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わたしの再現答案リアル解説(R05事例1 61点) すみだ

本日解説するわたしの再現答案はこちらです(R05年度事例1 61点) すみだ

こんにちは、すみだです。
今回からわたしの再現答案についてご紹介させて頂きます。まず事例1(61点)からです。

R5事例1の特徴

R5事例1と対峙したとき、まずは与件文の長さに驚いた記憶があります。例年の与件文の長さだと、3ページ目の半分くらいで終わっていることが多いと思うのですが、この年は4ページ目まで与件文が食い込んでいました。またこの年は初めてPMI(ポスト・マージャー・インテグレーション-M&A後の統合プロセス)がテーマとなっており、問題文を見たときにやり切れるかどうか不安になりました。不安にはなったものの、与件文に必ず解答根拠があるはず、と考えまずは与件文と向き合うことにしました。

試験が終わってから

直後の感想としては、そこそこ行けたんじゃないのかなと思いましたが、X上で他の方の解答を見ているうちに第4問が大滑りしていることがわかり自信喪失しました。その後再現答案採点サービスに出したところ、概ねA判定を頂き、実際の結果としてもぎりぎりA評価を得ることができました。

各問題の振り返り

第1問(配点20点)

統合前の A 社における①強みと②弱みについて、それぞれ 30 字以内で述べよ。

【解答】
強み
相互扶助の精神と自主性の高い風土で商品とサービスの質が高い。
弱み
①原材料の仕入れが不安定で②新規顧客開拓不足である。

強みとして表現されていることは与件文にいくつかありました。例えば第2段落の「コシの強い蕎麦」や今回の記述に入れている「相互扶助の精神」を書くに至った「チームとして相互に助け合う土壌」(第8段落)などです。本問で一番気を付けていたのは、これが事例Ⅰ」であるということです。事例Ⅰのテーマは組織・人事であり、このテーマに沿って解答する必要があります。また第1問の強み・弱みの解答は、シンプルな問いでありながら非常に重要な位置づけになっています。第1問での解答内容は、第2問以降の解答内容と一貫性が取れている必要があるからです。そういった意味でテーマを外してはいけない問題と考えます。今回のA社は表面的な強みとしては商品やサービスの質の高さなのですが、その背景には組織風土があります。文字数の制限は厳しかったですが、背景をしっかりと表現することに留意しました。

第2問(配点20点)

A社の現経営者は、先代経営者と比べてどのような戦略上の差別化を行ってきたか、かつその狙いは何か。100字以内で述べよ。

【解答】
先代は総花的なメニューでまちの食堂としての役割を狙ったが、現経営者は競合台頭による競争激化の中で標的をファミリー層に絞り、蕎麦に資源を集中し差別化を図った。狙いは、価格競争回避による安定的な利益確保。

今振り返ってみて、解答の方向性としては大きく間違ってはいないのかなと思うものの、解答要素が足りなかったことが反省点です。「選択と集中」であったり、ターゲット層を絞り込むことであったりがこの記述では差別化の内容として表現されているのですが、与件文ではサービス内容など他にも差別化の内容が散りばめられており、その部分を盛り込めなかったことでそこまで得点は伸びなかったのではないかと思います。

第3問(配点20点)

A社経営者は、経営統合に先立って、X社のどのような点に留意するべきか。100字以内で助言せよ。

【解答】
留意点は①統合後の待遇についてX社社員にA社長自ら説明し士気の低下を防ぐ事②オペレーションを見直し業務負荷を軽減し、離職率を低減する事③競争激化により売上低迷している為競合と差別化を図り売上改善すること。

第3問、第4問と続いて問題文に「経営統合」という記述が出てきます。初見では正直慌てましたが、落ち着いて問題を見直してみると、本問で問われているのはX社の課題だと認識することができます。与件文から適切に引用してまとめることで及第点の解答になるのではないかと思います。

第4問(配点40点)

A社とX社の経営統合過程のマネジメントについて、以下の設問に答えよ。
(設問1 )
 どのように組織の統合を進めていくべきか。80字以内で助言せよ。
(設問2 )
 今後、どのような事業を展開していくべきか。競争戦略や成長戦略の観点から100字以内で助言せよ。

(設問1)
【解答】
①横断的な人材配置で相互扶助の精神や自主性の高い風土等A社の企業文化を浸透させ②会社の目指す方向を共有し、共通目的による貢献意欲を喚起する。
(設問2)

【解答】
成長戦略の観点は、①自分の店を持ちたい社員に対しのれん分けを行いA社ブランドの拡大を図る事②A社とX社でシナジーを発揮し顧客開拓。競争戦略は、A社の接客力とX社の仕入力を活用し更なる高付加価値化を推進。

まず(設問1)ですが、「組織の統合」に対してのアプローチが正直思いつきませんでした。ないなりに考えたこととしては、第3問で整理した課題を解決することバーナード先生の組織の3要素である「共通目的」「貢献意欲」「コミュニケーション」です。接客リーダーにX店を任せることなど到底思いつかず。。。続いて(設問2)ですが、一番の反省点としては「成長戦略」「競争戦略」が認識できていないことです。成長戦略と言われて想起できなければならないのは、アンゾフの成長マトリクスですね。冷静になればわかるものの、試験会場ではまったく考えられなかったです。私は接客リーダーにのれん分けすることで成長させるというやや飛躍した解答をしてしまいました。次に競争戦略と言われて想起できないといけないのはポーターですね。こちらについても明確に「差別化戦略」と述べることができていませんでした。

さいごに

第4問がいい例ですが、本試験では予想だにしない問題が出てきます。月並みですが、できることは解答欄を埋めることです。そしてできる限り1次試験の知識と与件文を踏まえることで、大外れはしないのだと思います。空欄とアイデア的な解答を避けることで、何とか可能性をつなぐことができるはずです。

第2回 2次公開模試(9/14、15、16開催)

真に受ける価値がある模試を提供するために、問題作成から採点システム、採点方法まで、数々の工夫を凝らした2次試験対策 公開模試を実施します。

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