おはようございます。AASの市川です。
梅雨も明け、一次試験まであと1週間となりました。
この時期の一次対策としては、過去問、予想問題をやりながら、必須論点をつぶしていくというやり方になると思います。具体的には、論点ごと、テーマごとに過去問を横断的に解いていき、解説を通して知識を定着させていく、というやり方が効果的です。
今日は、その中で忘れがちで頻出論点の一つ、デリバティブの中から、先渡取引(フォワード)と先物取引(フューチャー)を見ていきましょう。
似たような取引ですが、過去問で問われたところは、この異同です。
・先渡取引は相対取引であるのに対し、先物取引は取引所の取引である。 したがって、先渡取引はルールは当事者間で決めるのに対し、先物取引は取引所のルールに従う。 ・先渡取引は原則として現物の受け渡しがあるのに対し、先物取引の多くは差金決済が普通。 ・先物取引は証拠金が必要なのに対し、先渡取引は不要である。 |
問われたのはこのあたりです。基本書で整理しておかれると良いでしょう。
では、過去問を見ていきましょう。
18年度一次試験 第12問(抜粋)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
デリバティブには、先物(フューチャー)やオプションなどがある。先物は、所定の原資産を将来の一定時点(満期日)に所定の価格で売買する契約である。なお、①先物と類似しているものに先渡し(フォワード)がある。
(設問1)
文中の赤字①について、先物と先渡しに関する説明として、最も不適切なものはどれか?
ア 先物では、先物価格の変動に基づき日々値洗いが行われるが、先渡しでは受渡日に清算されるのが一般的である。
イ 先物と先渡しは、所定の原資産を将来の一定時点に所定の価格で売買する契約という意味では同じである。
ウ 先物は相対取引あるいは店頭取引として行われるが、先渡しは取引所で取引される。
エ 先物も先渡しも投機目的で利用することができる。
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