はじめに
まずは中小企業診断士試験の二次を受けられた受験生のみなさま、本当にお疲れさまでした!
事例Ⅳの解答用紙が回収されたとき、ほかの受験生たちと帰途に就くときの気持ちはいかがだったでしょうか。
①十分な手ごたえを感じていらっしゃる方、②逆に手ごたえなく二重の意味で「終わった」と思われた方、③どちらでもなくただ長い試験が終わった解放感を感じた方、様々だと思います。ちなみに約1年前の筆者は、試験終了間際に事例Ⅳのケアレスミスが複数個所あることが発覚し、試験会場から駅までの道のりをどんよりとした気持ちでとぼとぼ歩いた②のタイプでした。
今回は試験直後の心構えと行動のすすめについて、筆者の経験も踏まえながら徒然と語っていきます。
解答骨子のメモだけ作ろう
試験後、家に帰ったらまずはご飯!お酒!お風呂!、もしくは手ごたえがなかったのでふて寝!という方もいらっしゃると思いますが、まずやってほしいことがあります。
それは、記憶がフレッシュなうちに、自分が本番で作った解答内容の骨子部分だけでもメモを取っておくことです。
PCスマホのメモ帳でも、試験の問題用紙でもよいので解答のキーワードをメモしておく、あるいは試験本番で解答の下書きをした人なら、その重要部分にマークしておくなど、30分程度でよいので少し頑張ってほしいです。
(余談)人によっては試験中に解答用紙の下にメモ用の問題用紙余白を置いて、強めの筆圧で回答を作成しているそうです。そうしておくと、試験後にその余白部分をペンでなぞると回答が浮かび上がってきて正確な回答が作れるということで、聞いたときすごいアイデアだなと感じました。
そしてリフレッシュ・コンディションを整えよう
筆者があえて言うまでもないことですが、試験後は心身ともにリフレッシュすることがなにより大切です(先延ばしにしてきた仕事を片付けなければいけない人などもいると思いますが…)。
今まで試験勉強のために犠牲にしてきた家族・友人との時間を楽しむ、趣味に時間を費やすなど、負荷をかけてきた頭にしばし休息を与えましょう。特に季節の変わり目で体が不調を訴えやすい時期です。試験までは気を張っていたぶん、反動で体調を崩してしまう方も多いと聞きます。せっかく時間ができるのに体調を崩すのはもったいないですので、今こそ十分な風邪予防をしましょう。
筆者は好きなバンドの来日公演に行く、日帰り温泉に行くなど、試験終了後1~2週間は自分のしたいことをひたすらやって遊びまわっていました。
受かったつもりで再現答案を作り、口述試験に備えよう
ひとしきり心身を休めたらすぐ取り掛かってほしいことが、先ほどのメモから再現答案を作ることです。
特にネガティブな手ごたえの人は試験のことなど考えたくないと思われるでしょうが、心構えはポジティブでいたほうが健康です。試験から合格発表までは3か月弱、その間どう過ごしても、一度書いてしまった答案の中身は変わりませんので、受かったつもりでいたほうがよいです。
冒頭に記した通り筆者も試験終了直前に事例Ⅳの計算ミスが発覚し、どんよりとした気持ちで過ごしていました。しかし蓋を開けてみれば合格しており、しかも事例Ⅳが最も点数が高かったという拍子抜けした結果でした。
(落ち込むほど自分の反省点がよく見えているとうことは、それだけ自分の出来を客観視できている・それだけ深く読めているなら受かっている確率が高い証拠なんだな)とでも、根拠のない自信を持っていたほうが前向きです。
ともかく手ごたえはどうあれ、再現答案は作成したほうがよいです。仮に期待した結果にならなかったとしても、自分がどんな解答をして、どこができていて何が足りていなかったのか振り返れる状態を作っておくことも大事です。
また、いくつかの予備校などが問題研究のために再現答案を募集し、評価をつけてくれるサービスも提供しています。枠はどでも少なく、試験終了からあっという間に埋まってしまいますので、我こそは、と思う方は早々に応募しましょう。
この再現答案は口述試験で効力を発揮します。合格発表から口述試験まではほとんど間がありませんので、今のうちから試験の概要や気を付けるポイントなど、少し頭に入れておくとよいでしょう。
このブログ内で「口述試験」と検索すると、いくつも体験談やアドバイスの記事がありますので、ぜひ参照してください!
おわりに
いろいろ書いてきましたが、試験の終わった解放感をぜひ堪能してください。ちなみに、多くの予備校で模範解答を出したり、解説会をやったりしていますので、関心ある方は参加されるとよいと思います(どっちでもいい、みたいな書き方をしているのは、予備校の解答も絶対に合っているとは限らないうえ、正解っぽい解答を見てしまうと自分の解答と比較して落ち込みやすいためです)。筆者は11月ごろに各事例の簡単な解説動画だけを見て、あとは結果を気にせず過ごしました。
これを読まれた方が一人でも多く合格の歓喜の瞬間を味わうことを心からお祈りしております。
ここまでお読みくださりありがとうございました!