みなさんこんにちは。さるよせ です。
新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言も先月で終了し、ようやくいつもの日常が戻りつつあります。ただし、コロナにかかってしまったら大変なので、引き続き注意をしていきましょう。
さて、本試験まで早いもので後1カ月となりましたね。前回の記事では、1次模試を活用して、本試験受験中の不測の事態に備える計画の立て方をお話しました。今回は、本試験受験中以外の不測の事態に備える計画の立て方をお話したいと思います。
1.BCPとは?
BCP(business community plan)
事業継続計画のことです(詳細は、前回記事)。本試験当日における事業継続計画は、例えば、本試験会場までの電車の遅延やトイレが近いなどの緊急事態に遭遇しても、緊急時への対応を周到に準備し、その時の行動を想定しておくことです。この準備や行動の想定を本試験前にしておくことにより、本試験当日にベストパフォーマンスを発揮できることにつながります。
次に、本試験受験中以外の行動や想定について、具体的にお話したいと思います。
2.試験会場事前ツアー(試験会場下見)
さるよせは、令和元年度の試験会場が、東京地区の日大三軒茶屋キャンパス(最寄駅は三軒茶屋駅)でしたので、それを例にしてお話します。令和2年度も同じ試験会場でしたら、参考にしてみてください。
(1)自宅最寄り駅から試験会場最寄駅までの交通手段のスマホ検索
試験1か月前になると、受験票が自宅に届きます(実際の受験票の例は以下図)。
受験票記載の試験会場最寄駅情報を元に、yahoo検索案内で、交通経路を検索します。ここで、電車の遅延の緊急事態に対処できるように、複数の交通経路の候補を出しておきます。
さるよせの自宅最寄駅は、東横線沿線ですので、「自宅最寄駅→三軒茶屋駅(試験会場最寄駅)」の経路として、以下が検索されました。
・経路1:自宅最寄駅→渋谷(東横線)、渋谷→三軒茶屋駅(田園都市線)
・経路2:自宅最寄駅→祐天寺(東横線)、祐天寺→試験会場近くのバス停(東急バス)
この結果から、往路は、経路1(電車遅延の際は経路2)、復路は、試験会場最寄駅の混雑を避けるため、経路2を想定しました。
(2)試験会場最寄駅から試験会場までのアクセスを確認
念のため、受験票の地図がわかりにくいい場合も想定して、試験会場のHPで、試験会場最寄駅から会場までのアクセスを確認しておきます。
(3)自宅→試験会場最寄駅までの経路の確認
もちろん時間の余裕を持って家を出るのですが、電車遅延や急にトイレに行きたいなどの緊急事態があるかもしれません。そのため、自宅から試験会場最寄駅までの経路を実際に歩いてみて確認をしました。さるよせは、ゆっくり試験会場の下見をしたかったため、下見当日は、有給休暇を取り、電車が空いているお昼近くの時間帯を使って、自宅から試験会場までの経路を確認しました。
確認のポイントは、乗り継ぎがスムーズにできる階段近くの車両・ドア位置、朝ゆっくりできるトイレの場所および数、としました。
・自宅→自宅最寄駅:実際に、再度何分で到着するか時間を確認。
・自宅最寄駅のコンビニ:昼食に持っていくおにぎりの場所の確認。
※試験会場近くのコンビニでは食料が調達しにくいので、自宅近くのコンビニで昼食を調達するのがセオリーです。さるよせは、昼食として持参するおにぎりの種類を何を買うか、もしなかった場合は、この種類を買うなど、当日朝におにぎりの選択で迷わないように想定しました。
・最寄駅:7号車3番ドアよりも後ろに乗ると、渋谷駅の乗り換え階段に近い(渋谷駅で確認)。
・渋谷駅:4号車3番ドアに乗る(三軒茶屋駅で確認)。トイレの場所および数の確認。確認の結果、トイレは遠かったので、渋谷駅でのトイレ使用は止める方針とした。
※試験会場のトイレは混むので、なるべく、試験会場に到着する前に一旦トイレに行っておくことをお勧めします。
・三軒茶屋駅:中央改札→出口南口B、が試験会場に近い駅の出口。トイレは大4つ、小5つ。
(4)試験会場最寄駅近くの喫茶店の確認
本試験当日朝、最後の追い込みをするため、最寄駅近くの喫茶店を数件調査しました。試験会場最寄駅の喫茶店は、最後の追い込みをしたい受験生で、結構混んでいることが多いです。喫茶店の調査の方法は、まず、実際に歩いてみて、喫茶店の場所を確認することと、そして、大事なのが、開店時間の確認です。開店時間は平日と土日が違う店も結構多いので注意する必要があります。
