80分の過ごし方(事例Ⅰ~Ⅲ)

皆さまこんにちは。すーです。

先日、一次試験の合格発表があり、なんと5,005名もの方が2次試験への切符を手に入れました。

注目すべきは受験者数(欠席した科目がひとつもない方)で、今年は11,785名と前年比約80%というところでした。

試験全体の難易度は昨年と大きく変化がなかったと耳にしますので、受験生のレベルが大変高かったのでしょう。

2次試験の受験者数が最終的にどれくらいになるのか気になるところですが、少なくとも絶対評価の1次試験と違い、相対評価の2次試験ではかなりの激戦となることが予想されます。

さて、本日は主に事例Ⅰ~Ⅲにおいて、80分をどのように過ごすべきかという点について、私の実例を踏まえてご紹介させていただきます。

なお、80分の取り組み方については、100人いれば100通りの過ごし方があるわけで、決して正解が一つというわけではありません。自分に合ったやり方を見つけ、初見の問題でもぶれずにやり切れるようにトレーニングすることが大切です。

 

開始直後:受験番号記入、問題用紙を切り離しメモ用紙にする

開始の号令とともにページをめくると、ついつい与件文を読んだり、設問に目を通したくなりますが、先ずは大きく深呼吸をして受験番を記入しましょう。これを忘れると、もうどうしようもありません。

私は過去問を解く時から適当な受験番号を記入するようにしていました。

 

0~5分:設問を先読み

問われていることや制約条件に線を引く。文字数も確認。しっかり読み込んでも与件文を読んでいるうちに忘れてしまうので、本当にさらっと読む感じでした。5分とかからないこともありましたので、その場合は与件文を読む時間に充足しました。

 

5~20分:与件文の読み込み

与件文は2回読むようにしていました。

1回目はとにかく最初から最後まで通し読みで、大事そうなキーワードにとにかく黄色蛍光ペンで線を引いていきます。

これは2回目に読むときに、重点的に意識する箇所に目印をつけるための作業で、とにかく大事そうな箇所に感覚で引きまくる感じです。与件文のほとんどが黄色になることも多々ありますが、それでも問題ありません。

大事なのは1回目の通し読みには極力時間をかけないことです。

2回目はいわゆる精読です。

私は多色ペン使い派でしたので、設問毎に色を変えて各設問に関連しそうな与件文に下線を引いていきます。

例えば、設問1に関連しそうな箇所は赤で下線を引き①、②、と記入。設問2に関連しそうな箇所は青で下線を引き①、②、といった感じです。

下線部の全てを答案に使うということはありません。漏れがないように多めに引くくらいの感覚で十分です。

その他、以下も同時に進めます。

・SWOTは、SとOに関する箇所はフリクションの青で、WとTはフリクションの赤で与件文の端に「S」や「W」と記載します。

時系列を示す言葉は緑の蛍光ペンで線引きしました。特に事例Ⅰでは時系列で取り組みを整理しなければならないケースが多く、このやり方が自分には合っていたと思います。

経営課題はフリクション赤で「☆か」、逆に成功例はフリクション青で「☆成」と記入しました。

経験上、与件文にあるA~C社の成功例や課題(社長の想いも含む)は回答に絡むケースが高いと思います。

ここまでで20分が理想(多くても25分)です。

これ以上かけると骨子作成の時間がなくなり、40分以降の回答用紙に答案を記入する際にスムーズにいかなくなります。

 

20~40分:解答骨子を作成

最初に切り離したメモ用紙に骨子を作ります。

ここで精読時に設問毎に色分けして引いた下線が役に立ちます。

私は、与件文をできるだけそのままの形で答案に使用するように心がけていましたので、解答骨子は、例えば、「理由は、①、②、である。対策は、③を活用して、〇〇する」といった具合で作成し、肉付けは一次知識等で補っていました。

設問が5つあると、一つにかけられる時間は4分程度なので、あまり考えこまずにテンポよく取り組むことが重要です。

 

40~80分:解答用紙に書き始める。

残りが40分を切ったら問答無用で解答用紙に答案を書き始めます。

白紙は0点なので、どんなことでも必ず埋めましょう。

ここでは、骨子の出来具合でかかる時間が変わってきます。

私はたいてい、1問程度骨子ができていなかったので、そういう場合は同時並行で作業を進めていました。

逆に骨子が十分できていると、それを書き写す作業がメインとなるため楽になります。

 

終わりに

上記80分のうち、最初の20分はとにかく作業です。頭を使って考えるのは、骨子作成からです。

ちなみに、このやり方では、当初やみくもに答案を作っていたころに比べて、消しゴムを使う頻度がかなり減ったように思います。

消しゴムを使う時間の節約ときれいな答案作り(採点者に読みやすい)といった点からもよかったと思います。

 

今回解説しました80分のルーティンが固まったのは9月中旬くらいでした。

それまでは色々なやり方を試してみて、最終的にこの方法に落ち着きました。

皆さんも色々なやり方を試してみて、自分に合ったルーティンを見つけてください。

試験勉強も大切ですが、まだまだ暑い日が続きますのでご自愛ください。

 

 

 

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