二次試験の合格率アップ術、こっそり教えます

皆様、こんにちは!リットです。
前回の投稿はこちらです⇒二次試験の得点の秘密に迫る!│中小企業診断士合格アミーゴス (aas-clover.com)

二次試験を受験される皆様、本番に向けての勉強は捗っていますでしょうか?あと1か月半程度、まだまだやれることはいっぱいあるので頑張ってくださいね。でも二次試験の勉強って難しいですよね。公式回答があるわけでも無いし、自分が書いた答案がどのレベルにいるかもわからないし・・・

今回はそんな二次試験に向けての、誰でも簡単にできる合格率アップ術をこっそり教えてしまおうと思います!

合格率アップ術とは?

誰でもできる合格率アップ術? そんなのあったら誰も苦労せんわ、って思ってるそこのあなた!実はあるんです、そんな方法が。
ここでの肝は、「得点アップ術」ではなくあくまで「合格率アップ術」であるということ。

え?違いが分からないって?

前回の記事でも書きましたが、この二次試験は絶対評価ではなく相対評価の試験です。いわば、他の受験生と比べて順位的に上から合格できるという試験。なので、合格率を上げるための手段は、必ずしも得点を稼ぐだけではないということ。相対試験においては、「得点を減らさない」ということも充分、合格率アップに寄与するのです。

そしてそんな、誰でも簡単にできる「得点を減らさない」方法とは…

字を丁寧に書く」です!

 

は?それだけ?

そう、それだけです。

 

いや、分かりますよ?何言っちゃってんの、というあなたの気持ち。でもね、これ、実は滅茶苦茶大切なんです。

昨今の二次試験の実情を考える

何故、字を丁寧に書くことが大切か説明しましょう。まず、ここ最近の二次受験者数はこの資格の人気の上昇とともに急激に増えています。

平成30年には5000人に満たなかった二次試験受験者数が、令和3年度には8700人を超過しています。そして令和4年度も変わらず9000人近くの人が受験しています。つまりたった3~4年で受験者数は約1.8倍に増えていることになります。

一方、この手の国家資格試験の採点方法は、3~4年の間にそう簡単に変えられないと思われます。そうなると、一気に増えた受験者の採点を何とか処理しようとすると、時間を延ばすしかないですよね。

現に、平成30年の筆記試験合格者の発表は12月25日でした。試験日は10月21日だったので、仮に、試験日翌日の10月22日~12月20日までの間で採点をすると5000人分を61日間で採点するわけです。※発表までの5日間は合格者数の調整、事務処理、手続き等の予備期間と仮定しています。

このことから平成30年では1日に(一事例あたり)81人分を採点すればよかったわけです。

 

一方、昨年の令和4年の筆記試験は試験日が10月30日、合格者の発表は年明けの1月12日でした。仮に10/31~1/7を採点期間とすると、その間69日。

いやー、平成30年より8日間伸びてる。良かった良かった。・・・とはなりませんよね。この8日間の猶予を以て、増加した約4000人分の答案を捌いているということになります。

いやいや、全然無理っしょ…

8700人の採点を単純に69日間で捌くとした場合、1日あたりに採点しなければならない(一事例あたりの)答案は約126人分です。

採点者が採点にかけられる時間は1日にどれくらいでしょうか。採点者も人間ですからご飯も食べますしお風呂にも入ります。トイレ休憩だって必要です。何より睡眠は絶対に取りますね。そうすると、どんなに頑張っても1日あたり12時間くらいでしょうか。(それでも12時間労働を68日間連続は現実的ではないですが)

ちなみに、この単純計算では大晦日も正月も関係ありません。

そのブラック企業顔負けの採点スケジュールを行っても、一つあたりの答案にかけられる採点時間は5分程度

 

いいですか?

上記のような、狂気の採点スケージュールであったとしてもひとりの答案を5分で採点しなければならないんです。一問あたりじゃないですよ?問1~問5までのすべてを5分で採点するんです。しかも12時間69日間ずーーーーーーっと同じペースで。(まあこの計算は採点者が1人であることが前提の計算ですけどね。)

実際、採点者は1人ではなく複数人で行っているという説もありますが、その場合は、不公平が発生しないようにダブルチェックが必要になってきます。
そうすると、採点者が複数人いたところで、結局一人当たりの延べ工数と採点時間はそんなに変わらないのではないでしょうか。

 

二次試験で心掛けるべきこと

と、まあ、とりあえずざっくりと採点についてを妄想してみましたが、採点者が滅茶苦茶大変で、且つ、1つあたりの答案をそんなにじっくり見ている時間が無いのは間違いないと推測できます。

そうなると得点を取るのに必要なのは何なのか。ここで話は元に戻りますが、まず読める字であることが大前提です。9000枚採点しなければならないのに、殴り書きされているような答案は、どんなに素晴らしい内容が書かれていたとしても、字が汚い時点で見もされ無いのではないでしょうか。というか、時間をかけて読んでいられない。

つまり、字を丁寧に書くことはいい答案を作る以上に大切だということです。何も、書道家ばりの綺麗な字を書けと言ってるわけではありません。人が読める丁寧な字を書きましょう、というだけです。

 

長々と書いてきてこんな結論か、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これ、実際本番になると結構難しいんですよ?

だって80分で与件文を読んで、設問解釈して、マーカー引いて、骨子作って、回答用紙に落とし込んで、ってやってると全然時間が足りません。そして、一度書いた解答をもし書き直そうとしたら丁寧に消しゴムで消して、また書いて・・・

その足りない時間で焦りもある中、丁寧に字を書くことがどれだけ難しいか

ある程度このことを意識していた私でも、80分という時間制がある本番ではかなり焦ってしまい、読みにくくなっていた字も結構あったと思います。

最後に

説教臭くなってしまいますが、記述式の試験はあくまで人が採点するものです。(時代的にはAIが採点する日も近いのか?)

採点する方に気持ちよく採点してもらう為にできる限り丁寧で読み易い字を書く、というのは人のことを想った行動です。事例の社長の想いに寄り添うのと同じで、採点してもらう方のことを考えて丁寧に字を書くという診断士にとっては当たり前の行動がとれるように心掛けたいですね。

是非、字を丁寧に書いて不合格リスクを最小限に止めて、合格を掴んでください!

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