はじめに
前回の記事、「わたしが診断士になろうと思った理由と1.5か年計画」では、2次試験までを見通した計画の必要性があることをお伝えさせていただきました。今回みなさまにお伝えしたいのは、計画を実行していく上で「戦略的に有給休暇を活用しましょう」というお話です。受験生のみなさまの中には、「合格したらできるだけ早く診断士として活躍したい!」という方もいると思いますので、試験だけでなく試験後も含めてお伝えできればと思います。わたしは今年の2次試験に合格した後、2月・3月の15日間の実務補習コースを受け、”ほぼ”最短コースで中小企業診断士の登録を受けられましたので、ご参考になれば幸いです。
1次試験前
1次試験は暗記に近い科目があるため、直前期の詰め込みが非常に有効です。前日や前々日に有給を取ることで、詰め込みを行うことができます。今年の1次試験は8月3日(土)、8月4日(日)の2日間を予定していますが、8月2日(金)はできれば有給を取っておきたいです。当然詰め込みとして、というところもあるのですが1次試験は真夏に行われます。試験の前日、猛暑の中、満員電車に乗り、熱いアスファルトの上を歩き、仕事をこなし、また満員電車に乗る、といった一日を過ごしてしまっては、間違いなくベストコンディションで試験に臨むことはできません。そういった意味でも前日の有給はおすすめしたいです。みなさまのお仕事の状況にもよると思いますが、2日前に最後の詰め込みをし、前日はゆっくり身体を休ませて持ち物を確認する、といった過ごし方がおすすめです。ですので、できれば2日間の有給は確保したいところです。
2次試験前
2次試験は毎年日曜日に行われています。カレンダー通りの勤務体系の方であれば、自ずと前日はお休みになります。わたしの場合、2次試験の前は水曜日~金曜日まで有給を取りました。当然最後の追い込みを掛ける、といった部分もあるのですがほとんどコンディショニングのために有給を取ることにしました。2次試験は知識や思考力、論理力が問われる試験ですが、実は体力と集中力がどれだけ保てるかも重要になってきます。特に事例Ⅳはまさにその最たる例です。試験を迎えるまでに十分に勉強を積み重ねてきた人が、仮に試験に落ちてしまうのだとしたら、それは体力と集中力が維持できないコンディションになってしまうからだと考えます。そうです、風邪を引かない・体調を崩さないということが本当に重要なのです。もし家族以外の誰とも会わなければ、風邪の菌をもらうリスクも低減されます。わたしの場合は体調不良リスクを限りなく抑えるために、3日間の有給を確保しました。
口述試験前
晴れて2次試験に合格すると、後は口述試験を残すのみです。口述試験は不合格者が毎年一桁なので、落ちる可能性は低い試験だと言えます。もちろん対策は必要ですが、すごく何かをやらなければならないということではないです。大事なのは、「会場に行くこと」「遅刻しないこと」「声が出せること」です。事前に有給を取って対策する必要はないと思いますが、飲み会やカラオケには注意が必要です。
2次試験合格後~実務補習
2次試験に合格すると、15日以上の実務補習、もしくは実務従事を行うことで中小企業診断士登録を申請することができます。実務補習では1クールの初日と最終日は企業に訪問することが多いです。今年度から変更があるのでどういったスケジューリングになるのかまだわからない部分はありますが、わたしの場合では15日中6日が平日だったため6日間の有給を取りました。
まとめ
最後にまとめです。実際今回の記事のとおりに有給を取るとすると、11日間有給を消化することになります。当然中小企業診断士試験以外にも有給を使うこともあると思いますので、他の予定や夏休み、年末年始の予定を踏まえて、有給活用の見通しを立ててみてはいかがでしょうか。