実務補習はあなたの人生の中でかけがえの無いもの

受験生の皆様、こんにちは。
実務補習を全て終え、診断士の登録をヨダレを垂らしながら待ち続けているけーちゃんです。
いやあ、短いようで長いようで短かった実務補習!全て終了しました。
私の場合、7月、8月、9月の実務補習を受講しましたが真夏の暑い季節と相まって、情熱に満ちた、非常に充実した経験をすることができました。
実務補習については、私が投稿する際に毎回アイスブレイクとして現況報告させていただいていましたが、
全て終了したこと、また皆さんが二次試験を目前に控えていること方から、実務補習での経験について今回語らせていただこうかなと思い執筆しています!

2次試験直前で何故実務補習の話をするのか。
それは、受験生の皆様にモチベーションを上げて欲しいからです。
私は何年もかけて2次試験を受けましたが、合格までにそれはそれは苦しい思いをしながら勉強を進めていました。
2次試験については公式の解答も無く、出口の見えない学習を永遠と続けなければならないような錯覚に陥っていました。
時間もメンタルも蝕まれるこの時期に、二次試験合格後の貴重な体験についてお伝えすることで皆様のやる気を引き上げたいと思い、
今回のテーマ「実務補習はあなたの人生の中でかけがえの無いもの」についてお伝えしたいと思います。

目次

実務補習とは

診断士を目指されている方はある程度ご認識あるかと思いますが、改めて簡単に実務補習の概要についてご説明します。
詳しくは中小企業診断士のホームページをご参照ください。

まず、実務補習を受けなければならないか否かについて、1次試験合格後、養成課程に進むのでは無く2次試験に合格した方で診断士になりたい方は「ほぼ」必須で受けなければならない補習になります。
あえて「ほぼ」書いたのは理由があり、実務補習を受講する以外にも一応他の選択肢て診断士を登録することが可能です。
可能ですが、他の選択肢を取ったとしても一度は実務補習を受講しないと診断士登録の要件を満たすのは難しい思っていただいて良いかと思います。

実務補習の目的は「プロとしての中小企業支援を予行演習する」こととしています。具体的には、以下3つのゴールが想定されています。
①中小企業診断士として基本となる心構え・在り方を学ぶ
②経営支援に関わる知識の応用・知識を経験する
③経営支援の体験を通じて現場で必要なスキルを学ぶ

指導員による指導の元、5-6人の班を編成し実際に中小企業に対して診断をする中で上記の3つのゴールを達成していく形になります。
実務補習を15日受ければ晴れて診断士に登録できます。
私は、9月に実務補習を終えて直ぐに診断士登録申請をしました。恐らく11月ごろに登録されるのではないでしょうか。
もう少し!!ワクワクが止まらないです!!!

実務補習って大変なの?

受験生の皆様は、今は何と言っても2次試験をパスすることに全エネルギーを注ぎ込んでいることでしょう。
ましてや、筆記試験・口述試験に合格した後のことなんて考えたくもないと思います(笑)
今は、読み物として、勉強のモチベーション維持として読んでいただければと思います。

皆様も実務補習を受けないと診断士になれないことはご存じかと思います。
また、「実務補習って大変ってよく聞く・・・」と風の噂で聞いたことがあるかも知れません。

私は2次試験合格まで6年間かかったので、合格後のことについてそれはそれは何度も調べました(笑)
実務補習体験についても舐めるように読み漁ったのですが、実務補習は「キツイ・厳しい・帰れない」の3Kを謳っている方が非常に多いのです。
なので二次試験に合格しいざ実務補習を受けるとなった時に、憂鬱な気持ちになったのが昨日のことのように覚えています。

実務補習のスケジュールを簡単に説明すると、1日目に社長ヒアリング、2日目に提案の方向性をチームで検討、その後平日に報告書を作成し、翌土日にチームで報告書の内容を擦り合わせ、最終日に社長プレゼンするという非常にタイトなものになりますが、
高いお金を払って高々1,2週間で何か実のあるものを得られるのか、自分が成長できるのか、不安な気持ちで一杯でした。

実務補習を受けて本当に良かったなと思うこと

実際に3ヶ月受けてみて、受講前の私の大きな不安は杞憂となりました。
一言で表すと、実務補習は自分のこれまでの人生を振り返ってみてもかけがえの無い、非常に貴重な経験をすることが出来ました。
受講して良かった!!今でも本心からそう思っています。
何がそんなに良かったのか、言葉では言い表せないことも沢山ありますが大きく三つあります。

