読書の秋、ならぬ夏

こんにちは。銚子ケメ子です。2日間に渡る1次試験、お疲れさまでした。少し休みたいかもしれませんが、もう2次試験への道が始まっています。これからが本番と思い勉強を進めていきましょう。

あくまで2次試験を7回受験した出来の悪い私の所感ですが、マークシート方式の1次試験とと記述方式の2次試験は別物と考える必要があると思います。1次試験は選択問題ですので他の選択肢と比較するなどヒントがあります。4択のうち2つに絞れれば正解の確率は5割まで高まります。しかし2次試験は自分の中から答えを引っ張り出す必要があります。「いや、与件(本文)や設問にヒントはある」とも言われますが、そもそもそれがヒントがどうかを判断するには、自分の中にある1次知識や訓練された感覚が必要となります。

以前の試験は与件に書いてあることを抜き出せば受かる分析問題が多かったようですが、現在は一度読んだだけでは答えを書くのが難しいような問題が増えていると感じます。

お恥ずかしながら告白させていただくと、試験勉強開始から2年目まで、私は2次試験の事例(ⅠとⅡとⅢ)の区別がまったくついておりませんでした(さすがにⅣはわかった)。最近はⅡに人事の話やⅢにマーケティングの話が出てくることも増えてきており、事例ごとのクロスオーバーが進んできている傾向はありますが、今日は2次試験の事例の理解を深めるために過去に読んだ本を紹介します。

 

ロジカル・シンキング

AASで薦められた本。どの事例にでも使えますが、特に抽象的な解答になりがちな事例Ⅰを解答するうえで有用な本だと思います。いわゆるMECE(ミーシー・漏れなく、ダブりなく)な、論理的な文章を書くための教本ですが、日々感覚で生きている自分には巻末に出てくる問題が難しく、一人で読んでいると脳がかなり疲労しました。休憩時間やディスカッション前に勉強仲間とあれこれ話したりするとより効果的なのではないかと思います。

 

スモールビジネス・マーケティング

小が大を超えるマーケティングの法則

小さな会社を強くするブランド作りの教科書

 

事例Ⅱの作問で有名な岩崎邦彦先生の著作。いずれも2時間もあれば読み終わる平易な文で、中小企業が大企業とどうやってマーケティングにおいて戦うべきかという事を繰り返し語っています。つまり隙間(ニッチ)を狙え。コンセプトを尖らせろ、ということになるかと思います。いずれか1冊読めば大方わかるかと思いますが、これを読むと、値引き競争をしたり商品の質を落としたり従業員をリストラしたりするといった改善策の解答を書かなくなると思います。

 

ザ・ゴール

まさに事例Ⅲの教科書というべき生産管理について書かれた本。漫画も出ています。

仕事で工場などに関わる事のない人には分かりやすく、物語としても面白いです。続編も出ているようですが読んでないのでなんとも言えず・・・。読んだ方教えてください。

 

意思決定会議講義ノート

いわゆるイケカコと言われる本。本来会計士受験生向けの参考書ですが、平成25年の事例Ⅳで類似の問題が出たことから急速に診断士受験生の間で有名になったと記憶していています。

内容は、決して小数点以下割り切れることのない解答に「果たしてこれが正解なのか」と不安を覚えさせる問題や、問題より理解するのが難しい解説(これが解説?!)等々突っ込みどころ満載の奇書(!)で、事例Ⅳを苦手とする初心者が手を出すにはリスクが大きいと思われます・・・。AASでは内容を少しかみ砕いた解説を出していた・・・と思います。事例Ⅳが得意で得点源としたい方にはお勧めです。

 

以上、個人的な感想を述べてしまいましたが、もし興味がありましたら読んでみてください。

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