読者の皆様、明けましておめでとうございます。新年1記事目を担当いたしますスローパンダです。
本年度は2次筆記試験の合格発表日が年をまたいでしまう関係で、2次筆記試験を受験された方は、悶々とした年末年始を過ごされていることと思います。
「一年の計は元旦にあり」ということで、学習の計画を立てて頑張っていきましょう…!
と、立派な先生方なら仰るのでしょうが、こういうのはやめましょう。特に「今年こそは!」とかムダにやる気を出してしまっている方、落ち着きましょう。
今年「こそ」とか言っている時点で恐らくその計画は破綻します。年末年始といっても、現実的にはただ24時間が過ぎ去っただけですので、悲しいことに我々が突然生まれ変わって規則正しい生活ができるようになったりしません。むしろ、忘年会から新年会へと続く流れで、意志の弱い我々一般人は一年で最も自堕落な時期です。
こういう時期に完璧な計画を立てても続けられません。PDCAのDの途中で挫折して、Cまでたどり着けません。これがチェック機構が機能している企業であれば規律的に動作して上手くいく可能性はあります。しかし、皆さんであればそんな企業文化(つまり、みなさんの性格)を無視した施策が早晩頓挫することは学習できていると思います。
もちろん、もともとこういった計画通りに学習を進められる方もおられると思います。ただ、そういう方は「今年こそ」と言わず「今年も」となるので、多分大丈夫でしょう。というか、わざわざ元旦に計画を立てるような必要性もないかと思います。
なにより、休息や家族サービスも重要です。とくに、家庭をお持ちの方は家族からのサポート・理解なしで診断士試験という長期戦を戦い抜くことは難しいでしょう。お正月こそは、と考える場合は、サポートしてくれる家族に感謝し、サービスすることも長期的に見れば学習の助けとなるでしょう。
しかし、特別サービスする家族もいない、とか、そうは言ってもまとまった休みだし特別な勉強をしたいという方もいると思います。
そういう場合は、関連した書籍を短期間で通読してしまうのもひとつだと思います。
例えば、1次試験は暗記試験と考えられがちですが、人により日頃馴染みがない科目についてなかなか覚えられずに苦労するかもしれません。そういう方におすすめなのは、体系立てられて文章で説明されている書籍です。一見遠回りですが、背景や理屈、使われ方を知ることで覚えやすくなる場合があります。
筆者が実際にこういった目的で、1次試験に利用した書籍は、
- 会社法のツボとコツがゼッタイにわかる本(大越一毅 (著))
- [ポイント図解]生産管理の基本が面白いほどわかる本(神田 秀樹 監修)
です。法律や生産管理はその仕事に関わっていないと全く分かりませんからね。
IT関連も、苦手な方が多いことを考えると似たような本があるといいのかもしれませんが、残念ながら筆者はそちらでは苦労しなかったので難しいです。正直、上記のようなまとめて俯瞰できる書籍というのはあまりなく、IT系資格の参考書が一番目的には合致しそうです。というのも、IT系の出題に関しては、コンピューターサイエンスの中で細分化されたジャンルから、それぞれ基本的な部分が出題されるために、ひとつの文脈にまとめるのが難しいというのがあります。
また、1次試験合格後ですが、
- コンサル一年目が学ぶこと(大石 哲之(著))
も、頭の中の知識を整理するのに役立ちました。実務向けですが、知識の整理という意味では1次試験・2次試験両方で役に立つと思います。覚えるべきことがでてくるというよりは、自分が学習した内容を本の中身と結びつけて、思い出しやすくするという形でしょうか。
最後に、冬期のお休みのような長期休みに気をつけるべきことは、新しい習慣を作ることではなくて「今までの習慣を壊さないこと」です。お酒を飲む方はもちろん、飲まない方もどうしても遊びに行ったり家でテレビを見て過ごしたり、休みなんだから明日から……とずるずると今まで続けていた勉強をお休みしがちです。
休息は大事ですが、勉強する週間の継続も大事です。ちょっとお休みしたくなったら、いつもと同じ勉強ではなく、読書に置き換えるなどして、合格に向けた努力という週間を崩さないようにしましょう。
スローパンダでした。