皆さまこんにちは。すーです。
早いもので1次試験が終わり、1か月弱が経ちました。
今年2次試験を受ける予定の方は、順調に対策は進んでいますでしょうか。
さて、今回は(も)主に2次試験初学者を対象に、これからどのような対策をおこなえばよいのか、昨年の私の経験からお伝えさせていただこうと思います。
私は、予備校には通わず巷に売ってる参考書と受験生支援団体等をはじめとする、さまざまなネット上の情報を頼りに、1次試験終了後に初めて2次試験対策をはじめました。
もし、読者の方に私と同じような境遇の方がいらっしゃいましたら、参考になるかもしれません。
ちなみに今年の2次筆記試験は10月25日に行われます。
本日時点で残りあと2か月と18日ですね。
ここでは2次試験対策として、大きく事例Ⅰ~Ⅲと事例Ⅳに大別して細かい内容というよりは、総論的なお話をさせていただきたいと思います。
まずは事例Ⅳからいきましょう。
事例Ⅳは唯一正解が分かる事例です。(といっても、協会から模範解答が出るわけではなく、あくまでも計算結果としてわかるもので、記述設問にまで完全に対応しているわけではありませんが)
正解が分かる以上、その対策は明確にとることができます。
そして、2次試験でも最も効果的な学習資材は過去問です。
これは間違いないと思っています。
そこで私は過去10年分の事例Ⅳを理解することからはじめました。
この時役に立った参考書が『事例Ⅳの全知識&全ノウハウ』(同友館)です。
この本の良いところはテーマごとに纏められており、掲載されている問題は全て過去問からきている、ということです。
また、問題毎にランクA~Cに分けられているため、各テーマのオーソドックスな問題を知ることもできます。
このテキストを2週(最初はAランクに集中)するまでは、事例Ⅰ~Ⅲよりも優先して徹底的に事例Ⅳに取り組みました。
だいたい7:3くらいの割合で事例Ⅳに取り組んでいたと思います。
初学者であれば、(特別、財務会計が得意ではないという方)は1週するのに1か月程度かかりますので、焦らず、ただし必ず毎日1問でも解ききることを意識して続けられると良いと思います。
なお、2週目からは間違えた場合、どこを間違えたのかノートかエクセルに纏めておくことをお勧めします。
たいてい事例Ⅳにはいくつもの地雷ポイント(受験生が間違いやすかったり、引っかかってしまうところ)があり、同じ轍を踏まないためにも非常に役に立ちました。
事例Ⅰ~Ⅲは与件と設問を正確に読み取り、わかりやすい回答が書けるように
事例Ⅳとは対照的に非常に対策しにくいのが事例Ⅰ~Ⅲです。
とはいえ、こちらも基本は過去問学習が王道です。
私は最終的に、試験までに直近5年分を3週、7年分を2週しました。
先に述べたように、最初は事例Ⅳ中心でしたので、本格的に取り組みだしたのは9月に入ってからでした。
ただし、解いた後の振り返りが何ともすっきりせず、なんとなくやり切った感がでてしまい、
今でも自分のやり方が効果的であったかはわかりません。
以下に私が心がけていたことを示しますが、参考程度に読んでいただけると幸いです。
1.多数派の回答を作れるように意識する
一般的に(?)事例Ⅰ~Ⅲは、自分よがりな回答を書いてしまうと殆ど点が入らない、ということを耳にします。
よく、自分の専門分野から出題されると、自分にしか書けないような回答を記載してしまい泥沼にはまる、と言われるのはこういったところからくるのでしょう。
そこで、私は自分の回答を常に多数派(≒オーソドックスな回答)に近づけるように普段から意識していました。
このときに役に立った参考書が『ふぞろいな合格答案』シリーズ(同友館)です。
本書を使用して自分の書いた答案が、他の受験生のものとどれだけかけ離れていたか、を一つの指標にしていました。
与件と設問をどのように解釈し、一次試験での知識を含め、どういった思考の過程を踏めば自分の言葉で多数派の回答に辿り着けるのか、ということを復習の時に考えていました。
まぁ私は自分の答案を見てもらえる機会もあてもなかったため、このような勉強法を取らざるを得なかったのかもしれません。
ただ、この意識が結果的に事例Ⅰ~Ⅲの大崩れを阻止できたのだと思います。
2.因果で構成された“採点者フレンドリー”な答案を心がける
そしてもう一つ、回答を書くときに大事なことが、“採点者フレンドリー”であれ、ということです。
採点者フレンドリーとは、字の丁寧さは普通に読める程度でOKですが、消し跡が残っていたり、終了間際に書き殴ったようなものは避けること、そして採点者がストレスなくこちらの意図を捉えてもらえるような答案を指します。
採点者にストレスなく意図を捉えてもらうには、文書が因果で構成されているということが大事なポイントです。
与件をしっかり読んで、シンプルで遠回しな表現をせず設問に正面から答えるということです。
因の部分は、主に与件や一次知識などから引用し、果の部分で納得感のある主張を記載する感じです。
過去問事例への取り組み方は人それぞれあります。
私は最初から80分を強く意識して、時間内でかける回答を重視していました。もちろん時間が足りなければ、復習する前に時間を目一杯使って回答を作成しましたが、どのような取り組み方でも、上記2点を早いうちから意識することで、2次試験当日にはそれなりの回答が書けるようになっていると思います。
ちなみに、私は事例Ⅰ:59点、事例Ⅱ:52点、事例Ⅲ:65点、事例Ⅳ:75点で合格することができました。
前述の通り、事例Ⅰ~Ⅲで大崩れせず、事例Ⅳで標準的な問題を取りこぼさなかったことが勝因かと思います。
2次筆記試験まで残り2か月半、皆さまの頑張りが実りあるものとなりますよう願っています。