さるよせは、以下3つの店を調査しました。さるよせは、法務が科目免除だったので、本試験2日目の日曜日の勉強場所として、最終的に、以下上島珈琲店を日曜の朝の勉強場所として選択しました。選択の理由としては、コメダ珈琲店は、一番早くから開店しているので、席確保ができない可能性があったためです。一方、上島珈琲店は、コメダ珈琲店に比べて、開店時間が遅く、かつ、すこしわかりづらい場所にあり、穴場であると想定しました。本試験当日は、想定通り、開店ちょうどに行き、余裕を持って席を確保することができました。
・コメダ珈琲店(7:00~席数少ない)、駅出口出て日高屋に向かって左手すぐそば。
・上島珈琲店(土:7:30、日:8:00)、駅出口出て日高屋に向かって右手奥。
・星野珈琲店(8:30~)、駅出口出て日高屋に向かってまっすぐに行く。
(5)試験会場最寄駅→試験会場までの経路の確認
試験会場付近には、予備校の講師や勉強会の先輩が応援にしにきてくれたり、また、知り合いの受験生に会う可能性があります。さるよせは、上記知り合いの方々等にお会いすると照れ臭いですし、感情が高ぶるので、人と会わない経路を選択し、感情に流されないように心がけました。そのため、なるべく人に会わないルートを実際に歩いて調査しました。
調査の結果、受験票記載の道の他に、記載されていない道もありましたので、あえて、受験票記載の道を使わず、自ら調査した道を通って試験会場まで行きました(時間としては試験会場まで、15分かかったことも計測)。おかげさまで、知り合いには1人も会わず、気分が落ち着いた状態で試験会場に到着することができました。
また、キャンパスのトイレが混んでいていて時間がかかるリスクを想定し、そのリスクを回避するため、近くのコンビニのトイレが使えるかも下見しました。
(6)経路1の代替え案(経路2)の想定
基本は、上記(1)の経路1を利用します。しかし、経路1が試験当日、事故等のアクシデントで利用できないこともある場合には、上記(1)の経路2(経路1の代替え案)を利用することを想定います。下見において、経路2では、バスを使用するため、試験会場近くのバス停の位置を確認し、バス停記載の時刻表をスマホで撮影しておきました。また、経路2で利用する祐天寺駅のバス停の時刻表もスマホで撮影しておきました(以下図)。最終的に、試験当日では、経路2は、復路で使用しました(経路2:試験会場→祐天寺駅(東急バス)、祐天寺駅→自宅最寄駅(東横線))。
(7)1日目夜の自宅最寄駅の喫茶店の確認
1日目夜に2日目の勉強をするため、自宅最寄駅の喫茶店(タリーズコーヒー)の席数と場所を確認しました。
(8)最終的な試験会場事前ツアーのメニュー
最終的な試験会場事前ツアーのメニューは以下の通りです。このメニューを準備し、かつ、自宅から試験会場までの複数経路も調査済みですので、自分がこれだけ準備や想定をしているから大丈夫だという自信が生まれました。この自信は、本試験での余裕につながると思います。
① 自宅、自宅最寄駅コンビニ:事前に想定した弁当置き場に向かって移動。
② 自宅最寄駅:7号車3番ドアに乗車。
③ 渋谷駅:4号車3番ドアに乗車。
④ 三軒茶屋駅:駅のトイレに行く。中央改札→出口南口B。
⑤ 三軒茶屋駅喫茶店:上島珈琲店に行く(8:00~)@試験2日目朝
⑥ 喫茶店→日大三軒茶屋キャンパス:自分で調査した道を使用。(15分かかる)
⑦ 日大三軒茶屋キャンパス→自宅:事前に調べたバス停と撮影済のバス停時刻表使用し、東急バスを使用して、祐天寺駅まで行き、東横線に乗って、最終的に自宅最寄駅に移動。
⑧ 自宅最寄駅喫茶店、自宅:タリーズコーヒーに行き、2時間勉強する。そして、最終的に帰宅。
3.当日の試験会場でのトイレや勉強場所の確認
(1)受験番号と試験室の対応表
当日、試験会場内で迷う可能性があるので、念のため、受験番号と試験室の対応表を、スマホで撮影しておきます。受験番号と試験室の対応表は、受験生が集まっているため、スマホで撮影したものを見れば、ゆっくり、自分の試験室に向かうことができます。
(2)フロアマップの確認
次に、試験会場のフロアマップを確認します。その際、自分が受験するフロア以外の各フロアのトイレの位置も確認しておきます。フロアマップを確認した結果、さるよせの受験番号の試験室のフロアは、3階だったのですが、2~4階にトイレ2つずつあることを確認しました。
そして、試験終了後に真っ先にトイレに行くことができるように、試験開始前に、複数のトイレの位置を実際に確認しておきましょう。同様に、途中退出した場合に、椅子などがある勉強場所の確認もしておいた方が良いです。実際に、当日確認したところ、勉強ができる椅子が数か所ありました。
4.試験にあたってのマインド(さるよせ流)
(1)さるよせの気持ちの持ち方
さるよせは、試験前は必ず体調が悪く、最悪の想定として、いつもの6割しか取れないと考えていました。ネガティブなようですが、このように考えることで、気持ちが楽になっていました。
