「ときはいま」50代後半の技術屋です。1次試験を受験された方はお疲れさまでした。これから2か月、2次試験の最後の追い込みをする時間はあります。私の1年目は1次試験が終わってから2次試験の勉強を始めました。それでもある程度のところまではいけたので2か月を有効に使う人が合格するのかと思います。さて今日は、今まで2次試験の勉強をされていた方をメインのターゲットとして、これからやった方がいいことを書いてみます。今までの勉強の土台がある方は、この時期から自分のスタイルをゼロから変えたり、まったく新しいタイムマネジメントに取り組むにはリスクが高いと思います。なので、今まで積み上げたものをベースに取りこぼしをなくし、精度を高める方向で実践するのがいいと私は考えます。
ミスをなくす
ミスで点数を失うのはもったいないです。ミスをしないための対策、練習はやったほうが絶対にいいです。
①自分を知る
自分がやったミスを書き出してグルーピングします。そうすると自分のミスの癖がわかるはずです。
②ミスのパターンごとに対策を立てる
ミスのグループごとに対策を立てます。
②事例ごとに対策を書き出す(ファイナルペーパー)
ミス対策を事例ごとに書き出して、過去問を解答する際には必ずこの対策ができたかを確認する。
私の場合は以下のような対策を立てて、過去問を解く前に空欄に自分が立てた対策を書き出して、解答後に確認をしていました。
【事例I】
自分のくせ | 対策 |
組織人事の観点で解答しない | 与件、設問での組織・人事のキーワードをマーク |
設問が何を聞いているのかわからない | 競争優位・切り口で考える |
設問の制約条件を忘れる | 設問の理解、マーキング+制約条件を書き出す |
言いたいことが伝わらない | 因果を明確に。与件の言葉をそのまま使う |
【事例IV】
自分のくせ | 対策 |
計算時の数字の間違い | 大きい字で書く |
計算式 わかりやすく書けない | 言葉で式を書く |
CF、損益計算書作成で減価償却費の扱いを忘れる
営業CFで小計後の法人税を忘れる |
外段取り化
・式を言葉でまず書く ・マーキング 増・前(橙)/減・後(緑) |
変動費の扱いのミス
売上or数量or客数 どれに比例するのか/変動費x%なのか、変動比率xptなのか |
特に注意して設問理解して、指さし確認 |
設問の詳細の理解ミス
来期の変動の 増/減、利益・CFの税前/税後、税率、差額と絶対値を間違える |
題意(マーカ)と制約を確認してマーキングする(BEP売上 or BEP販売量、差分or絶対値、税前or税後、単位・桁数指定)
マーキング 増・前(橙)/減・後(緑) |
解答の精度を高める
①主述を合わせる(基本)
②一文は短く、ロジックは明確にする
③使用する言葉の標準化をする
今さら何をと思うかもしれませんが、これらはすぐにできますし、最後の何点かの差となって表れます。241点でギリ合格した私としては、できることの精度を高めることはぜひやるべきだと思います。
タイムマネジメントの習熟
先に書いた
・ミス対策、
・解答の精度を高める
ことを入れた解答プロセスに従って過去問を解きます。最悪なのは、
「この問題覚えている」とか、
「模範解答での切り口は〇〇だったので引用する与件は第△段落かな」
などという解答プロセスに陥ることだと思います。大事なのは自分が決めた解答プロセス、タイムマネジメントに従って解答することです。
Check
・手順の抜けはなかったか?
・解答の精度向上はできたか?
・時間経過は想定通りだったか?
を確認する、
Action
ミスがあったり、精度がいまいちの場合は対策の修正や追加を行う、
Plan
修正した対策を書き出す
Do
次回に試す、
あとは繰り返すCAPDoをまわすことです。
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最後に、私は4年間かかった合格しました。診断士試験に合格するには最後の最後まで積み上げることが大切だと感じました。あと2か月、がんばってやりきりましょう。