まず、「実務補習は全く3Kではない」ということについて。
これは個人差と運?もあるかも知れませんが、私の場合は3Kを感じことは全くありませんでした。
そもそも、実務補習の時間が17時までと決まっている会場が多く、時間になったら強制的に解散する必要があるため夜遅くまで残ることは必然的に出来ません。
チームによっては、その後喫茶店などに集まって議論の続きを行うケースがあると聞きましたが、私の場合3ヶ月間の実務補習で全日17時までに検討を終了し帰路についていました。
また、初日の社長ヒアリング準備や報告書作成などの個人ワークも全く苦ではなく、むしろ社長に良い提案をしたい!という思いがヒートアップし、
物凄く高いモチベーションで取り組むことができました。
こればっかりは、ケースバイケースと言われればそれまでかも知れませんが、過去の実務補習を踏まえて指導員内でもやっていいこと、やってはいけないことについて明確化している様です。
実務補習が生活の負担になることはないということをここで明言したいと思います。

続いて、「中小企業診断士人生を共にする、生涯の仲間に出会える」ことも実務補習の魅力だと思います。
受講生の皆さんと最初に名刺交換をするのですが、大企業所属の方から経営者まで本当に多種多様で優秀な方ばかりとご一緒させていただいて、初めは戦々恐々としていたのですが、
逆に様々な知識を有している皆さんと議論・会話することで多くの気づきを得ることができました。
また、「同じ釜の飯を食う」とまでは行きませんが、社長に良い提案をしたいという同じ思いで取り組むためチームメンバーの皆さんも非常に真剣で真面目です。
議論の最中においてやはり意見の相違や食い違いが起きる時もありましたが、皆さんそこは大人でした。
相手を尊重し、かつ譲れないところは持論で諭すことを心掛けており、本当に魅力的な人しかいませんでした。

今後の人生を一生共にしたいと思える方々にお会いでき、「なんて幸せな時を過ごせたのだろう」と常々思っています。
実務補習期間中だけでは勿体無いと思い、懇親会を開くなど定期的に会って近況報告をすることを誓い合いました。
今月も会う予定です。非常に楽しみです!!

最後に、これが私の中で最も実務補習を受講して良かったことになります。
それは、「短期間ではあったけどこれまで超えることの出来なかった壁を越え、自己成長に繋げることができた」ことです。
実務補習の期間は本当に短く、あっという間に時が過ぎ去ります。
実施内容も、高々二時間社長ヒアリングをして、ちょっとチームメンバー内で議論したら後は報告書を作成するだけです。
しかし、その高々の経験を経ることで飛躍的に成長できたことを実感しました。30歳後半に差し掛かった自分がそう思ったのです。恐らく受講生の皆さんがそう思ったはずです。
チーム内議論にしろ、個人ワークにしろ、社長に良い提案をするにはこれ以上に無いくらいに頭を使って、中小企業診断士試験勉強で学んだ知識を使って、アイデアを捻り出す必要があります。
自分が考えたことをチームメンバーに、指導員に、社長に伝えるために積極的にコミュニケーションを図る必要があります。
コミュニケーションは私の中で最も苦手なスキルで、正直これまで避けてきました。
しかし実務補習では否応なくやらなければいけません。それが年下だろうが年上だろうが関係ありません。
自分には無いスキルを高め、活用する必要があります。実務補習は全く苦ではありませんでしたが、疲れました。毎日へとへとになります。
それは、一生懸命良い提案をするために考え抜いたことも意味していると思います。
3ヶ月を経て、本当に成長したなと思います。実務でも今まで以上に議論の場で積極的に自分の考えを述べるようになりました。
30年間出来なかったことが、たった3ヶ月の実務補習で出来るようになったのです。
本当に凄い経験をしてしまったものだと思っています。

実務補習を受けることは本当に幸せなこと

すみません、今回ばかりは熱く語ってしまいました(笑)
6年かけて試験に合格したこと、それ自体本当に嬉しくて嬉しくて飛躍の年になったと思っています。
ただ、どこかで診断士として活躍をする未来が見えなくて、自分にどういったことが出来るのか分からなくて何となく悶々とした日々を過ごしていました。
そういった気持ちも、実務補習を受けてすっ飛んだどころか、自分の人生に一生刻まれる体験をすることができました。

実務補習は、2次試験を勝ち取った方へのご褒美です。
1年で受かろうが何十年かかろうが、2次試験に合格すれば受けることが出来ます。
一生に一度の人生の中でも非常に貴重な経験を出来ます。保証します!
是非、実務補習をモチベーションに筆記試験までの残りの日にちを過ごしていただければと思います。

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