな流れだったのか書いていきたいと思います。
8日間コースだとまた変わるのかもしれませんが、参考になったら幸いです。
0日目
事前に協会から郵便で封書が送られてきました。実務補習の公式テキストなどがその中に入っていました。
「事前に目を通しといてね~」ということだったので読んでおきました。
テキストはあまり分厚くなかったのでそんなに時間はかからなかったです。
もうしばらくして、指導員の先生からメールが届きました。
集合時間・場所などの事務的な連絡と、今回の会社に関する資料が添付されていました。
お伺いすることになったのは、ザ・町工場という感じの製造業でした。
会社のホームページを見ながら、事例ではないガチの中小企業に行くんだと思うと謎の感動がありました。
班の中での担当割もメールベースで希望を訊かれました。
私は本職が経理ということもあって、財務で希望を出しました(そしてそれが通った)。
1日目
朝一で集まって自己紹介と名刺交換。参加メンバーは6名で、そのうち2名は実務補習経験者でした。
そのあと、改めてそれぞれの担当を確認したのと、午後に予定している社長ヒアリングで何を質問しようと思っているかを共有しました。
また、実務補習経験者を中心に、5日間をどんなスケジュールで過ごすのかの認識合わせをしました。
後から考えると、この認識合わせを最初にできたのが大変良かったです。
会社訪問は午後からの予定だったので、その道中でみんなで昼食に行きました。ロイヤルホストでした。
そのあと現地に伺うと、社長が出迎えてくださいました。
「本物のC社社長だ……」と緊張感も高まってきましたが、社長は直接お会いしてみると、笑顔が素敵で柔和なお人柄の方でした。
工場の中を見学させていただいたあと、ヒアリングに入っていきます。和やかな雰囲気で進んでいきました。
ヒアリング終了後、朝集合した場所に戻って、それぞれで作成していたヒアリングの議事録をマージしていきました。
夕方になったらいったん作業は終わって、先生も含めて飲み会へ行きました。
参加者全員が企業に勤めていたので、普段の仕事や診断士を目指した理由などを話しました。
これによって相互理解が深まったように思います。一緒に頑張ろうね、と声をかけあってその日は解散。
2日目
初日にヒアリングした内容を整理して、提案書の全体の方向性を決める日でした。
この会社の課題は何か。何から手をつけるべきか。具体的にどんな行動をとってもらうのか。
ヒアリングの際、社長の口からは具体的な中期目標(〇年後に売上〇円)が出てきていたため、その目標の達成が提案書の軸となりました。
中期目標達成のために、経営戦略、営業、生産技術、資材購買、人事、財務、それぞれの観点から何が必要なのか。
各担当がその課題と対策を書いていくことになりました。
私の担当は財務だったので、現状の財務分析を行いつつ、中期計画を作成していくことになりました。
他のパートの施策によってどんな財務的な影響が起きるのか、情報共有しながらやっていくことになりました。
ちなみにその日の昼食はインドカレーでした。
私の班には実務補習経験者が二人いて、その二人が揃って「2日目が一番大事!」と話していました。
終わってから振り返ってみてもその通りだなと思います。
というのも、2日目と3日目の間に約1週間の個人作業期間があります。この期間で提案書の大部分を書いていくことになります。
2日目である程度提案の方向性が定まっていれば、あとは書くだけなのでブレることなくスムーズに進みます。
逆に2日目で方向が決まっていないと、個人作業期間にもあれやこれやと方向性を議論しないといけなくなります。
私の班は全日程で定刻通りに終業して、非常にホワイトな形で進んでいきました。
それは実務補習経験者がしっかりリードしてくれて、2日目で大方向を決められたのが大きな要因だったと思います。
(ありがたや。。。)
2日目と3日目の間
各自作業です。この間に各担当の文章を書いていきました。
会社から帰ってきてから作業をしていたので、この期間は多少夜遅くなることはありました。
私の班は1回だけWEB会議を行いました。
全員は集まらなかったので参加できる人だけで集まり、
誰も有料アカウントを持ってなかったので笑、無料アカウントでできる1時間だけやりました。
とはいえ何かを侃々諤々議論したわけではなく、各自の進捗状況を共有する感じであっさり終わりました。
(これも2日目でちゃんと方向性を定めることができていたから)
3日目
各自作業期間で、どのような内容になったのかを報告していきました。
それについて全員で議論していきます。パート間で矛盾が生じていないか。こういう言い方の方がわかりやすいのではないか。などなど。
この日に行ったのはあくまで微修正です。なぜなら2日目に(以下略
昼過ぎからは各自原稿を直したり、発表の台本を書いたりしていました。
ちなみに昼食はラーメン。
4日目
作成した報告書は製本して社長にお渡しします。5日目の朝に完成品をピックアップするためには、4日目の昼過ぎには印刷所に提出しないといけません。
ということで実質的に原稿を直せるのはこの日の午前中まででした。
3日目までにほぼ完成した文章を互いに交換して、誤字脱字がないかなどの最終チェックを行いました。
あとは表記揺れ(「ため」にするのか「為」にするのかとか)がないかなど、全体で体裁を整える作業もしました。
実務補習経験者が諸々きれいに設定されたWordファイルを最初に共有してくれていたので、世に言う「Wordマージ問題」は一切起こりませんでした(これもありがたかった。。。)。
印刷所に原稿を提出した後は、各自の発表の準備をしていました。
ちなみに昼食は餃子の王将。食いすぎて午後死にかけてたのはここだけの秘密。
5日目
初日ぶりにスーツで集合しました。
社長への報告は午後からだったので、午前中は発表の練習をしました。時間を測りながら長すぎないか、短すぎないかなどを確認しました。
昼食はトンテキ。発表前にガッツリ飯ですが、午後からの報告に向けて気合が入ったように思います。
午後からは会社に伺って、いよいよ社長へのご報告です。
印刷した報告書をお渡しして、各担当がそれぞれのパートについて報告していきます。
特にトラブルもなく報告は終わり、社長からは「なんとなく頭の中で考えていたことを形にしてもらえた」というフィードバックを頂きました。
「トンチンカンな内容になってなくてよかった~!」と安堵しつつ、「期待を超えることはできなかったのかも……」という悔しさもありました。
先生行きつけの居酒屋に行って、先生と一緒に打ち上げをしました。一仕事終えたあとのビールはやっぱり美味です。
お互いの仕事を労い合いつつ、また折に触れて集まりましょう~なんて話をしました(そして結局集まったかどうかは……ここでは触れないでおきます)。
その後
「実務補習で同じ班だった」というのは特別なつながりになります。
先生やメンバーと協会のイベント等で顔を合わせた際はご挨拶させていただいてます。
私の場合は社長・指導員の先生・メンバーに恵まれていました。
あまりにもハードすぎることはない一方学びも多い、大変有意義な実務補習になったと感じています。
指導員の先生は「見守りタイプ」で、メンバーに議論を任せつつ、発散したり行き詰まりかけたりしたときに軌道修正をしてくださる感じでした。世に言う「ちゃぶ台返し」もなし。
班によってハードさや進め方は全然違うっぽいので、こればっかりはご縁でしかないかなあと思います。
そういうわけであまりアドバイスらしいことは言えないんですが、一つ言えることがあるとすれば、
「実務補習期間中はなるべく実務補習に集中できるよう、普段の仕事やプライベートの予定を事前に調整しておくことが大事」
ってことでしょうか。
ということでこれから実務補習行かれる方はがんばってください。
一人で抱え込まず、時には先生やメンバーを頼って協力して進めればなんとかなります。たぶん。