「ときはいま」50代後半の技術屋です。2次試験まで5週間となりました。今まで学習してことを発揮するのはもうすぐです。ここからの5週間でやるべきと私が考えることを今日は書きます。
最後までできことをやり続ける
予備校に通学されていた方はそろそろ講義もなくなり、過去問は2回りやったし、この後何をしようか? と思っている方もいるかもしれません。しかし本当の勝負はこれからの5週間だと思います。
私の例ですが、2年前の試験では予備校での成績は結構よく、模試でもA判定。先生からも「合格圏内にあります、がんばってください」などと言われていました。そのせいか予備校の授業が終了した後の1カ月強は少し緩んだと思います。結果不合格でした。試験の再現解答を先生に見せたところ、「今年は1次試験に集中していたので2次試験は来年でもいいかと思っていたのか?」と聞かれました。「解答に絶対合格する!という気迫がこもっていない」と言われました。最後の最後まで1点でも積み重ねた人、それだけ合格に執着している人が最後には合格するのだと思います。最後まで、もうやれることはないと思えるまでやりつくしましょう。
ミス防止の対策を実践する
本番でのミスはあるものです。しかしミスを防止する対策は考えて、その対策を解答プロセスに落とし込んで、80分で過去問を解く際に練習することはできます。ミスをなくすにはこれしかないと思います。
またまた私の例ですが、3年前の試験で、事例IVで「今年度の財務諸表をもとに」と設問に書いているのに、設問にあった吸収合併した会社のBSからWACCを計算するというミスをしてしまいました。他にも変動費の考え方も間違って、これらがミスなく正しくできていれば+15点で241点になっていました。とにかくミスでの失点はもったいないです。ミスをなくす、少なくても最小限まで減らすための準備と練習はあと5週間でやりましょう。
事例IVの対策例
自分のくせ | 対策 |
計算時の数字の間違い | 大きい字で書く |
計算式 わかりやすく書けない | 言葉で式を書く |
CF、損益計算書作成で減価償却費の扱いを忘れる
営業CFで小計後の法人税を忘れる |
外段取り化
・式を言葉でまず書く ・マーキング 増・前(橙)/減・後(緑) |
変動費の扱いのミス
売上or数量or客数 どれに比例するのか/変動費x%なのか、変動比率xptなのか |
特に注意して設問理解して、指さし確認 |
設問の詳細の理解ミス
来期の変動の 増/減、利益・CFの税前/税後、税率、差額と絶対値を間違える |
題意(マーカ)と制約を確認してマーキングする(BEP売上 or BEP販売量、差分or絶対値、税前or税後、単位・桁数指定)
マーキング 増・前(橙)/減・後(緑) |
知識の整理
ここまで学習されてきた方なので必要な知識は身に着けていると思います。ここで『知識の整理』といったのは、設問レイヤーごとに必要な知識を整理して、すぐに取り出せるようにしておくことです。
事例Iの分析問題だと参考知識はこれとこれ、
事例IIのマーケットコミュニケーションなら参考知識はこれ、
事例IIIの生産管理ならこれ
という感じです。設問を読んで題意や制約条件から解答レイヤーを決めれば、自動的に整理された知識から切り口の候補がすらすら出てくるようにしましょう。
最後に、昨年私は241点で合格しました。決して自慢できる点数ではないですがそれだけに1点の大切さが身にしみています。やれることは全部やりきって、後悔のない準備を続けてほしいと思います。