本日解説するわたしの再現答案はこちらです(R05年度事例2 60点) モーニング
はじめに
おはようございます。『モーニング。』です。
週末の1次試験はいかがだったでしょうか?熱中症アラートが出るほどの暑い日が続き、試験会場に行くだけで汗だくだったと思います💦そんな状況の中でも、これまでの頑張りを発揮できたことを祈っております。
さて、この中小企業診断士試験では、1次試験の結果が届く前にやらなくてはならないことがあります。それは、1次試験の自己採点と2次試験に向けた準備です。
1次試験は選択問題で6割という合格ラインも明確なので、自己採点で合否が分かりますよね。(マークミスさえなければ💦)見事1次試験の合格を勝ち取ることができた方は、早速2次試験の準備に取り掛かりましょう!10月末まで3か月弱しかありませんが、1次試験終了後から取り組んでも間に合いますので、大丈夫です。
勉強時間や勉強する教材、勉強スケジュールなど、まずは2次試験合格のための戦略を立てましょう。特に”ふぞろい”などの教材は売り切れてしまう可能性があるので、まだ購入されていない方はすぐに買った方がいいですよ。
※おすすめの勉強方法については前回の記事で紹介していますので、ぜひご確認ください。
今回は前回に続き、2次試験の事例Ⅱ(マーケティング)について解説します。僕の当日の四苦八苦をぜひご参考にしていただければと思います。
(参考)過去の記事は以下から。
▪【中小企業診断士までの道のり(自己紹介)】https://www.aas-clover.com/tokyoblog/13228
▪【運営管理】オススメの勉強方法と語呂合わせhttps://www.aas-clover.com/tokyoblog/14157
▪【中小企業経営・政策】オススメの勉強方法と語呂合わせhttps://www.aas-clover.com/tokyoblog/14338
▪わたしの再現答案リアル解説(R05事例1 59点) モーニングhttps://www.aas-clover.com/tokyoblog/14246
2次試験の教材リスト
今回は、僕が2次試験の勉強に使った教材について、特徴と合わせてオススメをご紹介します。ちなみに、前回のブログでもご紹介しましたが、僕は2次試験の勉強は1次試験終了後から開始して(教材もそこから集めて)、ほぼ毎朝過去問1問解くのと、空き時間に事例Ⅳの計算問題を解いていました。
モーニング。ポイント その1
独学者の過去問自己採点に「ふぞろい」は必須。最初は得点になるキーワードをかけなかったり、時間内に書ききれないこともありますが、過去問を解いていくうちにコツをつかめてきます。
ただし、ふぞろい採点での注意点も!!キーワードだけ書けば、ふぞろいでは得点になってしまいますが、実際には解答の論理も非常に重要な要素。その点でも模擬試験は重要なコンテンツです。
本番80分の戦い方(事例Ⅱ)
事例Ⅰでもご紹介しましたが、僕は寺嶋直史先生の『解き方の黄金手順』をベースに、ふぞろいなど他の情報や過去問を解きながら自分なりの解答スタンスを確立していきました。以下に事例Ⅱの解答手順を紹介します。
<作業パート:与件読解、情報整理・見える化>
【手順①】準備(2分)
・受験番号を間違いのないように記入
・メモを書きやすく・見やすくするために、問題用紙の1枚目のホチキスを外す
・与件文の冒頭を読んで、何の会社か把握
・与件文の段落に番号を赤ボールペンで記入
・切り離した問題用紙の白紙ページに、設問のレイヤー分けするためのピラミッドとヒントとなるメモを赤ボールペンでメモ(下記)
➡(当日の所感)スポーツ用品店きたー。子供減ってるし、スポーツ人口減少の中での生き残り戦略は、地域との関係性強化とかSNS活用とかいろいろとありそう。自社の経営資源をしっかりと抑えてこう。
【手順②】設問解釈(8分)
・まずは設問から読む
・この段階では問われているポイント(分析、助言・提案など)や注意する観点(時点、対象、字数など)を赤ボールペンでチェックする
・それぞれの設問がメモしたピラミッドのレイヤーのどこに相当するか赤ボールペンで記入する(下記右側)
・解答する順番もイメージしておく
➡(当日の所感)第2~4問で4Pの具体的な内容を問われているな。与件に記載の内容を解答に落とし込まないと。第2問は「新しいプライシングの流れ」とあるな。サブスクとかメルカリのようなシェアリングサービスかな。アイデアはいろいろ思い浮かぶけど、ポエムにならないように、社長の想いに寄りそった助言をしないと。
【手順③】与件文読解(15分)
・1回目の与件文読解
・SWOTに相当する表現を赤ボールペンでチェックする
・同時に特徴的な表現(とりわけ・・など)や時期や距離、人数などの数字も赤ボールペンでチェックする
・特に、事例Ⅱにおいては、競合他社との差別化要素になる記載や地域・顧客との関係性強化、自社の強みを与件からしっかりと拾えるようにチェックが必要
➡(当日の所感)競合社会人野球チームに住民の野球熱か、スポーツ用品店だけど、野球が軸だな。小中学校との関係性も強みの一つ。大型スポーツ用品量販店が最大のライバルで、これまでの自社の強みを活かした差別化とICT企業勤務の2代目社長の強みを活かした今後の戦略が重要だ。
モーニング。ポイント その2
事例Ⅱのマーケティングには、3C、STP+4P、ブランド戦略(ライン拡張・ブランド拡張・マルチブランド・新ブランド)など、様々なフレームワークが活用できます。
さらに、中小企業診断士2次試験ならではのフレームワークとして、以下のようなものもありますのでご参考に。
・ジオ・デモ・サイコ:顧客ターゲットの属性ジオ(地理的属性)、デモ(人口動態)、サイコ(心理的属性)
・サチカニ:解答の要素に必要な材料(差別化・地域繁栄・関係性強化・ニーズ対応)
・ダナドコ:誰に・何を・どのように・効果は?
