こんにちは。銚子ケメ子@7回目の受験で受かった、です。
なかなか落ち着かない日々が続いていますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
今年は1次試験が例年より早いということで勉強も前倒しで行う必要があるかと思いますが、適度に息抜きしながら頑張っていきましょう。
さて、今日は1次試験ではあまり関係がありませんが、2次試験で大いに関係のある「字を書くこと」についてお話ししたいと思います。
「ケメ子は字で損してるんだよなー」
それは昨年、某学校の通学講座に通っていた際、講師の先生の口からこぼれた言葉でありました。
先生は新作の問題を生徒に解かせた後、私達生徒の答案をいくつか選んでコピーを全員に配り、解説講義をするのですが、教室に女性が少なかったこともあって目立つのか、私はよく自分の答案コピーを配られていました。
そのたびに私はヒヤヒヤドキドキしていました。というのも実は私、他の人に比べて
「字が・・・圧倒的に汚い」
からでありました。
自分では丁寧に書いているつもりですが、他の方々と比べると明らかに汚い。時には「男前な字」と言われますが、これは絶対褒め言葉ではないことぐらいはわかります。答案の内容よりも字の汚さを先生に指摘されないかと毎回ドキドキしている中、ついにある日、冒頭の先生の言葉が降ってきた、というわけです。
損している、というならば改善せねばなりません。
その日私は帰宅すると、遠い過去に途中で挫折した「実用ボールペン字講座」の練習帳を取り出しました。
練習帳を開きながら、私は少し昔の自分を思い出しました。それは勉強を始めて3年目、ある診断士試験の勉強会に参加した際、司会役だった先輩診断士が放った言葉でした。
「僕は挑戦7回目で受かったんだけど、もう最後は何をすればいいかわからなくなって、字の練習までしたんだよなあ」
あっはっはっと笑うのを聞きながら、
(ああはなりたくないものだ)
と思っていた当時の自分も同時に思い出し、
「ああなってるじゃんかよ!」と過去の自分をグーパンチしたい気持ちに駆られました。
かくして私は設問分析や過去問をそっちのけに文字の練習をしばらく行うこととなりました。
闇雲に始めた練習帳ですが、書いているうちにふとあることに気づきました。
練習帳には四角のマス目が並んでいます。そしてそのマスは4分割されていて、漢字を書く際は、マス目を縦に2分割して「へん」と「つくり」(左右)、横に2分割して「かんむり」と「あし」(上下)を書き足したりします。それを繰り返すうちに、
「とりあえず上下左右2分割したマス目を隙間なくめいっぱい使って、それぞれの部首を強い筆圧で書こう」
という風に心がけて書くと、少しはまともな字になることに気づきました。
振り返ると今までの私は、マス目の中心に小さく薄い字をチョロチョロッと書いていました。それはおそらく、後で書き直さなくてはならなくなった際に消しゴムで消しやすくするためで、もし最初に強く大きく書くと、消し残しができたり、上下左右の隣のマスまで消してしまう恐れがあったからでしょう。
しかし考えてみれば答案の採点者にいずれ消すかもしれない下書き状態の答案を完成品として提出するのは失礼なことでもあります。実際のコンサルタントの現場で社長さんに「御社は〇〇すべきです、と思いますが果たしてこんな私は正しいのでしょうか?」と聞き返すぐらいのダメさです。これでは社長さんは「こんなコンサルで大丈夫なのか?」と思うこと確実です。
このことから何か皆さんのためになるようなことをひねり出すとしたら、下記の2つになります。
1.体裁にこだわる
(※これは何年も受験に挑戦している人向けの助言かもしれません。受験3回目までの方々は体裁以前に試験の本質である「問われたことに素直に答える」、という勉強を優先してください)。
プロ野球のあるスカウトが、
「2人いる選手のうちどちらか1人を選んで取らなくてはならず、かつその2人の実力がほぼ同程度であった場合は、顔の良い方を取る」
と話したというのを聞いたことがあります。真偽のほどはさておき、プロ野球は人気商売ですし、広島カープならカープ女子、オリックスならオリ姫、ヤクルトならヤクルトレディ(嘘)等と呼ばれる女性ファンの人気も大事な要素ですので、イケメンを取るというのは戦略的にはあり、かと思われます。
診断士の試験も合格点240点をはさんだ±10点ぐらいの間に多くの受験生がひしめくのですから、答案の内容がほぼ同じならば、体裁を少しでも整えて1点でも稼ぐことの大事さを意識する必要はあるのではないでしょうか。
昔「人は見た目が9割」という本がありましたが、9割とはいかなくても「答案は見かけが5割」いや7割ぐらいは言っても良いのでは、と思ってしまいます。「見かけ」の中には、字の読みやすさだけでなく誤字・脱字のなさや、スラスラ読める文章か、等も含まれます。
頭の中がいくら素晴らしかろうと高潔な人格であろうと、採点者に見せることができるのは答案そのものだけですので、その見栄えや体裁を意識してみましょう。
2.問題を抽象から具体へ落とし込む
(※これはすべての受験生に共通してお伝えします)。
私の場合は「キレイに書こう」というよりは「分割したマス目いっぱいにぞれぞれ部首を大きく濃く書こう」と具体的に考えることができたのが字の改善につながりました。「キレイ」というのは人の主観による抽象的な表現ですが、「マス目いっぱい」というのはマス目という物理的な空間をできるかぎり埋める、より具体的な表現になります。その他の勉強も同様で、例えば財務の計算問題を「間違えないように注意する」でとどまるのっではなく、「そのためにどのように注意すればよいか」まで落とし込んで考えることが必要です。例えば、
『「千円」「万円」といった単位の文字や、「小数点第何位で四捨五入」など、問題文の制約条件を赤ペンで囲む』
など具体的に作業として身に着けておけば、うっかりミスの低減につながります。間違いノートをつけたり、勉強時間をエクセルやアプリで管理したりするのも「間違いを減らす」「たくさん勉強する」といった抽象的な事柄を、より具体的に落とし込んだ作業になります。ぜひ勉強を進める参考にしてください。
以上、まとまらない文章になりましたが、引き続き勉強を頑張ってください。