診断士二次試験に向けて業務時間の有効活用

お久しぶりです。チューヤンでございます。9月も下旬にさしかかり二次試験の過去問演習もぼちぼち進んだ頃だと思います。当ブログでも色々なライターの方々が勉強法について書かれておりますので、行き詰まることがあれば検索いただければ何かしらのヒントがあるのではないかなと感じます。日々机に向かって勉強することにはだいぶ疲れてきたと思いますので、本日は皆さんが勉強できない業務時間を二次試験に役立つ時間に変換する方法をお届けしようと思います。

目次

「誤解無く伝わる日本語」が書けていますか?

二次試験の学習において多くの人が難しさを感じる部分に文字数制限があると思います。40字から100字程度で端的に正確に解答を作成することが求められます。文字数の少ない言葉選びや箇条書きといった書き方のテクニックもあると思いますが、明確に誤解無く伝わる1文を書くためのロジカルライティングスキルを鍛える必要があるのかなと感じます。私はこのスキルが未熟だった(感覚では平均よりだいぶ低い・・・)ため、数年前にコンサル業界に転職した際に徹底的に鍛えられました。そのお陰で診断士二次試験では少し周囲より楽に取り組めたと思います。とはいえ、今からロジカルライティングの本を読みかじって試験勉強に関係のないアウトプットを訓練する時間は無いと思いますので、業務時間の中でその感覚を鍛える方法をお伝えします。

それは社内で誰かの作った資料に(こっそり)ツッコミを入れてみることです。日々の会議資料やお客様資料の中で、報告や提案をしている項目が多かれ少なかれあると思います。そこを診断士試験の採点者のつもりで見てみてください。多くの文はツッコミどころが満載、むしろキレイな文に出会えればラッキーくらいの確率だと想定されます。残念ながら後輩ならまだしも先輩・上司でさえ・・・なんてことも稀ではないと思います。全然ツッコミどころなんてないよ!って思った方は①超優秀な社員が溢れる会社にお勤めか、②客観視ができていないかのどちらかだと思います。①だった場合、相当恵まれた環境です。その環境を活かしてどんどん他の人の文を見て分析してスキルを盗みましょう。②の場合、「同僚・業界人」としてその資料を見ている可能性が高いです。何も知らない第三者になり切れていないので、業界の人しか伝わらない文章が「わかりやすい日本語」だと感じてしまっていないでしょうか。中学生くらいの子供もしくは業界のことを知らない知人の立場で見てみると気づきは多いと思います。

さて、どんなツッコミを入れるかというと、以下の3点を意識してみましょう。

  • 主語は明確か
    ⇒身内なら当たり前だからと省かれていませんか?
  • 因果が明確か
    ⇒原因にはちゃんと事実を使っていますか?
  • 資料の目的を達成しているか
    ⇒報告しているはずなのに意見を書いていませんか?

たぶん二次試験の勉強をしている最中はめちゃくちゃ意識している項目ですよね?皆さんが意識しないとできないということは、中小企業診断士を目指していない方々のほとんどできていないはずなんです。二次試験の試験官は当然ながら皆さんの解答を客観的に採点します。ですので、見る人によっては受け取り方の違う書き方は「わかりにくい解答」と捉えられてしまいます。この辺が国語の試験と言われてしまう理由かもしれませんが、訓練しないと案外「誤解無く伝わる日本語」というのは書けないものです。

もし資料を作ったのが自分の部下で自分が指導する立場にあり状況が許すなら、実際にツッコミを入れて資料を直すのが一番いい練習になるのですが、なかなかそういう状況にはならないと思いますのでツッコミはこっそりでいいです。自分が書くならこう直す、こういう表現があいまいである、とツッコミを入れることで自分のアウトプットも整っていくはずです。二次試験は時間との勝負でもあります。短時間で解答を整理して既定の文字数にまとめるには慣れが必要です。机に向かって二次試験勉強をできない業務時間でも文章を書くポイントを脳に定着させる訓練はできます。二次試験の問題に向かい合った今だからこそできる訓練です、ここからもう一段レベルアップを図りましょう!

おわりに

先日バスケのワールドカップをテレビで観ておりました。中年の私としてはチーム最年長33歳の比江島選手がベネズエラ戦の第4Q でスリーポイントを連発して決めていたのには感動を覚えました。体力的には20代の若手に劣る部分はある中で、フラフラになりながらもどんな位置からでもスリーポイントシュートを決める姿は「比江島タイム」と絶賛されています。いわゆる「ゾーン」的なものなんでしょうけど試験でも「ゾーン」があると思ってます。何かわからんけどきっとこれが正解って直感が降りてきませんか?暗記系のテストでは難しいと思うんですが、記述系・論理系の試験だと何かこういう勘のようなものがあると思うんです。それまでの練習の賜物なのでゾーンを期待して勉強をサボれるわけじゃないですが、ギリギリの点数で受かってる時ってこういう力が働いてるんじゃないかと感じます。あきらめず最後まで駆け抜けたものにしか幸運は訪れないと信じてがんばってください!
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