➡これらを用いながら、各設問の最終目標(売上拡大とかCS向上とか)とその道筋(上記の材料)を考えると、得点UPにつながります。
【手順④】設問と与件文の関連付け(10分)
・設問ごとにマーカーに色を決めておき、設問に記載された解答のポイントにマーカーを引く(マーカーは6色用紙しておく)
・2回目の与件文読解で設問に対応する箇所に同じ色のマーカーを引く(例えば、第1問と第3問で解答要素が同じになるなど、設問間で要素が重複する場合は、与件文に複数色のマーカーを引いてもOK)
・切り離した問題用紙の白紙ページに適宜1次試験の知識など解答に必要な要素を整理してメモ書きしておく
➡(当日の所感)問題数は4問で、1つの配点が大きいからじっくり考えないと。特に第2問はプライシングについて問われているけど、与件にヒントは少ないな。サブスクやシェアリングは与件では全く触れられてないけど、設問で「新しいプライシングの流れ」とあるから解答に使っていいんだよな~。でも、これまでの過去問の傾向とは違う。ひっかけ??悩ましい・・・
モーニングポイント その3
ここまでで、SWOT、設問で問われていること、与件文に記載された解答の要素が、問題用紙上で見える化された状態になっている。
<思考パート:解答の組み立て・作成>
【手順⑤】解答イメージ作成・設問間の解答書き分け(15分)
・設問で問われているレイヤーを意識しながら、作業パートで情報整理したメモ等を見て、解答に必要なキーワードを追加し、解答のイメージを作る(この段階で解答のイメージがつかない場合は難易度が高いと判断して、解答の優先順位を落としてOK。60点を取ることが大切。)
・どの設問でどの要素を使って解答するかもこの段階で決めておく
➡(当日の所感)解答順序は2→3→4→1にしよう。
第2問:与件にはないけど、サブスクとシェアリング両方の要素を取り入れよう。ダナドコを意識して解答を作成。
第3問:ダナドコを意識して、プロモーションとイベントの観点を取り入れた解答にしよう。学校や野球チーム、地域との関係も組み込めそう。女子軟式野球チームのメンバー獲得に貢献して、最終的には自社の新規顧客にも繋げたい。
第4問:長期的な視点ということを忘れずに。やはりSNSはきたな。ダナドコで解答を作成して、HPとSNSを中心に差別化になる要素を織り込んで解答を作ろう。
第1問:これまでの解答を踏まえて、つながりがある要素を抽出しよう。3Cまとめて150字だけど、自社のボリュームが多めになるように、競合はコンパクトにしよう。自社は強みと弱みを忘れずに記載。多面的な観点が大切。
【手順⑥】解答作成(25分)
・解答イメージを基に、解答用紙に解答を記入する
➡(当日の所感)事例Ⅰに比べるとそれぞれの設問でうまくまとまって書けたかな。
【手順⑦】見直し(5分)
・誤字脱字や解答文だけを読んで意味が通じるか、論理破綻していないかチェック
・最後に受験番号ももう一度チェック
➡(当日の所感)時間も余ったし、誤字脱字がないようにしっかりと見直そう。
試験終了後の手ごたえ・感触
与件に全く触れられていないサブスクとシェアリングはどっちに出るんだろう。でも設問の意図からして明らかに答えさせるような感じだったし、サブスクくらい知ってるよねってことなのかな。
・・・休み時間のざわざわタイムでは「サブスク書けなかった~」とか、「サブスクでいいの?」とかって会話が漏れ聞こえてきました。みんな気になるところは同じだったんですね。
2つ目の試験ということで、少し落ち着きも取り戻して対応することができたかなとちょっとホッとした状態でお昼休みを迎えることができました。
お昼は食べ過ぎで、与件読んで眠くならないように、サラダとサラダチキンとコーヒー、あとブドウ糖を摂取するためにラムネを用意してきました。
モーニング。ポイント その4(コラム)
『脳の活性化のために摂取すべきものはチョコレート?』
「糖質を取った方がいい」という話をよく聞くと思います。僕もそれでチョコレートを食べるようにしていました。
実は、この糖質もう少し丁寧な理解が必要です。
脳のエネルギーになるのは”ブドウ糖”(正式にはグルロース)。なので、糖質を取った方がいいというのは正解。ただし、一度にたくさん摂取すると血糖値が急上昇し、眠気を感じるので注意が必要です。
また、ブドウ糖を摂取するにはラムネがオススメ。ラムネはブドウ糖の塊なので、休憩のたびに2~3粒食べるといいでしょう。
一方で、糖質のイメージの強いチョコレート。カカオのポリフェノールが良い効果をもたらしますが、普通の甘いチョコレートの主成分は砂糖。この砂糖はブドウ糖と果糖からなるものなので、ラムネのような即効性はないみたいです。
➡つまり、脳の活性化のために、休憩中に摂取すべきは”ラムネ”なのです。
おわりに
以上、いかがだったでしょうか?
今回は2次試験の「事例Ⅱ マーケティング」の解答解説についてご紹介させていただきました。
1つでも、あなたの参考になるところがありましたら、幸いです。
次回は「事例Ⅲ 運営管理」の解答解説をご紹介する予定です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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