こんにちは
隔週金曜担当の山本です。
新たな1年が始まりましたね
見事合格された方、悔しい想いをされた方、今年初めて試験にチャレンジされる方、みなさまにとって実り多き1年になりますよう祈念いたしております
さて今回は、今年度1次試験からチャレンジされる方に向けて、模試の結果の有効活用法についてお話していきたいと思います
AASは2次試験専門の受験対策校ですが、いわずもがな、1次試験に受からなければ2次試験を受ける権利は得られません。2次経験者の方は1次試験についてはある程度のノウハウをお持ちかと思いますが、それでも油断は禁物です。また、今年初めてチャレンジされる方は、まずはご自身の実力を正しく把握することが大切です。各予備校の実施する模試とその試験結果には、ご自身の実力を測る上で有用な情報が詰まっています。点数や順位で一喜一憂することなく、ご自身の強み・弱みを把握するためのツールとして、ぜひ有効活用していただければと思います
◎結果にとらわれない。結果にとことんこだわる。
一見矛盾しているように思えますが、どちらも大事な考え方です。
私自身、1次試験を2度経験していますが、この2つは常に意識するようにしていました。
1次試験の合格率は毎年20%前後を推移しており、答練や模試で上位20%以内を目指すことが当面の目標となります。20%以内に入っていなければ、より一層の努力が必要でしょうし、20%以内に入っていれば、ある程度2次対策へ力を注ぐといった戦略を取ることができます。そういった意味でも20%というボーダーラインは強く意識する必要があるでしょう。
一方で、結果にはとらわれ過ぎてはいけません。例え20%以内に入っていなくても、特にチャレンジ1年目であれば、順位よりも「どの問題を間違えたのか」、「模範解答と自分の解答プロセスではどこが違ったのか」といったことを意識する必要があります。
20%以内に入っていた場合も同様です。順位に安住することなく、「同じ問題を別の角度から出題されたらどうするか」、「苦手な分野が出題されていたら同じ順位を取れていたか」といったことを意識しながら、より合格可能性を高めるツールとして活用していただければと思います。
◎結果の推移をグラフや表にして可視化する
1次試験では縦と横を意識する必要があります。
縦とは「時系列で成績の推移を見ること」、横とは「7科目を横並びで見ること」です。
下の表とグラフは私のチャレンジ1年目の1次試験の模試結果をまとめたものです(クリックして拡大できます)。
1次試験の合格基準は「総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満のないこと」とされており、7科目をある程度バランスよく実力アップしていく必要があります。
表でグレーにハイライトした箇所は各模試で目標を下回った科目になりますが、財務が特に弱く、法務と中小に課題があることが分かります。一方グラフに目を向けると、概ねボーダーラインは超えているものの、財務でのビハインドを企業経営理論と運営管理で補っているといったようなことを読み取ることができます。
これらの結果を踏まえ、私は企業経営理論と運営管理で得点を稼ぎ、財務でなるべく失点しないという戦略を取ることにしました。私はチャレンジ1年目は1次試験で敗退しています。それは法務で足切りになってしまったからなのですが、グラフや表をもっと注意して見ていれば避けられていたのではないかと思います。法務の得点推移を見ると、初回こそ92点と高得点でしたが、その後はボーダーラインを行き来し、決して安全圏内ではなかったことが分かります。私の落ち度は初回で法務は得意と勘違いし、対策を怠ってしまったことです。
みなさんは私と同じような失敗をしないためにも、1度の結果に一喜一憂することなく、都度、結果と真摯に向き合い、冷静に分析・対策されることをおすすめいたします
◎弱みを徹底的に洗い出す
予備校によっては模範解答に各問題の難易度が記載してあります。
難易度の低い問題は他の受験生の正答率も高いため、ここを落とすと合格から大きく遠ざかってしまいます。一方で、難易度の高い問題は他の受験生の正答率も低いため、ここで得点しなくても大きな差はつきません。合格に近づくためには難易度の低い問題に確実に正答し、難易度の高い問題には時間をかけ過ぎないことが鉄則になります。
もし難易度の低い問題を間違えてしまったら、その問題(ジャンル)は克服すべき課題としてメモしておくようにしましょう。
こうして弱みを1つ1つ丁寧に洗い出し、潰していくことが、あなたを合格へと近づけます。
今回は模試の結果を活用した1次試験対策についてご紹介しました。
合格という栄冠を勝ち取るためには、敵を知り、己を知ることが大切です。
目の前の結果に一喜一憂することなく、冷静かつ、熱い気持ち🔥で目標に向かって突き進みましょう
それではまた次回お会いしましょう