読者の皆さま、こんにちは。
AAS 東京の渡邉と申します。
一応、毎回自己紹介をしておこうと思うのですが、
私は昨年から地元の岡山県にUターンし、家業の承継を見据えて
父親の経営する会社に勤務しております。
ブログとしては、皆さまが診断士試験を通じて学ばれている知識が
実際の中小企業経営現場でどの様に活かされているか、ということを
中心にお伝えしていきたいと思っております。
本日は、令和1年度 事例Ⅱの問題についてです。
私の妻は東京でネイルサロンを経営していました。
元々別の人が経営していたサロンを買取り、赤字続きの状態であったところを
1ヵ月先まで予約が埋まる人気サロンにV字回復させた実績がある経営者です。
そこで、妻に実際に令和1年度 事例Ⅱの問題を解いてもらいました。
色々と面白い解答を聞けたのですが、一番象徴的だったのは、「第3問 設問1」です。
問題:B社社長は減少するであろう顧客分を補うため、協業を通じた新規顧客のトライアルが
必要であると考えている。どの様な協業相手と組んで、どの様な顧客層を獲得するべきか。
理由と併せて100字以内で助言せよ。
妻の解答:美容院やまつ毛エクステンション等のお店と協業して、美容に関心の高い顧客を
獲得する。理由は、美意識の高い顧客が集まっており、訴求効果が高いから。
いかがでしょうか?
おそらく実際の世界では、この様な方法が最も効果的なんでしょうね。
しかしながら、2次試験においてこの様な解答をしてはおそらく0点でしょう。
なぜなら、与件文から根拠を全く拾えていないからです。
美容院やまつ毛エクステンションのお店など与件文には全く書かれていませんし、
ターゲット設定にも根拠が見つかりません。
いくら現実で上手くいくといっても、2次試験では知識任せに解答を書いてはいけないのです。
如何に与件文から根拠を拾って、説得力のある解答を書けるかどうかが勝負です。
読者の皆さまは、ご自身の解答が与件から根拠を拾えているか、今一度見直してみてくださいね。
ちなみに、妻にAASの模範解答を見せましたが、「ネイルのこと全く知らない人にこんなこと言われてもね…」
と苦笑いをされてしまいました…。