こんにちは。AAS卒業生の典茶漬けです。
1次試験の直前期ですね。
私が最後に1次試験を受けたのは2018年、記録的な猛暑の8月でした。炎天下の屋外でうっかり手すり(金属製)に触ってしまい、試験日直前に危うく利き手を火傷するところだった事を思い出します。
1次試験は合計3回(全科目)で受験し、幸いなことに全て合格。初回こそ緊張しましたが、2回目、3回目ともなると多年度生の余裕か、TOEIC程度の緊張感で結構冷静に受験できたものです。
そう、冷静さ。
ここまで来たらあとはもう、「試験本番でいかに冷静に対処できるか」に尽きる、と思います。何故なら、勉強したのにテストで思い出せない(ど忘れ)、普段なら解けるはずの問題が解けない、ケアレスミス、などの主な失敗要因は、焦りや緊張だからです。
そこで今回は、落ち着いて試験に臨むために、試験直前にできるちょっとしたこと、をお伝えします。
本ブログをご覧の勉強熱心な皆様にとってはあまり目新しい内容ではないかもしれませんが、リマインダーまでに。そして激励の意も込めて。
試験会場に持ち込む教材は、必要最小限に
受験経験者ならご存じかと思いますが、試験会場(教室内)は自分スペースがとても狭く、物を使用する際にはいちいちバッグから出し入れが必要など、とても手間取ります。
そのため、持ち物はできるだけ絞り込んで、試験当日に気を配らなければならない事を減らすことをお勧めします。
先輩方からの「試験でお勧めの持ち物アドバイス」は取り入れる前に、本当にそれがないと受験する上で致命的かどうかの基準で見極めましょう。「念のため」は、予備の筆記用具と計算機、雨具くらいで。
最も削減の余地がありそうなのは、参考書(テキスト)などの教材です。
電子書籍ならともかく、紙の書籍やノート類は必要最小限にすべきだと思います。特にこの期に及んで過去問題集を持っていく事はお勧めしません。問題集に触れることが精神安定剤になる、という方以外は持って行かない方が良いでしょう。
テキスト(書籍)も持っていくならば、分厚い内容ギッチリのものよりも、ポイントが整理された見易いものの方が、試験前にざっと記憶を呼び起こすために便利です。(お勧め「中小企業診断士 最速合格 要点整理ポケットブック TAC社」)
さらに、科目ごとに厳選した箇所にポストイットする、不要なページはクリップでとめて開けなくするなど、ページをめくる必要を極力減らす工夫も検討してみて下さい。
ファイナルペーパー(ラストペーパー)は作る過程に最も意味があるので、手書きでしかもテキストと重複した内容ならば持って行く必要性は低い、と思います。お守りになるという意見もあるようですが、その程度であればいっそ持って行かない方が、試験と向き合う覚悟が決まります。
逆に、試験直前の確認ポイントだけが簡潔かつ綺麗にまとめられた(A4・1枚)素晴らしいファイナルペーパーがあるのなら、書籍テキストこそ不要ですね。
今年も恐らく、大きく分厚いテキストやギッシリ書かれたノートをどーんと広げている受験生が現れるかと思われますが、気にする必要はありません。試験直前でできることなどたかが知れています。必要な知識はすべてあなたのアタマの中にあるのだから、大丈夫!
試験開始直前の5分間で、脳をリラックス
試験開始 10 分前頃には問題用紙等が配られはじめ、以降は教材などを見ることができなくなります。特に、受験番号等をマークし終えてから試験開始までの待ち時間約5分は、慣れないとなんとも居心地の悪い時間です。シーンとした空気の中、何もできず、緊張が高まってしまうという方も多いのではないでしょうか。
しかしここはちょっとしたテクニックを駆使して、この嫌な時間を「思考を柔らか~く、奥の方にしまい込んだ知識が出て来易いように、脳をリラックスさせるための時間」として、有効活用しましょう。
意識することはたった2つ、視線と呼吸です。
背筋を伸ばして、ぼんやり前方やや奥を眺める
目を閉じて、雑念を捨てて、心を無に・・・。などと言うのは簡単ですが、実際には瞑想の達人でもない限り試験前の短時間では無理でしょう。また、慣れない場所で目を閉じると周囲や時計がなおさら気になり、かえって緊張してしまうかもしれません。
これを避けるため、唯一自由に動かせる”目”を使って意図的に「ぼんやりと何かを見る(凝視しない)」ことにより、思考を上手く制御しましょう。
見る対象は「前方やや奥(遠く)」にあるものなら何でもよいと思います。私の場合は、黒板の周囲や天井の機材、座席(他の人の後ろ姿)などを見ながら、意味もなくその数を数えたりしていました。
問題用紙(裏面)など手元を見つめるのはお勧めしません。下を向いていると脳の血流が悪くなるからです。試験中はどうせ机にかぶりつきなのだから、開始前くらいは顔を上げて、少し遠くを眺めていては如何でしょうか。
息を吐きだすことに意識して、深呼吸
緊張を緩める手段として深呼吸すること、具体的には副交感神経の働きを高める腹式呼吸が効果的であることはよく知られています。(参考:日本成人病予防協会、呼吸~ストレス解消法~)
「試験前おススメの深呼吸(腹式呼吸)」は、次のような感じです。
①鼻からゆっくり息を吸って、お腹を膨らませて、
②口(鼻でもOK)からゆっくり、なが~~~~~く息を吐きながら、お腹をへこませる。
これを試験開始の合図があるまで意識的に続けることにより、緊張がほぐれる上、脳に酸素も行き渡り、より良い脳コンディションで試験開始を迎えられます。
受験当日にいきなり試すのではなく、普段の学習で過去問等に取り組む前に深呼吸の時間をとるなど慣れておくと、本番でより自然にできそうですね。
深呼吸の効果について参考にした下記のサイトによると、深呼吸は試験中に行き詰った際も有効のようです。もっとも、試験中に深呼吸できるだけの余裕があるのならその必要は無いのかもしれませんが。
1次試験、相手はたかがマークシート。
筆記の2次試験に比べたらちょろい、そう思いませんか?
舐めてかかり過ぎるのもいけませんが、そのくらいの楽な気持ちでいる方が余分な緊張がとれて、期待する結果が出易いでしょう。
地道に学習を続け、体調にも気を配り、無事に受験できる日を迎えられた、というだけでとても凄いことです。
試験当日、会場に到着した際には、「よくここまで来た!」と、自分をたっぷり褒めて下さい。
本番では最高の体調で、全力を出しきれることを祈っています!