みなさんこんにちは。さるよせです。
昨日までの2次試験本当におつかれさまでした。
ただし、2次試験受験生の方々には、まだもう一仕事あります。それは、再現答案の作成です。
今回は、再現答案について、お話していこうと思います。
1.再現答案作成のメリット
再現答案を作成することは、合格/未合格に関わらず、今後の自分および来年度の受験生のための財産となるメリットがあります。
再現答案を作成することにより、合格の場合は、筆記試験合格後の口述試験の対策や、来年度に合格者として受験生へのアドバイスをすることに役立ち、未合格の場合でも、自分の来年度合格のための対策に役立つ、といった財産となります。
一方、再現答案を作成しないデメリットとしては、上記メリットが享受できないということになります。そして、すぐに再現答案を作成できないということは、解答プロセスが確立しておらず、2次筆記試験合格の実力が伴っていないことの表れになります。2次試験の解答プロセスを確立した人は、解答骨子を、紙に記述もしくは頭の中で整理しているはずなので、容易に再現答案を作成することができるはずです。
また、できれば、再現答案と共に、当日の解答プロセスなどもメモしておくとなお良いかと思います。
もし、再現答案の再現率が悪い場合は、当日の解答プロセスや本番対応に問題があります。そのため、当日の解答プロセスをメモしておけば、未合格の場合、上記問題を解決するための対策を立てることが容易となります。
2.再現答案作成は今すぐに!
再現答案は今すぐ作成してください!
少なくとも、2次本試験後、2日以内を目途に作成してください。時間が経つにつれて、再現率が悪くなります。
さるよせは、昨年度、2次本試験から10日後に再現答案を作成しました。その結果、解答骨子を作る余裕がなかった問題については、解答骨子がなく、本試験当日に解答した内容を激しく忘れてしまいました。そのため、当該問題については、再現率が悪いといった失敗をし、今でも大変後悔をしています。もし、2次試験直後すぐに再現答案を作成していれば、解答骨子がなくても再現率が高い再現答案を書くことができたはずです。
再現率の高い再現答案は、合格/未合格に関わらず、上記再現答案のメリットで述べたように自分および来年度の受験生への財産となります。
3.再現答案の活用
勉強会などの受験サークルに既に所属されている方や今後所属されようとする方は、是非勉強仲間の再現答案および筆記試験合格発表後の得点開示請求結果を集めてください。そして、再現答案と得点開示請求結果である各事例の評価結果や得点結果を紐づけて、定量的な評価および定性的な評価を試みてください。
定量的な評価は、合格者と未合格者について、各事例の評価結果の数や得点の統計量(平均、最大、標準偏差、相関係数)を算出して、合格者と比べて、未合格者が何が足りないかを比較することなどです。定性的な評価も同様に、得点開示結果と紐づけた上で、再現答案の解答要素の記載内容や個数などについて、合格者と未合格者の比較を行います。
これら定量的/定性的評価を行うことは、来年度、合格者または未合格者のどの立場になろうとも、アドバイスまたは対策をしていく上で有効です。定量的評価等の詳細は、今後のブログの中で紹介していきたいと思います。
4.最後に
今年は、誰にも予想がつかない新型コロナウイルス流行の中、例年と生活スタイルが異なるなど、私たちを取り巻く環境は大きく変わりました。そのため、外で勉強できないことや、模試が自宅受験できないこと、また、在宅時間が長く生活リズムが取りづらい中の受験勉強は大変だったかと思います。このような大変な環境の中でも自分の力を出し切った受験生の皆さまに敬意を表します。
そして、本試験では、力を出し切って心身ともにお疲れになったと思います。
再現答案の作成が終わったら、基本的には、筆記試験合格発表まで、2次試験のことは忘れてしまっても大丈夫です。再現答案を作成していることが前提ですが、口述試験は筆記試験合格発表後に対策しても十分間に合います。
したがって、まずはゆっくり休んでリフレッシュしたり、これまでできなかった趣味に取り組んだり、ご家族のいらっしゃる方は、これまで支えてくれた家族に感謝の意味を込めて、家族サービスなどをして過ごしていただきたく思います。
大変おつかれさまでした。
きょうはここまで。
さるよせでした。
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