9年も受験を続けているといろいろありました。家族も最初の1、2年は「また来年頑張って」と励ましの言葉が
ありました。3,4年は「また落ちたの!」と落胆の声に変わり、5,6年は「いつまでやってんの?」と
非難の声に変わり、7年目以降は「無言」に変わっていきました。家族に対しては「家族サービス」もそこそこに、
受験勉強に没頭させてもらい、感謝とお詫びの気持ちでいっぱいでした。
9年目で運よく合格しましたが、もし不合格であれば10年を区切りとして受験をあきらめようと決意していました。
どんなに好きな相手でも「実らぬ恋」もある。中小企業診断士になることは私にとっては「実らぬ恋」ときっぱり諦める。
家族にもこれ以上迷惑をかけるわけにはいかないと思っていました。「諦めなければ合格する」とよく言われます。
確かにそうかもしれませんが、それでは家族が可愛そうですし、自分にとっては不向きな資格かもしれず、人生の貴重な
時間の無駄になるかもしれません。多年度生の方は、まず、今年合格できない場合、あと何年受験を続けるか
決断することをお勧めします。
人間、死ぬ時が分かっていれば、それまでの時間を大切にしようと、1日1日が輝かせるはずです。
まず本気で「いつまでやるのか?」を決めることで、学習に対する真剣さを高め、合格に必要な
技術の習得を図ることが肝要だと私は思います。
MOTO