こんにちは。AAS東京卒業生の盆栽イチ朗です。
本日のテーマは、「STAY HOMEおうちで学習」です。只今GW、在宅勤務の方含め、まとまった時間が確保でき、集中して学習に取り組むチャンスという受験生の皆様も多いと思います。本日はそのようなGWの学習に関して、お勧めできることを私自身の幾度かの受験経験から綴ることにします。
1. 一次試験対策
今年のGWは、ほぼ直前期とも言える本試験2か月前になりますので、過去問アウトプット中心に尽きると思います。年度毎に解くのではなく、テーマ毎に解き、テーマ毎の論点、重要ポイントの理解を深め、知識を使えるようにすることが狙いです。財務・会計は毎日コツコツとトレーニングを積み重ねることが力になると経験から自信を持って言えます。
2. 二次試験対策
(1)事例に向き合う
過去問を主に事例にじっくり向き合うにはこの時期は適していると思います。直前期には80分の手順、感覚を体得することが重要になるためです。私が取り組んだことは、時間制限を設けず事例問題の分析をすることでした。1問1問を丁寧に考え、特に以下の2点を重視して取り組みました。簡単に紹介させていただきます。
① なぜこの解答とするのか
設問に対して、問われたことに素直に答えているか、与件や一次知識を使った診断士らしい論理的な回答になっているか、です。答え合わせに重きは置きませんが、合格レベルの相場感を確認するには、「ふぞろいな合格答案シリーズ(同友館)」がとても役に立ちます。与件のどの部分に着目しているか、どのような一次知識を使って解答を導き出しているか、私はこれらを納得いくまで分析し、自分でできることを目指していました。
② 全体感は妥当かどうか
事例を診断報告書に見立てたとして、設問1から4、5までの整合性、バランスを確認します。例えば、設問5の今後の戦略策定では、与件のO(機会)に設問1で指摘したS(強み)を活用するなどストーリーができているか、です。合格年度の私は、既に診断士になったつもりで診断報告書を書くものと思って事例に取り組んでいました。
(2)関連書籍を読む
まだこの時期であれば、多少のリフレッシュも兼ねて関連書籍を読むこともよいのではないでしょうか。私自身は読書好きで受験勉強中は封印していたのですが、関連書籍は時々読んでいました。以下に3冊だけお勧めを紹介いたします。
① 事例直結 『小が大を超えるマーケティングの法則』 岩崎邦彦 日本経済新聞出版社
「小規模を、いかに『チカラ』に変え、マーケティングに成功するか」、がテーマであり小規模の強みやその活かし方についてとてもわかりやすく書かれています。著者は診断士試験の試験委員であり、受験生必読の書と言っても過言ではないかもしれません。
② ちょっと息抜き 『三代目が会社をつぶす!?』 五島宏明 同友館
「会社をつぶした私が、コンサルタントとして皆さんに伝えたいこと」、ベビー子供副専門店の三代目社長が会社を倒産させた後、〇〇(書籍をお読みください)の運転手を経て中小企業診断士として第二の人生を歩む感動的な実話です。
③ さらに息抜き 『崖っぷち社員たちの逆襲』 小島俊一 WAVE出版
「社会人なら身につけるべき『会社のお金』と『マーケティング』の基本がわかる、『ビジネス実用書+エンターテイメント小説』」、沈没寸前な街の本屋で働く「崖っぷち社員たち」が「企業再生」に取り組む物語です。中小企業診断士である著者の経験に基づくフィクションであり、こちらも感動的です。
最後に、今大事なのは、様々な事態を想定しつつも自分でコントロールできることをしっかりやる、今やるべきことを着実にやる、ということでありメンタルの強さも必要だと思います。その根幹には何故診断士を目指すのか、どのような診断士になりたいのか、ビジョンを持つことが大事だと思います。一年前、適度なリフレッシュも取り入れ、目指すべき合格に向けて地道に取り組んだことを昨日のことのように思い出します。受験生の皆様の健闘を祈ります。
それでは、今週も皆様にとって素敵な一週間になりますように。