二次筆記試験の後にやったこと

二次筆記試験を終えられた方、お疲れ様でした。残念ながら1次試験で落ちてしまった方、来年新規に受験しようと思っている方、勉強は続いているでしょうか?

1次試験については、筆者のスローパンダの記事で以前もお伝えしたように思いますが、(試験のルールが変わらなければ)2年に分けて受験するというのも一つの手段です。急がば回れ、ですね。

なんだか、ズルだったり、能力的に劣っているような気がすると思う方もいるかもしれませんが、スローパンダが現在師事している偉い先生もやっていることなので何も恥じることはないと思います。大事なのは受かることと、受かった後に活用できることですからね。

なお、落ちこぼれのスローパンダは現在、めちゃくちゃしごかれています。

さて。

そんな落ちこぼれスローパンダですので、「試験後には再現答案を!」とか、「口述試験に備えてすぐに対策を!」とか、口が裂けても言えません。スローパンダも全然やってませんでした。再現答案は1日寝てから作ろうと思いましたが、お酒飲んで寝たら、問題用紙のメモを見てもまったく再現できませんでしたからね。

だからといってやらなくていいということではないですし、やった方は偉いです。むしろやらない方が標準なんじゃないかな、と思います。

 

ということで、2次筆記試験の後にスローパンダがやって役に立ったなぁと思うことをご紹介します。

目次

2次試験の後にやって役に立ったこと 1年目

1年目は、簿記をやりました。それも、通信講座で2級と1級のセットのやつを。

なお、1級はおろか、2級も受験していません。お金の無駄ですね。

とはいえ、役には立ちました。まず、診断士試験には出てこない、工業簿記というものに触れることができました(2級)。それほど大きい違いではないのですが、製造業に従事したことがないスローパンダとしては、工業系のお金の流れをイメージできるというのはとても大事でした。

また、1年目については1次試験を突破するのがやっとだったというレベルなので、2次試験の事例4は運がよければ解ける問題がでるかもね、という程度でした。また、財務諸表の分析にも時間がかかっていたので、とにかく「簿記」というものになれるという意味でちょうどよかったように思います。

もちろん、1級までとって、税理士とのダブルライセンスを目指すというルートを夢想していなかったわけではありません。

ただ、実務補習が終わって登録待ち(そろそろちゃんと登録されているはずなのですが)の現在、まったくそんな余裕がないですので、絶対に1級までとる! というのでなければ、書店で2級の参考書と問題集を買うくらいがほどよかったのかなと思います。

 

2次試験の後にやってよかったこと 2年目

筆者は2年目で合格ですので、すなわち、試験に直接役に立ったというよりは実務補習を行う中でだったり、ほかの仕事の中で、だったりです。

これは「統計学」で間違いないです。1年目の後も、基本的な部分は触って役に立っていたので(詳しくは過去記事にあると思います)、もちろん2次試験・事例4に役に立ちます。

結局事例4か、と思うかもしれません。実際、試験だけ見るとほぼ事例4です。

ただし、実務で見た場合だと、企業診断全体で役に立ちます。経済動向・社会動向自体が、そもそも「政府統計」を第一に参照することが多いです。ですので、実務補習でもおそらく(先生や診断先にもよると思いますが)、付き合っていくジャンルとなります。

また、事例2, 3でも統計情報は出てきます。ABC分析やデシル分析、QC 7つ道具などですね。こちらは、事例問題を解く上では読み解く力さえあれば十分ですが、実務補習以降では適切な数値で、適切な分析を行う必要がでてきます。

そして、経済動向などに関する、新聞記事などを読む・批評的に見る力として必要です。

偉い先生が「ここに相関があるからこうだ!」と断言するとなんとなくあっている気がします。しかし、いわゆる「アイスの売り上げが増えると水の事故が増える」というやつで、擬似相関を除外できず、因果関係があると断言できないことが多くあります。

合格するまで、つまり事例4くらいまでであれば、数値的に基本的な確率・統計を扱えれば結構役に立ちます。その後となると、加えて社会統計学にもちょっと手を出したのが役に立っています。診断士が活動する上では、通常相手にするのは科学的な現象ではなくて人間相手です。

そうすると、政府統計だけでなく民間の会社が独自に収集したデータを活用したくなることもあると思います。こういうときに、そのデータがどこまで確からしい・信頼していいかと判断する必要があります。ネットで検索すると、「明らかに母集団おかしいな……」みたいなグラフがごろごろしていますので、自衛になります。

もちろん、自分が直接データを収集する場合にも役に立つのでおすすめです。

 

まとめ

  • 合格するまでもした後も、数字は大事

数字がいっぱいで拒否反応が出ないように数字はいつも見ておくようにしましょう。一方で、ずっと診断士試験ばかりでもそれしかできない(試験に合格するための勉強で、診断士どころか日頃の仕事でも生かせない)ことになりかねません。気晴らしも兼ねて、関連する分野に触れてみるのもいいと思います。

とはいえ、別に業務に役立てる必要も、診断士として活動する予定もない方は、あんまり考えなくていいと思います。資格手当がもらえたりするタイプですね。確かに、今回紹介したような勉強は役に立ちますが、その時間を診断士試験に全部振った方が、おそらく効率はいいです。

やる気が続かないのであれば、そろそろ少人数で遊びに行くことくらいは、全国どこでもできると思いますのでそうやって気晴らしするのもいいでしょう。

目的に合わせて時間の使い方を変えるといいですね。

 

スローパンダでした。

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