R02年度事例1(得点 45点)

第1問(配点20点)

(設問1)

A社長の祖父は、老舗ブランドを獲得して早期に事業化を図ろうとした。また、日本の文化や伝統に憧れるインバウンド層が増えていることを予見し、これを取り込むことで地域の活性化に貢献しようとしたと考えられる。

(設問2)

前の経営者やベテラン社員が保有するノウハウを活用しようとしたから。これまでの飲食業や旅館などのサービス業は製造業である酒造業とは事業構造が異なるため、自社に不足する資源を外部資源で補完しようとした。

第2問(配点20点)

ベテラン女性社員がもつ複雑な事務処理や取引先との商売のノウハウをデータベースに蓄積し、顧客管理や販売に活用できるよう整理した。活用方法を社員向けに教育して全社で共有することで、情報システム化を進めた。

第3問(配点20点)

直販方式の導入により、顧客ニーズを収集する能力を求めた。造りたての日本酒を堪能できる日本酒バーなどで直接消費者に接して製品開発に繋がる生の声を伝えるなど、杜氏や蔵人との橋渡し役の役割を期待した。

第4問(配点40点)

酒造業とレストラン・土産物店では事業モデルが異なるため、①グループ全体のバランスを考慮した公平な評価体系や報酬制度とする、②グループ全体の人事制度を採用する背景を社長が納得いく説明をするよう留意する。

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