スタートが遅いことに定評のあるスローパンダです。スローといえば、今年の中小企業診断士試験は、全体的に1ヶ月遅れのようです。
初年度の方はあまり違和感がないかもしれませんが、多年度の方は少しペースがズレるかもしれません。
1次試験は絶対評価であるので、遅くなるほど受験生に有利になりそうに思いますが、勉強に疲れてしまって内容を忘れてしまうという怖れもあります。
残り1ヶ月ほど、息切れしない程度に頑張ってください。
実務補習行って来ました。
詳細は守秘義務があるので、言えませんが、7月度の実務補習をやってきました。スローパンダはもちろん、1回目でございます。
これを読んでいる方は、恐らく受験期、あるいは受験を考えている方が多いと思います。そこで気になるのが、「この試験勉強して、本当にコンサルっぽいことができるの?」ということだと思います。もともと、他の士業をされていたり、関連する会社に属している方はそもそも取得する動機が違うと思いますので、一旦置いておかせてください。
で、結論を先に言ってしまうと、「実務補習まで頑張れば、まあ出来るんじゃないのかな」という感じです。
2次試験までではやはり不足
1次試験は知識の補充です。2次試験はそれを応用する訓練と言えると思います。
では何故2次試験を合格するのでは不足するか? というと簡単です。与件文や、問題文を自分で書いていないからです。
実務補習ではどうなるかというと、与件文に出てくる「何故か都合のいい協業先」とか、「生まれてきた機会」「活用されていない強み」なんかを、ヒアリングや調査によって見つけ出して整理することになります。
乱暴な言い方になりますが、2次試験の事例問題を作ってからその解までを作って資料として提出するのが実務補習と言えます。
1次試験の知識が重要なのは実務補習以後
1次試験直前期だから言うのではないですが、2次試験で使用する1次試験の知識は、実のところ限られています。
多年度受験している方は実感としてあるでしょうが、苦手な知識を頑張って詰め込んでも、難易度の高い2次試験では使われない(特に難解な理論などにかぎって)ことが多いです。
ただ、これが実務補習になると、限られた時間で診断先の人からヒアリングしたり現地を見たりして、「与件文から」作成することになります。そうなると、説明を受けずに分からなければいけないこと、ぼんやりとした説明から本質を獲得するための「知識の引き出し」量が必要になってきます。恐らく、本当の実務もそうなってくると思います(そもそも法律知識なんかは、実務では絶対必要ですからね……)。
初回の実務補習で色々大変でしたが、強く感じたのは「落ちたつもりで1次試験の復習しとけばよかった」です。特に苦手科目(もっと強く感じたこともありますが、それはまた今度に)。
ですので、残り1ヶ月ちょっと、気晴らしにぱーっと飲みに行くというのもなかなか難しい状況が続いていますが、「1次試験はそこで終わる知識」ではなくて、2次よりももっと先で役に立つ大事な知識、と考えてもうひと踏ん張り、頑張って下さい。