こんにちは、ジャータンです。1次試験を受験される方は、本番がいよいよ来週末に迫ってきましたね。体調管理を最優先しつつ、合格に向けた準備は最後まで怠らずにご尽力下さい!今年は中小企業診断協会のお知らせにある通り、受験者全員の検温実施や、マスクを着用していない場合は受験不可など、例年とは異なる中での試験実施となるので、十分ご留意の上当日に臨んで下さい。
さて、今回のブログですが、タイミング的には1次試験、特に試験当日のアドバイスなどが有効なのかもしれませんが、既に本ブログの他メンバーから役立つ情報・助言がいくつか投稿されており、それ以上のアドバイスも特に思いつかない為、皆さんが1次試験を終え2次試験に照準を設定変更した際に読んでいただくものとして、2次試験に関する内容につき書かせていただきます。たまたまですが、一昨日関東多摩三郎さんが投稿された「解答手順書」についてです。1次試験に集中される方は、ここまで読んだら後は一旦スルーいただいて結構なので、1次試験終了後に続きを参照いただければと思います。
前回の私のブログでは2次試験対処の中で”カラーマーカー”に特化して記載しましたが、今回は私が最終的に行き着いた「2次試験解答手順の全体プロセス」についてです。そして、その全体プロセスをまとめるきっかけとなったのが、2次試験の勉強を始めてまだ間もない頃、AASの合格アシストゼミに参加したことでした。その時は5月だったせいもあり、受講生は私ともう1人の2名だけだったのですが、もう1人の方はAASでの学習経験もある多年度受験生で、診断士受験に関してはそれなりに精通されている方でした。当時の私はやみくもに過去問に取組むだけで、どういう解答プロセスをとるのが良いのか迷っている状態でしたが、その時にその方に教えていただいたのが、前回の私のブログでも紹介しましたAAS東京公式テキスト「2次試験事例問題の解法」です。私が模索していたカラーマーカーの使い方もこの本でまずは学びました。恐らく既に多くの方がこの本はご存知のことと思いますが、2次試験の解答をどうアプローチしようか迷っている初心者の方には、エッセンスが詰まったお薦めの本です!
但し前回もお伝えした通り、カラーマーカーの使い方についてはAAS手法をやり切る自信が今いち持てませんでした。そこでもう1冊参考にした本が「30日でマスターできる第2次試験解き方の手順」です。この本も初心者を対象としたものと思いますが、評価は分かれるので自分に合うか合わないかは本屋で確認いただくとして、この本に記載されていた設問毎にカラーマーカで識別する方法が、良し悪しはともかくこれなら自分にもできそうだと思えたので、参考にしました。
これら2冊の本をベースに私自身の解答手順として整理したのが以下です。常にこの通りに実施できたわけではないものの、自分の解答手順を決めておくとある程度落ち着いて試験に対処できますし、もし実施してみて修正・改善箇所があればその都度手順に反映する様にしていました。
■解答手順
STEP | 内容 | ツール | 時間 |
1-1 | 与件の段落に番号をつける | シャーペン | ~
1分 |
1-2 | 問題用紙の中綴じ箇所で破ることで、1枚ずつに切り離す
*問題文と与件文の対比がしやすくなる,表裏をすばやく見渡せる |
- | |
1-3 | 与件文の冒頭だけを読み「何をしている会社か(業種)」だけ把握する | ||
2 | 設問を読む
・各設問のマーカー色で題意を太塗り、制約条件に細線をつける |
1問:黄色
2問:赤色 3問:青色 4問:橙色 5問:緑色 |
~
5分 |
3-1 | 与件文を読む
・強みにⓈ,弱みにⓌ,機会にⓄ,脅威にⓉを明記 ・気になった言葉や接続詞に適宜記号を付ける -「なお」に○を付ける(重要なヒントが書かれている) -「さらに」「また」に○を付ける(前後を解答の切り口にできる) -逆接には▽を付ける など(適宜都度判断) ・経営理念,目標,方向性,社長の相談事に☆をつける |
赤ペン | ~
15分 |
3-2 | 設問毎の関連箇所を与件文から探す
・各設問との関連箇所を設問と同じ色のマーカーで細線を引く (確信ある箇所は太塗り) ・気になった言葉に下線を引き、気づいたことをメモする -傍点や「 」に重要なテーマ・課題がある -気になる表現・単語は四角で囲む |
2と同じ | ~
25分 |
4 | ・設問毎にポジショニング(レイヤー)と解答の切り口を明記し、切り口毎の論点(因果)を固める
・解答のキーワードを記述 ・関連する設問同士を線で結ぶ |
シャーペン | ~
35分 |
5 | ・未使用段落がないか、弱み(Ⓦ)や社長の相談事を放置していないかを確認
・経営理念,目標,方向性と矛盾がないか確認 |
- | ~
40分 |
6 | ・解答作成
・制限文字数に合う様に具体的レベルまで頭の中で組み立ててから記入 |
鉛筆
消しゴム |
~
75分 |
7 | 解答確認
*修正箇所が見つかった場合、どこまで対処するかは残り時間で適宜判断 |
鉛筆
消しゴム |
~
80分 |
と解答プロセスを定めて対処を行う様になりましたが、解答の書き方にはまだ迷いがありました。受験3年目は独学だったこともあり、参考になりそうな書籍参照や各スクールへのセミナー参加は都度行っていましたが、いくつかの考え方やアプローチに触れる中で危うく私が陥りかけたのは“キーワードを詰め込んで作成する答案の方が得点を稼げるのでは?”というものでした。本試験の2カ月くらい前で、過去2回の本試験での得点が芳しくなかったこともあり、“今年はこれで挑戦してみよう!”と気持ちを固めつつありました。しかし、その直後に参加したL社セミナーで“キーワードを沢山盛り込むよりも文章の論理性や具体性を重視すべき”と陥りかけた考えをすぐに否定され、迷うのは止めて原点(?)に戻りました。もしかするとこれが結果的に幸運な結果に結びついたのかもしれませんし、自分なりのメソッドを固めていくにはあまり過度な情報に触れることで逆に混乱しない様に注意は必要ですが、適度の助言等に触れる機会も大切と痛感した次第です。なお、そのセミナーでもう1つ印象に残った言葉は“社長をワクワクさせる表現”です。私が本試験でこの様な解答を書けたとは到底思えませんが、今後診断士として活動していく上で留意していきたいと考えています。
最後に私事となりますが、先日「実務補習テキスト」が郵送されてきました。私の初回ブログでお伝えした通り、2月の実務補習は定員オーバで受講できなかった為、8月に初めての受講となります。期待以上に不安が強いですが、私も皆さんと同様に多くを学び、自身の成長に繋げていきたいと思います。共に頑張りましょう!