(2)プレッシャーによる体調不良な人は多くいて、自分だけではない。
受験生64.5%「プレッシャーによる体調不良が試験に影響」というニュース記事がありました。その記事では、「プレッシャーが試験に影響した学生は64.5%。体調不良1位は「下痢」」とのことでした。体調不良や下痢は、さるよせだけかと思っていましたが、こんなにも下痢をする人が多いんだなあと思いました。
(3)プレッシャーがかかるときのさるよせ流の対処
プレッシャーがかかるとき、さるよせは、前々回の記事で紹介したマインドフルネスの考え方を使って、例えば、以下のように、自分を客観的に捉え、気持ちを落ち着くようにしていました。
「プレッシャーがかかり、もうダメだ」 → 『「プレッシャーがかかり、もうダメだ」と思っている自分がいる』と客観的に捉える。
(4)プレッシャーを克服する記事の紹介
プレッシャーを克服する方法として、さるよせは、以下記事を参考にしていました。
「東大首席の女性法律家 「受験パニック」克服法」…東大大学院在籍で、NY州弁護士の山口真由氏
山口真由さんは、東大在学中に司法試験に合格し、東大を首席で卒業し、大学卒業後、大蔵省に入省して、財務官僚となり、財務官僚退官後は、ハーバード大学ロースクールに通学し、NY州弁護士登録をするという、すごい人です。しかし、記事によると、山口さんのようなキャリアを積んだ方でも、緊張で体調を崩すことが良くあり、おなかが痛くなるとのことです。山口さんは、「おなかが痛い時の試験の方が点数がいい」と思い込みをさせ、ポジティブな思考に変換していたそうです。
そして、山口さんは「試験の前には、絶対に起こってはいけない最悪の事態を想定して、イメージトレーニングするとともに、十分な備えが必要」と言っています。例えば、答案用紙に最初に名前を書き込む、受験番号をきちんと確認するなど、チェックリストを作成して、試験の2~3日前に一つ一つ潰すといいと言っています。そして、鉛筆や消しゴムなど持ち物にも気を配り、会場も必ず下見をして、最悪の事態に備えておくとのことです。
(NIKKEI STYLEより)
山口さんのような一般人からすると雲の上の存在と思える方でも、最悪の事態の準備は怠っていません。さるよせも山口さん以上に準備を怠らないようにしたいと常に考えていました。
5.1次試験後のシミュレーション
1次試験後には、2次試験が控えています。2次試験の学習にスムーズに移行できるように、今の時期に、ほんの少しだけ、1次試験後のシミュレーションもしておくのも良いと思います。
(1)2次試験初学者向け
もし、予備校や勉強会などに所属している人は、予備校の講師や勉強会の合格者に、1次試験終了後、2次試験に向けて、何を準備しておいたら良いかを、今の時期に軽く聞いておいても良いと思います。
以下、1次試験終了後から数日を以下のようにシミュレーションしてみます。
① 試験終了当日:試験終了後、勉強仲間とまず飲む、ゆっくりと体を休める。
② 試験翌日:自己採点をする(毎年、夕方18時頃予備校の自己採点サイトが使用可能)。もし、自己採点結果が合格見込みの人は、予備校の模試を申し込む。ふぞろいなど2次試験で良く使われる参考書をポチって購入しておく。
③ 試験から2日目以降:1~2日は英気を養うため、のんびりしていても良いと思います。ただし、通勤電車や隙間時間で、スマホなどにより、診断士の2次試験勉強方法のブログを調べて、自分にあった方法を調査しておく。
(2)2次試験経験者向け
2次試験経験者の方は、1次試験後の過ごし方は知っていると思います。ただし、前回の敗因分析をしていない方は、当ブログの「典茶漬け」先輩の記事を見て、前回と同じ失敗を繰り返さないように、作戦を立てましょう。
(3)2次試験向けセミナーや勉強会等の利用
「診断士 勉強会」で検索すると、診断士2次試験対策の勉強会がいくつか検索されます。その勉強会のサイトのブログに、1次試験以降の2次試験対策の無料セミナーの案内が載っていますので、そのようなセミナーに積極的に参加して、勉強会の合格者が持つ合格のノウハウを吸収しましょう。また、2次試験はなかなか1人で対策するのはなかなか難しいので、勉強会や予備校(弊AAS等)を利用してみるのもありかと思います。
6.さるよせの1次試験向けの記事のまとめ
これまでに、1次試験向けに、以下記事を執筆していますので、是非ご参考ください。
7.最後に
今年は、新型コロナウイルスの影響で、緊急事態宣言もあり、なかなか集中できない日々が続いていたかと思います。これから、1次試験までの最後の1カ月はまだまだ得点は伸びるので、引き続き、体調に気を付けて頑張っていってください。
今日はここまで。
さるよせでした。