皆様こんにちは。カネゴンです。私は、初めて事例Ⅰの本試験問題を見たとき、
・今後の経営に、どのような課題を生み出す可能性があると考えられるか。中小企業診断士として、100字以内で述べよ。
・どのような管理施策をとるべきか。中小企業診断士として100字以内で助言せよ。
等々の設問を読み、「何これ?一体何を解答すると正解なの??」と途方に暮れました。
それから、予備校に通ったり、ふぞろいで自己学習する中で、だんだん2次試験のレギュレーションというか”型”みたいなものが見えて来ました。私の場合これを掴むのに数年を要したので、皆様の合格に少しでもお役に立てるようお伝え出来ればと思います。
事例Ⅰで問われること
①環境分析:主に最初の設問。分析に見えない設問文になっているケースが多いが、強みを軸に解答しないと殆ど点が入らないと思われる。私の場合、平成30年は競争戦略との混合出題で混乱してしまいC判定。
②企業戦略:1、2問の出題。強みを活かして事業を成長させるのが方向性。
③組織戦略:1問の出題。課題解決のため、事業発展のために、どう組織をいじるか?
④人事戦略:1問の出題。課題解決のため、事業発展のために、どう人事をいじるか?
解答で使う知識(抜粋)
①環境分析
強み(S)弱み(W)機会(O)と脅威(T)。VRIOで考えても良いかもです。
②企業戦略
強みを活かす→大手と差別化→競争回避
強みを活かす→高付加価値化
シナジーを発揮する
③組織戦略
コア業務とノンコア業務
知識や経験を社内共有→組織活性化
組織風土の醸成、組織的一体感の維持
利益責任の明確化
分社化は権限と責任の明確化、専門化、意思決定の迅速化
④人事戦略
人事戦略は茶化。採用、配置、報酬、育成、評価
権限移譲→従業員主導の新規事業や製品開発
後継者となる人材の確保と育成、次世代への引継ぎ
配置転換/社員教育(OJT、OffJT、自己啓発)→能力向上
公平かつ長期的な視点での評価制度
モラール向上
お薦め勉強法
・問われること、解答で使う知識について自分のまとめノートを作成する。
・MyBest答案を作成する(過去5年分~7年分)。
・過去問を解くたびに、まとめノートやMyBest答案を更新していく。
→ これを繰り返すと設問に対する解答の型が身に付いて来る。
私の事例Ⅰの成績推移はC→A→C→A→Aです。まとめノートとMyBest答案を作成した4回目以降は2回連続でA評価でした。
毎回違うことを問われているように感じる2次試験ですが、実は”型”が存在することを実感できるようになると点数が安定する気がいたします。
次回は事例Ⅱについて投稿する予定です。