中小企業診断士の勉強を頑張っている皆さま、こんにちは。「Team小鵜」と申します。
第2回目の執筆となる今回は、2次試験の与件文を細部まで正しく読むために、私が効果的と感じたトレーニングについて書かせていただきます。
まだ2次試験まで時間がある今だからこそできる、また、気分転換にもなる奥の手!? です。
皆さまのなにかの参考になれば嬉しいです。よろしくお願いします。
読んだのに、読めてない……。
問題を解き終わって解答・解説を見ると、「あれ、そんなこと与件文に書いてあったかな?」と思い再度与件文を見たら、「ほんとだ。書いてある……」みたいなことって、皆さまはないでしょうか。
読んだのに、読めてない……。
私はそんなことばかり。特に80分の時間制限なしにじっくり解いたときにもこのようなことがあると、とてもへこんでいました。
まずは、声に出して読んでみてください!
そんなことが続いていたある日、AASのWEB講義で、「与件文を正しく読めない人は、音読をしてみてください」と先生がおっしゃっていました。
えっ、音読って声に出して読むってこと? 筆記試験の勉強なのになぜ?
そう感じましたが、まずは正しく読めなければなにも始まらないとの思いから、試しに与件文を声に出して読んでみました。恥ずかしいので家族がいない一人のときにこっそり……。
なんと、これが効果絶大!
一文字一文字を声に出すことで、読み飛ばすことができないのです。細部まで見逃さなくなるのです。
与件文を一度黙読したあとに音読してみると、黙読で読み飛ばしていたところ、見逃していたところがあぶり出されてくるのです。
次に、感情をこめて“朗読”してみてください!
このように音読することで、「細部まで見逃さない」ことがある程度できるようになってくると、次の課題は「勘違いしない。与件文を“正しく”捉える」ことでした。
この課題解決に効果的だったのが、「感情を込めて“朗読”する」こと。
なんせ、感情をこめて読もうとすると、文字を追うだけでなく、頭のなかにイメージが浮かんでないとできないのです。
そうです。事例企業のことを“正しく理解”していないと、どこでどのように感情をこめればいいのかわからない。与件文を物語として“朗読”できないのです。
逆に、正しく感情をこめられるようになったとき、事例企業を正しく理解できた気がします。
そして、録音して聴いてみてください!
皆さまどうでしょうか。音読、そして朗読を試してみる気になってきましたか。
そうしましたら、ぜひスマートフォンやICレコーダー等で録音して、自分の朗読を聴いてみてください。
「あれ? なにかしっくりこない……」聴いていてそんなところはないでしょうか。
そうなんです。おそらくそこが“理解できていない”ところ。感情のこめ方が与件文の作者の意図と異なっていたり、状況をイメージできなくて棒読みになったいたり、などなど。
それらを修正して、再度朗読にトライしてみてください。これを繰り返すことで、与件文に対する理解が深まっていくはずです。
もちろん、本番の筆記試験で音読することはできないし、このように時間をかけることもできません。
ただ、まだ2次試験まで時間のある今の時期に、いくつかの過去問で与件文を深く理解しておくと、与件文を細部まで見逃さずに読む力、事例企業を正しく診る力が高まり、初見の問題にも対応できるようになると思います。
また、普段机に向かって眼と腕だけを使っている勉強に、口から声を出すことを加えてみると、いい気分転換になるかもです。
診断士は陸海空を自由自在!?
- 「陸」に降りて接近して見るように、一つひとつ細部まで見逃さない。
- 「空」から俯瞰して見るように、全体像と各関係性・重要度を把握する。
- 「海」に潜り水の流れを読むように、過去から現在、未来への変化の流れを推測する。
この3視点を持ち合わせ、各々で得た情報を分析・整理して現状を正しく把握する。
2次試験には、そして中小企業診断士には、そんな陸海空を自由自在に行き来しながら正しく観る能力が重要と感じています。
(※詳細は第1回目の執筆「診断士は陸海空を自由自在!?」をご覧ください)
今回は、「陸」に降りて接近して見るように、一つひとつ細部まで見逃さない。細部まで正しく診る。そのための少し変わったトレーニングについて書いてみました。
次回以降、「空」から見るトレーニング、「海」に潜るトレーニングについても、私が効果的と感じた方法を共有させていただきます。
皆さまを応援しています!
改めまして、中小企業診断士の勉強をしている皆さま、中小企業診断士の勉強をすることで得られる読む力、観る力は様々なところで役立ちます。一生使える宝物になるはずです。
そんな価値ある勉強をしている皆さまを、一生懸命頑張っている皆さまを、私「Team小鵜」は心から応援しています。
最後までお読みいただきありがとうございます。皆さまに多幸ありますように!