試験本番で役立つ(かもしれない)格言

こんにちは、くろいのです。

いよいよ2次試験まで1ヶ月を切りましたね。時期的には、ひたすら本番を想定した模試や演習、あるいはこれまでに培ってきた知識ノウハウを総整理していく段階となるでしょうか。

直近の記事では、私が直前期に模索していた効果的な練習方法や、本番に向けたチューニング内容について共有させていただきました。

それを踏まえて今回は、本番試験中に持っておきたい格言、というテーマでいくつか紹介させていただければと思います。

私はいわゆるテーブルゲーム全般が好きで、特に将棋はファンとして歴が長いのですが、将棋の格言の中には他の事柄に応用できるものがあると考えています。私自身、将棋というゲームを勉強する上で学んだ格言というものを、2次試験の本番の時でも暗黙的に意識していたように思います。以下で具体的な内容を紹介させていただきます。

・四隅の香車を見よ

「四隅の香車」というのは将棋の初期配置で敵味方双方の隅に位置する「香車」という駒を指します。

この格言はそれら全てを見渡しなさいということを言っており、一言で言ってしまえば「全体を見ましょう」という意味になります。

将棋では、戦いが始まるとついそこにばかり注目するようになってしまい、視野が狭まって良い手を逃してしまうことが良くあります。それを防ぐために、一歩引いて全体を俯瞰して考えなさい、という戒めに近い格言です。

これは2次試験でも同じことが言えると思っていて、1つ1つの設問にあたる際はどうしても視野狭窄に陥りがちです。

特に、あまりにもうまくいきすぎていると思った場合や、逆に、全くとっかかりがつかめないような場合は視野狭窄の可能性が高いと言えます。

そんな際は、一旦端から端までを見渡して俯瞰で見直してみると、思わぬ糸口が見つかるかもしれません。

・俗手の好手

「俗手」というのは狙いが単純でひねりの無い手、という意味です。「好手」というのは文字通り良い手のことを言います。

将棋では、実力が上がるにつれて複数の狙いを持った複雑な手を考えることが多くなります。

すると自然と俗手を思考から排除しやすくなってしまうのですが、実はシンプルで単純な手が最善手になるケースも少なからずあります。

この格言はそのことに対する戒めとなっています。これも記述式の試験で同様のケースが発生すると思っています。

皆さんは、2次試験の問題演習などで、考えすぎるあまり必要以上に凝りすぎた内容を書いてしまった経験は無いでしょうか。終わった後に、模範解答を見るとそんな簡単でよかったのか、なんでこんなに考えすぎてしまったのか、と反省するような。

1つの設問に対して思考がぐるぐるめぐってしまった場合は、考えが凝りすぎてしまっていないか、一旦落ち着いて考えなおしてみることが大切になってくるのではないかと思います。

・長考に好手なし

将棋界のレジェンドである羽生さんはビジネス向けの本もかなり執筆されています。

それらの本の中で述べられていたのは、「プロの棋士が一手に30分以上使っていたら、ほとんどの場合は先を読んでいるというよりも、迷っている」ということでした。さらに経験上、迷った挙句に選んだ一手が良い結果になることは、それほど多くはないのだそうです。

特に、後から迷ってしまった場面でも、結果的には最初に直観的に出てきたアイデアが正しいことが多いものだ、とも述べられていました。

私自身の経験としても、やはり2次試験の問題を解く上で迷ってしまい、時間をロスしてしまうことが度々ありましたが、その対応策として、直前期にかけては「どんなに迷っても5分以上は迷わない」を本番当日のルールとして定めました。そして、5分経って決まらなければ最初に浮かんだ方を採用することを鉄の掟としました。

このルールを決めてからは変に後悔することも少なくなり、何より気持ちに余裕が持てるようになったので、いつも迷ってしまって時間が足りなくなるという方には特におすすめです。

以上、将棋の格言にからめて当日のマインドセットについて紹介させていただきました。
今回はここまでとさせていただきます。ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

 

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