財務分析まとめ

日々勉強お疲れ様です。 

1次試験の追い込みで皆さん必死の方もいるのではないでしょうか。私も当時はそうでした。でも焦って取り組むとあまり頭に入ってこなかったりしますので、できることは限られていると良い意味で諦めて、焦りをやる気の表れとポジティブに捉え、やれることから着実に前に進めていきましょう! 

今回は1次試験にも2次試験にも関係する財務分析の話をしたいと思います。 

財務分析は計算問題ではありますが、かなり奥が深いものです。何が言いたいかというと、財務指標を計算する理由は分析するためであり、そのためのツールだということを理解して進めてほしいなと思っています。 

本日の内容はこれから1次試験ですという方は内容の確認、2次試験の方は漏れがないか確認してほしいと思います。 

目次

経営分析の全体の考え方

①財務指標はそのビジネスモデルに大きく依存する(事例企業のビジネスモデルを意識する)
②収益性、効率性、安全性の計算方法一覧

①財務指標はそのビジネスモデルに大きく依存する(事例企業のビジネスモデルを意識する)
B/SやP/Lは期中で起きた事業活動の結果が数値として反映したものであり結果です。つまり問題点・優れている点が数値として顕在化してるということです。その語っている数値とビジネスモデルから逆算して、問題点・優れている点を暴くのが財務分析問題ということです。すごく当たり前のことなのですが、単なる計算問題にならないように意識しましょう。
実際のビジネスにおいても、製造業では棚卸資産回転率や有形固定資産回転率や負債比率などに注意しながら経営すると思いますし、賃貸型ビジネスでは当座比率や有形固定資産回転率などを意識します。サービス業では棚卸資産回転率はほぼ意識しません。※計算問題と考えているとサービス業なのに計算結果だけで、棚卸資産回転率が問題点だ!とか優れている!と論じてしまいますが、そもそもの額も多くなく、ビジネスとして大きな影響はありません。

分析において、率で計算しますがそこには落とし穴があって、率として大きい差が必ずしも問題点ではありません。10億円の1%と100万円の10%どっちが大きな差でしょうか。数値と率での考え方に気をつけてください。これは売上総利益が1%改善すると経常利益が数十%改善するということにつながります。額が大きい時の数%の改善は最終的に大きく収益改善につながるということです。

②収益性、効率性、安全性の計算方法一覧

収益性売上高総利益率売上総利益÷売上高×100商品の収益性
売上高営業利益率営業利益÷売上高×100本業の収益性
売上高経常利益率経常利益÷売上高×100事業全体の収益性
売上高販管費比率販管費÷売上高×100販管費の収益性
効率性総資本回転率売上高÷総資本総資本の効率性
売上債権回転率売上高÷売上債権売掛金の効率性
棚卸資産回転率売上高÷棚卸資産棚卸資産の効率性
固定資産回転率売上高÷固定資産固定資産の効率性
有形固定資産回転率売上高÷有形固定資産有形固定資産の効率性
安全性流動比率流動資産÷流動負債×100短期の安全性(支払能力)
当座比率当座資産÷流動負債×100超短期の安全性(支払能力)
固定比率固定資産÷純資産×100長期の安全性(支払能力)
固定長期適合率固定資産÷(固定負債+純資産)×100長期の安全性(支払能力)
負債比率負債÷自己資本×100資本構造の安全性
自己資本比率純資産÷総資本×100資本構造の安全性
生産性労働生産性付加価値(経常利益+人件費+減価償却費+賃借料+租税公課+金融費用)÷ 従業員数日銀方式(積上法)
付加価値(売上高-外部購入費)÷ 従業員数中小企業庁方式(控除法)
付加価値率(付加価値/売上)×労働装備率(有形固定資産/労働者数)×有形固定資産回転率(売上/有形固定資産)

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次