お久しぶりです、チューヤンでございます。2週間ほど経ってしまいましたが、改めまして中小企業診断士二次試験を受験された皆様、お疲れさまでした!他のブログ担当も書いていますが、まずは再現答案を作ることによって自分の1年間の努力を供養してあげましょう。12月にはX(旧twitter)内で勝手に開催される再現答案採点サポートの結果報告大会に参加したり、閲覧したりしながら一喜一憂するのもまた一興。ただ日々モヤモヤして過ごすのはシンプルに時間の無駄なので、こういう時は次のことを考えて過ごすのはいかがでしょうか?ということで今回は中小企業診断士と診断士業界でよくお会いする他士業を比較してみたいと思います。。晴れて中小企業診断士になることができた人は、ダブルライセンスを目指すか?というきっかけとして、残念ながらなれなかった人は診断士を目指すのか、他士業へと路線を変えていくのか再検討するきっかけになればいいかなと思っています。
中小企業診断士は圧倒的に副業思考が多い
中小企業診断士を目指そう!って思ったきっかけは皆さんそれぞれ違うと思うのですが、いくつかの国家資格の中から選択された方が多いのではないでしょうか。ちなみに私の当時の思考回路はこんな感じ。
①社内で副業を始めたという話を聞き副業に興味が沸く
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②それなりのコスパで稼ぐには資格業務が良さそう
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③「資格 難易度 年収」で検索
引用:資格の平均年収を比較【難関国家資格の費用対効果をランキングで紹介】 – 資格の情報サイト 資格プラットフォーム (shikakusougou.com)
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④勉強1,000時間くらいだと社労士、中小企業診断士、行政書士あたりかな
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⑤本業がコンサルだし一番面白そうだからとりあえず中小企業診断士の勉強してみるか!
って感じです。実際のところ診断士界隈の方にお会いすると、社労士、行政書士のダブルライセンスの方はそれなりにいらっしゃいますね。ダブルライセンスの方は当然ながら独立開業の方が多いですが、私のように最初の士業ライセンスとして中小企業診断士を選ばれている方のほとんどが副業/兼業目的で、いわゆる企業内診断士をやっています。その中で数年内に独立をしよう!って考えている人は肌感覚で5%、200人中10名いるかいないかって感じでした。もともとの目的が昇進や転職、自己研鑽って感じの方が多く、資格取得1年以内で副業として収入を得ているって方も30%いないかなって感覚です。私が勉強をし始めた2021年はコロナ禍真っ只中でテレワークが正義って感じでしたが、2023年時点多くの会社が出社推奨、義務化に舵を切っているので副業もまた一服感が出てしまうかもしれません。そういう点では、あと2-3年は補助金業務は続きそうなので現在副業OKの会社でお勤めの方で来年診断士になれる方はラッキーかもしれませんね。
中小企業診断士は資格で稼ごうとしていない?
上の表では中小企業診断士の平均年収600万円と記載されています。この手の情報は毎回思うんですが、どんな母集団を指して平均と言っているのか・・・。中小企業診断士の場合、平均600万円と算出されるパターンは2つあると私は考えます。
①全く資格で稼いでいない年収0万円の大多数と、独立開業して1,000万円以上の方との平均
②独立していない人の本業の年収も加味して年収を計算した場合の平均
私の周囲の企業内診断士の方々は大手上場企業、そのグループ企業等の有名企業にお勤めの方が大半を占めているので、②のパターンの通り若い方々も含めても本業の平均年収も加味して考えると平均年収600万円くらいありそうな気はします。そのため多くの企業内診断士の方々は本業が安定して世の中の平均収入以上なので、中小企業診断士としての収入にあまり貪欲でないということが考えられます。実際にネット上の検索ワードを調べてみても以下の通りです。
引用:ラッコキーワード|無料のキーワード分析ツール(サジェスト・共起語・月間検索数など) (related-keywords.com)
お気づきでしょうか?中小企業診断士だけランキング内に「年収」というキーワードが無いんです。どの資格も受験生が調べることが多いようで試験、難易度、勉強時間っていうキーワードは他士業と共通なんですが、年収ってキーワードだけ検索されていないんですよ。実態として比較している社労士、行政書士、税理士には需要のある独占業務がしっかり確保されていますが、中小企業診断士にはありません。そういう背景でも診断士業界に人が集まるのは、稼げるかどうかとは関係ない理由で中小企業診断士を目指される方が多いのかなと感じました。
おわりに
合格率や勉強時間と資格で稼げる年収を比較すると、正直言って中小企業診断士は他士業よりコスパは悪いと思います。ですが、副業という目線と様々な大企業にいるメンバーとの交流を加味するとステップアップの資格としては魅力度が高い気はします。これから受験を検討される方、来年1次試験から再チャレンジの方は何故の中小企業診断士になるのか?というところを他士業としっかり比較検討いただくとハッピーな診断士ライフを体験できると思います。診断士になっても、リトライするにしても勉強・学びは続いていきます。この1年で培った「勉強癖」は風化させずに残しておくと一番の財産になるかもしれませんね。
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