受験のきっかけやモチベーションは多面的に持っておこう(くろのゆ)

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はじめに

くろのゆです。本日もお読みいただき、ありがとうございます。

気温も上がり、湿度も高まって過ごしにくい時期が続きますね。試験勉強に臨まれている方も、気持ちが乗りにくいと感じられているかもしれません。こういうタイミングでこそ、一度ご自身のモチベーションを見つめなおしてみるのもよいのではないでしょうか。

そこで今回は、私が診断士を目指したきっかけについて、紹介したいと思います。

①周囲の診断士の存在

私が前職で勤めていたシンクタンクでは、診断士資格を持ったベテラン社員の方が何人か在籍していました。彼らは主に日本の中小企業の海外への事業展開を支援する仕事に就いていました。私は隣の部署にいてそのような案件にかかわることはなかったのですが、よく彼らの海外出張の話を聞かせてもらっていたものです。

そこでの仕事は、東南アジアの某国の田舎の川に小型の水力発電設備を設置したり、中央アジアの鉄道敷設現場の工事に同行したりといった内容でした。コンサルタントというより、支援先のパートナーとして額に汗して泥臭く仕事をすることの面白さ、診断士としてのキャリアの積み方によっては、海外での仕事のチャンスもあるということは、とても魅力的に映りました。

さらに言えば、私の父も診断士です。半分現役を引退していますが、今でも様々なチャネルから相談を受けて企業への診断や助言に携わっています。

このように身近に資格保有者が多くいたことで、自然と「まぁ取っておこうかな」くらいの気持ちになりました。もちろん、そうそう軽い気持ちで合格できるものではありませんでしたが…。

ちなみに、彼らの診断士としての仕事についても、取材の上いずれ取り上げたいと思います。

②当時の仕事との重なり・企業経営についての学び

2つ目の理由は、今勤めているコンサルティング会社で、地域活性化の観点から中小零細企業への経営支援にかかわる機会を得たことです。主に東北地方の建設測量会社やメーカーなど、地元密着型の中小企業の事業開発や、販路開拓・営業など様々な経営課題の解決に2年ほど関わりました。

それまでコンサルタントとして、大手企業向け・中央省庁向けの仕事をしてきました。大企業や官公庁向けのプロジェクトでは、カウンターパートにせいぜい事業部長クラスの方が多く、事業自体の成否に関心はあっても、会社の行く末や資金繰りにまで踏み込んだ議論をすることはほとんどありませんでした。

一方、中小企業向けの支援では、社長や役員クラスとひざ詰めで会話しながら、現地の工場に足を運んだり、商談先を探してきて商談に同行したりと、かなり濃い関係性の下で働いてきました。会社の意思決定に関わる人と接する機会が圧倒的に多く、もちろん責任も大きくチャレンジングでありつつも、刺激を受けて成長できる機会であったことは間違いありません。

せっかくこのような機会を得たからには、しっかり理論も含めて勉強したい、形として残る資格を取りたいと考えるようになりました。これが2つ目のきっかけです。

③将来やりたいこととの接続

3つ目は、診断士としての活動が、将来やりたいことにつながりそうだと考えたためです。

私は民芸品とも言われる、手仕事で日常的に使えるうつわ(陶器や磁器)が好きで、それに関連した仕事をしたいと考えてきました。本業の傍ら、EC(電子商取引)サイトを立ち上げて、自分たちで仕入れた器を販売する副業を試してみたこともあります。

ここ数年、プロの職人でなくても、個人が自分で作ったものをオンラインで販売できるプラットフォームが増えてきました。そうしたプラットフォームに登録している個人や小規模法人が出店する大規模な展示即売会なども開かれ、そこで実際にうつわを作っている方と話す機会も多くなりました。その中で、職人の方はよいものを作ることにこだわりがあるが、マーケティングや販売、財務会計など周辺領域には手が回っていないことが多いことに気づきました。

将来、具体的には60代を過ぎるころには、自分で日本や世界のうつわを中心に扱う雑貨屋を開きたいと思っています。そこでは単に商品を仕入れるだけでなく、仕入先の職人の方が、よりよいものを持続的に売れるように、販路や財務の面でサポートできないかと考えるようになりました。

①で登場した前職の先輩の診断士に相談したところ、「診断士を名刺に書けるようになっていると、信用力が増す」「診断士のネットワークで仕事の幅や人脈が広がる」というアドバイスを受け、「じゃあ受けてみよう」という気持ちになりました。これが3つ目の理由です。

おわりに

私が診断士を目指した理由は以上のようなものです。そう大仰なものでもないですね。とはいえ、「原点」ほど気取った意味合いでなくても、大変な試験勉強をしている理由をご自身で認識しておくと、忙しい時やしんどい時の助けになってくれると思います

また、受ける理由は複数あったほうがよいです。理由が一つだけだと、それがなくなったり薄まったりしたときにモチベーションが損なわれてしまいますので。その理由も真面目で切実なものである必要はなく、「名刺に箔が付きそうだから」「国家資格なので」程度でもOKです。

なお、受ける理由が複数あると、相談できる人がそれだけ増えることもポイントです。試験を受けようと考えている方は、色々な人に相談したり、「受かる!」と宣言しておくとよいでしょう。応援してくれる人も増えますので、半強制的にモチベーションも上がります。(私もそうですが)さぼり癖がある受験生の方には、特におすすめです。

ここまでお読みくださりありがとうございました!

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