読者の皆さま、こんにちは。
AAS 東京の渡邉と申します。
これから4週間に一度、ブログを担当させて頂きますのでよろしくお願いいたします。
まずは簡単に自己紹介から。
私はH28年度にAAS東京の本科講座を受講し、診断士試験に合格しました。
昨年からは地元の岡山県にUターンし、家業の承継を見据えて父親の経営する会社に勤務しております。
ブログとしては、皆さまが診断士試験勉強を通じて学習されている知識が、実際の経営現場でどの様に活用されているかを中心にお伝えしてきたいと思っております。
2次試験本番はもちろんのこと、合格後の診断士活動においてもお役に立てるような記事を目指していきますのでお付き合いいただければ幸いです。
さて、本日のテーマは「スピードの経済」、「ネットワークの経済」です。
大企業が「規模の経済」で優位性を築くのに対して、中小企業は「スピード」、「ネットワーク」で勝負するべきだ、と教わったかと思います。AAS東京では事例1でよく使われる知識として学びます。
さて、冒頭でお話した私の会社は、工場や機械設備の保全・清掃、産業廃棄物収集運搬といった事業を展開しております。1979年に私の祖父が創業し、昨年40周年を迎えることができました。
特殊な技術があるわけでもなく、よく40年も存続できているな、と不思議に思っていたのですが、
入社した時に現社長(私の父親)は以下の様に言いました。
「うちの会社が長年存続してきたのは、とにかくお客様からの依頼を断らずに対応してきたからだ。」と。
実際に仕事をしていると、お客様からあれやこれや要求をされます。
「今すぐやって欲しい」とお願いされたり、弊社では対応したことのないような仕事を依頼されたりすること
も多々あります。
そんな時でも、最も大切なのは、お客様を安心させること。
とにかくはったりでも「大丈夫です!」とすぐに自信を持って答えます。
もちろん内心では「本当にできるかな」と不安でいっぱいですが、
お客様に「大丈夫です!」と言った以上、何とかしなければならない。
そんな時にどうするかというと、知り合いの会社に頼るのです。
とにかく普段から多くの会社と付き合いを持っておき、いざとなったら頼れる関係をつくっておくのです。
そうすることで、お客様からどんな依頼があっても、迅速に対応できる。
これこそ「スピードの経済」、「ネットワークの経済」ですね。
弊社が40年間も事業を続けられているのは、他社とのネットワークによりお客様からの依頼に対してスピード感を持って対応ができるからこそ、なのです。
言うのは簡単ですが、無理を聞いてくれる様な関係性を築いていく、というのはなかなか大変なことです。
多くの会合や勉強会等に出席したり、プライベートでもゴルフに行ったり飲み会を開いたり、と経営者は
本当に休む暇がありません。
やっていることは単純なのですが、これが大企業にはなかなかできないのです。
本日のまとめになりますが、中小企業が厳しい競争の中で生き残るには「スピードとネットワークで勝負するべき」
と覚えておいてくださいね。
それではまた4週間後に。