R01年度事例3(得点 70点)

第1問(配点20点)

強みは①専業として創業した金属熱処理の有資格技能士が支える特殊技術、②依頼に応じて創設した部品設計工程と熟練作業員が品質を支える機械加工工程を含めた一貫生産体制。

第2問(配点20点)

効果は①加工量増加に伴う技能熟練、②設備生産性の向上、③機械加工の作業標準化の進展。リスクは①X社の今後の方針転換による在庫リスク、②加工能力不足が起こるリスク。

第3問(配点40点)

(設問1)

①機械加工スキルの標準化・マニュアル化・新工場要員を含めた教育の徹底、②IEによる継続的な作業設計の見直し、③汎用性を残した最適な新規設備の選定と製品別レイアウトの実施、によりX社向け自動車部品以外の受注増も見据えた高い生産性を備えた体制。

(設問2)

X社向け専用の機械加工工程と熱処理工程を合わせた全体生産計画を立案し統制の強化を図る。具体的には、納品予定内示に応じた大日程計画を立て、月次の計画見直しと3日の確定納品情報に合った短サイクルの計画を立案する。それに合わせた計画的な材料の現品管理や進捗管理の徹底を図ることである。

第4問(配点20点)

戦略は、強みの熱処理の特殊技能・部品設計や高品質な機械加工を含めた一貫生産体制・高効率な新工場を活かし、X社向け自動車部品以外の量産の機械加工の受注を狙う新市場開拓戦略である。以上で更なる生産性向上やX社以外の売上獲得で経営リスク分散を図る。

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