おはようございます。
札幌徹郎です。
今日は2次試験の80分間の取り組み方について書いてみたいと思います。
初めて2次試験の演習を受けたとき、開始と同時に問題用紙を破る音と定規で線を引く音があちこちから聞こえて「みんな何をやっているのだろう?」と思い、与件文を様々な色でラインマーキングしているのをみて驚きました。
80分間をどういうプロセスと時間配分で取り組むべきか非常に悩み、合格者の本番での問題用紙を見せてもらったり、予備校で周りの人と話し合ったりするなど試行錯誤の繰り返しでした。
また、各設問の骨子を考え、解答を記入する時間をきちんと確保するためには、自分に合ったプロセスと時間配分を確立して、機械的にできるところは何も考えずにできるように練習を繰り返すことも必要になってきます。
2次試験が2回目以降の方は、演習や模試が本格的に始まる前のこの時期に、自分のやり方の見直しをしてみるのもいいかと思います。
私の事例Ⅰ~Ⅲのプロセスは次のようなものでした。
①解答用紙に受験番号を記入すると同時に解答文字数を確認する
②問題用紙からメモ用の用紙を確保する
⇒外側の紙を外すと白紙のメモ用紙になります。私は3回折って8マスを作り、各設問に1
マスずつ割り当て、残りは⑧のメモに使用しました。
③与件文に段落番号をつけながら、段落の間に線を引く
④与件の最初と最後の段落をサッと読んで、企業の概要の確認とテーマ・相談事の有無を確認
⑤設問毎に、a. 題意・制約条件を確認、b. 環境分析・全体戦略・機能別戦略のどれにあたるか想定、c.使えそうな1次知識や解答の切り口をメモ
⑥ラインマーキングをしながら与件文を通して読む
⇒私は、強み/弱み・脅威/機会/経営理念・社長の想い・相談内容/気になる表現といった
形で色分けしていました。
⑦与件文の段落毎に関係しそうな設問の番号を記入
⑧事例テーマや全体戦略、設問間の関係性を確認してメモ用紙に書く
⑨設問毎に骨子をメモ用紙に書く(与件文と設問とメモ用紙を行ったり来たりする)
⑩解答用紙に記入する
⑪見直し
ただし、全設問の骨子をメモ用紙に書いてから解答用紙に記入することは本番も含めてなかなか出来ませんでした。自分で決めた時間が来たら骨子が決まったところから解答用紙に記入していく形がほとんどでした。自分の文章を書くスピードと要求解答文字数から解答用紙に書き始める時間は決めておくとよいと思います。
また、プロセスは一度決めたら変えない/変わらないというものではなく、他人のやり方を聞いていいと思ったら取り入れてみるなどの試行錯誤を経て自分に合った形がみえてくると思います。
ちなみに、AAS東京のやり方を知りたいという方には、
『AAS東京公式テキスト 中小企業診断士 2次試験事例問題の解法 改訂版』
という本があります。
他にも診断士試験関係のブログをみれば、ヒントになるものをたくさんみつけることができます。
息抜きがてら、自分に合うものがないか目を通してみてもいいかもしれないですね。