【さとすぃ】第9回目:多年度受験における2次試験勉強の変遷

こんにちは、さとすぃです。
今日は、私の多年度受験時における中小企業診断士の2次試験の勉強法の変遷についてお伝えしたいと思います。
特に、 「今年の試験は残念ながら不合格だったけれど、来年以降も受験を続ける意思のある方」「多年度生で、これまでの勉強法では限界を感じている方」へ、ヒントになる点が生まれればという想いでの記載となります。

2次試験の勉強での課題

中小企業診断士の2次試験は、他の資格試験と比較しても特殊な点が多いなと思います。
私が感じた主な課題を挙げてみます。

  • 過去問が少ない → 1年に1回しか試験がなく、ストックが限られています
  • 試験の難易度が年々上昇傾向にある → 問題のトレンドが変わりやすく、だいぶ昔の過去問では対応しづらい
  • 公式の正解が公開されない → 自分の解答が正しいのか判断しにくい
  • 再現答案の作成が難しい → 再現率が低いと、結果をどう振り返ればいいのかわからなくなります

年に1回の試験になるのでそこで不合格となると、それまでの勉強が正しかったのかどうか、本番の試験の時の問題だったのか、など悩むことが多いなと思います。

対策

私はこれらの課題を乗り越えるためには、方針や取組テーマといったものをずらしていくことを行いました。
私は合格まで3回の受験を要しましたが、それにあたっての取り組みの変遷は以下の通りになります。

1回目の挑戦:実力向上

1回目の受験時は、独学で挑んでおりましたが2次試験の壁を乗り越えるために実力向上を図った意識が高かったなと思います。結果として、俯瞰的に合格への道を歩むことができていなかったと考えられます

  • 方針
    まずは「必要な実力をつける」ことを目標
  • 勉強方法
    • 事例1~3:解答欄を埋める練習。複数の参考書を見て手探りで勉強
    • 事例4:難易度が高いと評判の「イケカコ」に挑戦
  • 結果
    • 事例1~3:解答欄は埋められるようになったが、再現答案は作成できず
    • 事例4:時間切れで撃沈
  • 反省ポイント
    • 2次試験というものを全くわかっていなかった。実力がつけば乗り越えられると思っていた

2回目の挑戦:正しいプロセスのインプット重視

2回目の受験時は2次試験で得点をあげていくために、しっかり正しいプロセスを得ようとインプット重視で勉強していました。当時は重視していた思考はありませんでしたが、結果としてそうなっていたと思います。

  • 方針
    「正しい解答プロセス」を身に着けることを重視
  • 勉強方法
    • AASのWEB講座を受講し、解答プロセスを体系的に習得しつつ、採点サービスを多く活用
    • 事例4:イケカコに加え、鉄板の参考書と言われている「全知全ノウ」も勉強
  • 結果
    • 合計点は234点。合格には届かず
    • 事例1~3は実力を出し切れなかった感覚が残る
  • 反省ポイント
    • 正解を追い求めすぎて、事例を取り組んだ際になにが正解だったかの確認に焦点があたりすぎていた
    • 初見の問題に正しいプロセスを実行できるように思考しながらの勉強ができていなかった

3回目の挑戦:80点目標にミスも許容できるアウトプット力を重視

2回目の受験時で正しい解答プロセスをインプットしたことを前提に、ミスが起きたとしても予防線をはれるようにキーワードや論点を抑えていくアウトプットができるように取り組みました。

  • 方針
    • 「完璧を目指さず、カバーできる解答力」を意識
    • 具体的には「80点主義」で2~3つのミスを許容できるように保険をかけた解答文を書けるようにする
  • 勉強方法
    • 取り組む事例数を絞る
      • 復習時間を確保し、1事例あたりの勉強時間を3~4時間に延ばす
    • 復習方法
      1. 自己採点後、最も正解に近い答案を参考書で探し写経
      2. その答案を書くために必要な与件文のマーキングを練習
    • 専門学校の公開模試で新規事例にも取り組む
  • 結果
    • 得点源となってほしかった事例4が60点で貯金を作れなかったものの、合計254点で合格

まとめ

過去問が少ないことから同じ事例へ取り組まざるをえないと思いますが、取組みの中で変化をつくっていくことは、実力向上に向けた面でもモチベーション維持の面でも有用だったと思います。

まだ今年の合格発表前の段階になりますので合格できることをお祈りしつつ、もし次回の受験へうつらざるを得なくなった場合には、勉強方法の方針検討の際に一考できる内容となっていたら幸いです。

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